私の設定
奏さんと志保ちゃんと別れて私は家に帰った。
そして、家に帰って疲れていた私はお風呂に入り眠りにつこうとしていたその時、電話があった。
こんな時間に誰だ?と思ってスマホを見ると、愛さんだった。
愛さん?何のようかな?もしかして奏さんが渡したあの設定を全部読んだの?のかなと思いながら電話に出ると、
「今大丈夫だった?」と聞かれた。
まぁ寝る前だったけど、別に大丈夫だったので、
「大丈夫ですよ。」と答えた。すると、
「設定全部読んだんだけど、」
マジで全部読んだんだ。あの量を読むなんて凄いな。と素直に感心して、話の続きを聞くことにした。
「9割いや9.5割はアウトの設定だったの。」と恐ろしい事実を伝えて来た。
9.5割……だと……
いやマジかよ。そんなに駄目だったの?奏さんいったい私に何をやらせようとしてたの?と私が驚いて声も出さないでいると、
「驚くのも無理無いよね。読んだ私も引いてるし、あかりちゃんに読ませなくて良かったって本気で思ってるの。あれは本当に酷かった。」と本当に酷かったという事を教えてくれた。
マジで私に何やらせようとしてたの?奏さんが怖いな。などと思いながら、
「0.5割の使える設定ってどんなの何ですか?」と質問した。9.5割駄目でも0.5割は大丈夫なんだ。それに賭けようと私は思っていた。するとこう帰って来た。
「まぁ要約すると、天界で1番可愛い天使が他の仲間の天使を悪魔に堕とす為に協力しろって神様に言われて、断ったら天界を追放されて、堕天使になって、力を取り戻す為にVtuberになったっていう設定。」と教えてくれた。
………それって私がクビになった原因に似てね。と思っていると、
「うん。あかりちゃんの思ってる通り。これは猫犬ウサギがVSTARをクビになった理由と似てる。てかわざと似せてる。奏さんの目的は多分だけど、ファンに気づかせる事だと思うの。」と言った。
ファンに気づかせるのが目的?どういう事?と疑問でいると、
「あかりちゃんがVtuberとして活動すれば、確実に前世が猫犬ウサギだってバレる。」
まぁ声や喋り方は帰るつもりだけど、バレちゃうだろうな。でもそれがファンに気づかせるに何が関係あるの?そもそも何を気づかせるの?と思っていると、
「猫犬ウサギがVSTARを辞めた理由だよ。」と愛さんは言った。
「猫犬ウサギが転生したVtuberの設定がこんなのだと深読みしちゃうファンが出てくる。」
別に全員がそう思う訳じゃ無いでしょ?これはちょっと的外れじゃ無いかな?と私は思っているのだが、愛さんは話を続けた。
「確かにこれだけなら弱い。でもこれは完全に狙ってる。」と私にメッセージを送って来た。
何だろ?と思ってみると、それは奏さんからのメッセージをスクショしたものだった。
そこには、
志保のイラストレーターが決まった。先生は夢崎先生。大まかな設定は、ある日業務中にテロ発言をして捕まったOL。今は、脱獄してVtuberとして活動して元いた会社を潰そうしている。というメッセージと、
志保ちゃんの新しいイラスト?らしきもの下書きがあった。それは、白糖トバリと全く同じだった。いや正確には少し違うが、違いは殆どない。甘井ショコラは、白糖トバリとは、全く似てない。勿論同じイラストレーターだから、雰囲気自体は似てる。でも違う。だから夢崎先生が全く同じ絵しか描けないという事はない。なのに完全に寄せてる。
……うん。これは確かに隠す気ゼロだな。しかもこのテロ発言をして捕まったってファンなら誰でも知ってる情報なんだよね。
て事は?私の設定も本当の事だと思われる可能性がある?と思うと、
「その通り。志保さんの設定は本当の事だから、あかりちゃんの設定も本当なんじゃないかって疑う人がいると思うの。」私の心を読んで言って来た。
うん。まぁでも特に私が活動していく中で問題は無いよね?仮にバレたとして暴動が起きたとしてもその程度で潰れる程VSTARは弱く無い。だから大丈夫でしょ?本当奏さんは何がしたいんだろ?社長の失脚なのかな?などと少し考えても分からなかったので、
「それで?見た目はどんな感じですか?」と設定には何も触れず見た目を聞くことにした。
私が設定何も触れなかったから了承した事を理解してくれた愛さんはそれ以上は言及せずに私に見た目を教えてくれた。そして、
「じゃあ明日うるるママの家に集合ね。」と言って電話を切るのだった。




