説得成功
私はもう諦めよう。そう思っていた。友達である志保ちゃんが頼んでも無理なら諦めた方が良い。だが志保ちゃんはそうは思っていないようだ。
志保ちゃんは、「ウサギ先輩の力になりたいんです。ウサギ先輩の力になる為には、柚乃の力が必要なんです。私を、ウサギ先輩を助ける為に力を貸してくれませんか?」と私の名前を積極的に出して、説得を始めた。
「私だって承諾してあげたい。正直な話、私はVSTARが嫌い。志保を簡単に捨てたVSTARが嫌い。私が志保のイラストを担当していたってだけで、あらゆる業界に圧力を掛けて、私の仕事を減らして、仕事も無くなり、収入が無くなって、生活が出来なくなって、私にあんな事をさせた社長が憎いし。許せない。そして何より、ウサギ様を捨てた、VSTARを私は許さない。だからVSTARを潰す為に私のイラストが必要なら描いてあげたい」と夢崎先生は言った。
VSTARが憎いか。てか悪いのは社長か。マジでどうしてあんなゴミになったんだろ社長。と思っていると志保ちゃんが、
「そう思うなら描いてくれませんか?」と聞いていた。すると、
「でも‼️私が今ここで、志保のイラストを描いたら、紗奈さんがどうなっちゃうか分からない‼️」
まぁ確かにそうだな。と納得していると、
「紗奈って誰ですか?」と理解していなかったので、
「夢崎先生が今担当してる子の名前だよ。」と私は教えてあげた。すると、
「なるほど。今担当してる子の名前でしたか。その子の事を考えるなんて柚乃は優しいですね。」と言い、
「じゃあ、その子が私より大切何ですか?」と志保ちゃんは質問した。
その質問に、
「いや、大切って言うか。なんて言うか。志保程は仲良くは無いかもしれないけど、私の大切な友達だし…」
と曖昧な答えを出した。それに志保ちゃんは、
「本当に友達何ですか?紗奈さんって言う事は年上なんですよね?ただのビジネス関係なんじゃ無いですか?」とかなり失礼な事を言っている。それに対して、
「ビジネス関係じゃ無いよ。ご飯とか一緒に行くし、お泊まりとかもした事ある。」と反論している。
「それは失礼しました。その紗奈という方が柚乃のお友達という事は理解出来ました。では、そのお友達と世界一可愛いウサギ先輩。柚乃はどちらの方が大切ですか?」と私を絡めて質問した。
そして返ってきた答えは、
「それはもちろんウサギ様だよ。ウサギ様と比べたら志保だってどうでも良い。私の感情なんかも如何でも良い。1番大切なのはウサギ様。」と答えた。
「じゃあ決まりですね。そんな紗奈という人は放っておいて、私達に協力してくれますね。」と質問すると、
「でも紗奈さんを裏切るわけにも。」といまだに答えを出せていなかった。
もう諦めよう。私は再びそう思いだしていた。志保ちゃんは、今だに説得を諦めてみたいだが、夢崎先生は納得しないよ。と思っていると、
奏さんが志保ちゃんから電話を借りた。そして、
「初めまして。私は、寿なのは。元VSTAR2期生轟かなめです。」と自己紹介をした。すると、
「轟かなめ。知ってる。あのチート行為をしてクビになったVtuber。」と最悪な覚え方をしていた。
チートは誤解だよ。てかそれ禁句。奏さんはその辺のプライド凄い高いんだから。と思っていると、案の定、
「誰がチート行為をしたVtuberだ‼️ふざけんな‼️私はそんな事してない‼️全部社長の嘘だ‼️許さない‼️絶対に許さない‼️」
とブチギレだ。すると、
「失言でした。本当にすいません。」と夢崎先生は速攻で謝った。それを聞き、
「いえいえ私こそ急に大声を出して驚かせてしまいましたね。」と言って、
「所で一つ提案があるのですが聞いて頂けますか?」と言ったのだ。
提案って何だろ?と思って奏さんの次の言葉を待っていると、
「貴方は甘井ショコラを裏切る事が出来ないからイラストを描けないという事みたいですね。では、甘井ショコラが私の所の二期生として、デビューすれば解決じゃ無いですか?」と言ったのだ。
こっち加入させれば、確かに夢崎先生は描いてくれるかも知れないけど、ショコラちゃんがVSTARを辞めてまで、入ってくれるかな?と思っていたのに、
「それなら大丈夫です。なので、この仕事受けさせて貰います。」と説得に成功してしまった。
いやいやまだ、ショコラちゃんの話何にも聞いてないよね。ショコラちゃんを二期生として、デビューさせるって言ってるけど、まだ私達もデビューしてないんだよ?それなのに二期生って話が早くない?などと色々と考えていると、
「じゃあ今からそちらに向かいます。お仕事のお話をしましょうか。」と奏さんは言ってる。
住所を聞いて電話を切った。そして、
「それじゃあ私と志保はこれから夢崎先生の家に行って、お仕事話してくるけど、あかりちゃんは家に帰る?」と聞かれた。
そうだな。そろそろ家に帰るか。と私がうなづいて家に帰る事になった。
それから寝てる日向さんを志保ちゃんがベットにまで運んで、私達は別れるのだった。




