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オリ曲の完成

オリ曲が完成した。日向さんは私に言ってきた。そして、


「あかりさんのオリ曲は出来ましたけど、天道ミカと神楽りりの曲はまだ作れていません。今日から作ろうと思ってたけど、先に、Vchuのデビュー曲を作ろうと思います。今、創作意欲があるんで。」と今後の予定も教えてくれた。


「ねぇどんな曲になったの?」と奏さんが聞くと、


「奏には内緒だよ?」と日向さんが言ったのだ。


え?何で奏さんに教えないの?と疑問でいると、


「ファン目線で聴けって事?……確かにその通りだ。その方が楽しめる。」と納得していた。そして、


「それじゃ、あかりさんこれから私の家に二人で行って、オリ曲の確認をしましょうか。」と私を連れて行こうとすると、


「二人きりとか許さないよ?」と奏さんが良い、「ここで確認すれば良く無いですか?わざわざ二人きりになろうとするなんて死にたいですか?」といまだに私を抱きしめてる志保ちゃんは、抱きしめる力を強くして言った。


「分かったよ。ここで確認するよ。」と日向さんが諦めて、


「でも部屋からは出てよ。」と言うと、


「変な事したら許さないから。」「30分だけですよ。」と言って、二人は部屋から出ていった。


二人が部屋から出て行くと、


「あかりさんって自分がどんな歌が得意って分かりますか?」と日向さんは聞いてきた。


どんな歌が得意?と聞かれ、私は猫犬ウサギ時代に歌った曲とその再生数を思い出してみることにした。


私のオリ曲は、色々ある。それこそ日向さんが色んな曲を歌ってほしいという事で、可愛い系から、カッコイイ系、はたまたメタル風もやった。そんな中私のオリ曲で再生数が多かった曲は、私が最初に出したオリ曲。私が登録者世界一を達成した時に、日向さんが作ってくれた、


【うさウサギだにゃわーん】再生数5000億界越えで、ギネス記録を持っていた、私のオリ曲。この曲は、まぁ可愛い系だよね。だから可愛い系が得意❗️って答えようとすると、


「そうですね。あかりさんの得意な歌はその世界一可愛い声で、歌う可愛い系の曲です。」と言い、


「でもカッコ系の曲も最高なんですよ。普段の可愛い声とは違い、めっちゃカッコいい声で、普段とギャップにやられてキュンってなっちゃいますし、セクシーな感じの歌も最高に興奮するし、儚い系の歌を歌うと、もう涙が出てくるし、」と全然止まる様子がなかったので、


「日向さん時間大丈夫ですか?」と日向さんの話を中断した。すると、


「すいません。歌の事になると歯止め効かなくなるんですよ。好きな人の歌についてならなおさら。」と私に謝罪をして、一息付くと、


「まぁあかりさんも言った通りですが、あかりさんの良さを1番出せるのはその宇宙一可愛い声を生かした可愛い系の曲です。幸いアイドルVtuberになるみたいなので、可愛い系の曲は合ってると思います。」


と前置きを置いて、


「これがあかりさんの新しいオリ曲です‼️」




そして私は日向さんが作ってくれた曲を聴いた。


日向さんが曲を作ってくれた時は、いつも最初に日向さんが歌った奴を録音した物を日向さんと一緒にイヤホンを付けて聴くという流れだ。そして、曲が終わり、イヤホンを取ると、


「如何ですか?」と聞かれた。


如何って。凄いとしか言いようがない。流石は、日向さんとしか言いようがない。なので、


「凄いです。やっぱり日向さんの作る歌が1番ですね。」と私は素直な感想を述べると、


「喜んで貰えて嬉しいです。これが歌詞です。」と私に歌詞を渡して、


「それからこれが音源です。」と音源のデータも渡してきた。そして、


「そろそろ限界ですね。」と言い出した。


限界?何が?と思っていると、


「バタン❗️」日向さんはその場で倒れてしまった。


え?倒れた?如何したの?と思い近づくと、寝てた。


普通に寝てた。イビキをかいている。


もしかして、この曲を作るために、寝ずに作ってたの?途中で配信とかも再開してたのに寝てなかったの?と色々と疑問に思ったが、私の為に頑張ってくれたんだ。と思い、


私は、倒れた日向さんに、自分の羽織っていた上着を被せて、膝枕をして、


「私の為に頑張ってくれてありがとね。ヒビキ。」と日向さんが前に凄く喜んでくれたセリフを耳元で囁いた。すると、


「何してるの?」「殺します。」


奏さんと志保ちゃんが部屋に入ってきた。


……ヤベ。





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