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志保ちゃんのイラスト

私の才能はウサギ先輩には届かない。と志保ちゃんは宣言した後、言葉を続けた。


「轟先輩と蓬莱先輩が言うように私は【天才】です。でもウサギ先輩は、【超天才】何です。」と言って来た。


……辞めてよ。恥ずかしいから。と思っている私を気にせず志保ちゃんは話し続けた。


「私とウサギ先輩には決定的な差があります。それが、【天才】と【超天才】の差です。」


と言い、一息ついてこう語った。


「ウサギ先輩は、0から100を作る事が出来ます。それに対して私は、1から99にしか出来なかった。」と言ったのだ。


……えーとつまりどう言うことかな?と私が理解していないでいると、


「猫犬ウサギがデビューした時は、Vtuberって全然有名じゃ無かったでしょ?その中Vtuberを有名にして、トップに立っていた猫犬ウサギと、猫犬ウサギが活動して、Vtuberが有名になって、既に土台が会った中デビューして、最もトップに近づいたのが、白糖トバリ。って事だと思うよあかりちゃん。」と私の心を読み、奏さんが私に解説してくれた。


なるほど?……うーん。確かに私がデビューした時は、Vtuberって全然知名度無かったけど、志保ちゃんがデビューした時は、沢山のVtuberがいた。だから私の時より人気になるの難しくない?私がデビューした時は、Vtuberが殆ど居なかったから、私が人気になれたけど、志保ちゃんがデビューした時は、数万人は、Vtuberがいた。その中人気になれる方が凄くない?と思っていると、


「トバリちゃんが有名になれたのは、VSTAR所属も大きいと思います。勿論VSTARじゃ無くても有名なれると思うけど、三ヶ月であそこまで行くのは無理だったと思う。」と日向さんが言っている。


確かにVSTAR所属は大きいか。それでも沢山のVtuberがいる中、人気になれた志保ちゃんの方が凄いと思うけどなー。それに、


「志保ちゃんは何もレッスンとかは受けてないのにあれだけの人気だよ?やっぱり志保ちゃんの方が凄いよ‼️って思ってるよねあかりちゃん?」と言ったのだ。


………コイツとうとう心を読むだけじゃ無くて、私が考えてる事を先読みしやがった。怖。ちょっと離れよう。


私は抱きしめている奏さんから逃げ出して距離を取ると、


「次は、私が良いです。」と志保ちゃんが言ってきたので、私は志保ちゃんの横に座った。


すると、後ろから抱きつかれて、髪の匂いを嗅がれた。


そして、「ウサギ先輩は、私がダンスレッスンや、ボイストレーニングとかして無くて、私にはまだ伸び代があるから、私の方が凄いって思ってるんですか?」と聞かれたので、頷くと


「ウサギ先輩って本当に自分を過小に評価しますよね。私はどれだけ頑張ってもウサギ先輩には追いつけません。どれだけ頑張っても隣にいるのが限界です。確かに私は、レッスンとかは受けて無いですよ?でも、配信だけは本気で活動しました。無理もしました。限界を超えました。それでやっと隣を歩けるくらいです。でもウサギ先輩は違います。楽しく自由に無理なく活動してます。だからウサギ先輩が1番です。世界一です。宇宙一です。」と言い出した。


……この話はもうしないようにしよう。そう決めた私は、


「そういえば‼️志保ちゃんのイラストって誰に描いてもらう‼️」と話を戻した。


すると、「夢崎先生でいいんじゃ無い?」と奏さんは言った。


夢崎先生か。夢崎ルル、白糖トバリのイラストレーターだった人。……いけるかな?今は、VSTAR所属の別の子のイラスト担当してるけど大丈夫かな?と思った。


「夢崎先生は無理じゃ無い?流石にトバリちゃんのイラスト描くとなれば社長も黙ってないと思うけど、他の先生にしてみたら?」と日向さんは、奏さんに言った。


まぁだよね。社長も黙ってないか。でも他の先生って誰が良いかな?と思っていると、


「夢崎ママ実は、ウサギ先輩のガチ恋だから、ウサギ先輩が頼めば行けると思いますよ。」と衝撃の事実を言ってきた。


え?夢崎先生が私のガチ恋?え?でも夢崎先生って私のイラストとか一回も描かなかったよ?愛さんが私のグッズのイラストをお願いしたら断られたって言ってたよ?私てっきり嫌われてると思ったんだけど?と驚いていると、


「それは、夢崎ママは白王先生のガチファンだから、自分ごときが描くのはおこがましいって思ってるんじゃないですか?」と私の心を読み答えてくれた。


なるほど。でも、私達の仕事をとれば、夢崎先生は確実にVSTARとの関係が悪くなる。そしたら、仕事が減る。夢崎先生に迷惑掛けるわけにはいかない。どうしようと考えていると、


「もしもし?夢崎先生の連絡先教えて?」と日向さんが電話していた。


誰に聞いてるの?と思っていると、声が聞こえてきた。


「いきなり何ですか?活動再開しだしたと思ったら、私のママの連絡先を教えろって?マネージャーさんに聞けば良く無いですか?」と聞こえてきた。


ショコラちゃんに電話したんだ。


「お願い‼️どうしても必要なの‼️」と必死に日向さんは頼み込んでいた。そして、


「分かりました。送ります。」と言った。すると、


「ゲットしましたよあかりさん‼️」


バカ‼️まだ電話が‼️


「は?今なんて言いました?」



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