白糖トバリとの再会
飛行機で壁の中に入ると、私達の所にここの責任者みたいな人が来た。そして、何かケーナ大統領と話しているがよく分からないな。
シャルルと一緒に英語を覚える配信をして、大分覚えたが、まだ完璧じゃ無い。だから話してる内容が半分しか分からない。
それでも分かる部分はあるので、私が二人の話を集中して聞いた結果分かった内容はと言うと、
志保ちゃんを本当に出してもいいのか?と志保ちゃんだけは危険だから1番地下に幽閉されているという事だ。
そして、二人は会話が終わると、「じゃあ行こっか。あ、後これね。」とケーナ大統領は私の手を掴んで私に翻訳機を渡してくれた。
翻訳機があるなら最初から渡して欲しかったな、と思いながら私は翻訳機を耳に付け、ケーナ大統領と一緒に監獄の中に入る事になった。
そして、監獄の中に入ってみると、中は意外と綺麗だった。正直アニメや漫画みたいに監獄は汚いというイメージがあったので意外だった。
そんなこんな私が辺りを見ていると、
「こちらの階段から最下層に行きます。」と責任者の人が声をかけてきた。
え?エレベータ無いの?と思ったがこれも脱獄対策?と納得して階段を降りる事にした。
そして、地下まで階段で降りる事になったのだが、これがかなりキツい。だって一向に最下層に着く気配が無いのだ。かれこれ、1時間は階段を降りているが、一向に着く気配が無い。
そしてキツいのはそれだけじゃ無い。体力的にもキツいが、沢山のボディーガードがいて、狭くてキツい上に、暑苦しいし、何より人が沢山いて緊張する。
私がこの環境に不満を思っていると、「あの子猫犬ウサギに似てないか?」という声が聞こえて来た。………マズイ。と焦っていると、
「だよな。一瞬顔も見えたが本当にそっくりだ。」「声もなんならそっくりだぜ?」ヤバいバレたかもと焦っていると、
「署長。彼等を無期懲役で檻に入れといて。」とケーナ大統領は告げた。そして次の瞬間、「分かりました。大統領」と彼等を一瞬で拘束した。そして、
「黒銀志保を出すのは丁度いい檻が開くからな。」と一瞬で三人を拘束した署長は言った。そして、
「署長。ついでに今ここで話を聞いたボディーガードたちも無期懲役で一生外に出さないで。」ともケーナ大統領は言った。
やはり署長は他のボディーガード達も一瞬で拘束した。
勿論拘束されて、私の正体に気づいたボディーガード達が文句を言ってる。それを聞いたケーナ大統領は、
「貴方達は知ってしまった。世界一のトープシークレットである、ウサギの素顔を。これを世間にバラされたウサギが迷惑する。だからお前らは、死ぬまでここで過ごしてもらう。」とヤバい事を言ってる。
いやいや、ケーナ大統領何言ってるの?そんな事した駄目だよと思っていると、
「俺達は罪を犯した‼️ウサギちゃんがデビューしてから隠し通して来た素顔を知ってしまった‼️俺達は推しの嫌がる事をしてしまった‼️ならその報いを受けるべきだ‼️」とただ話を聞いたからという理由で無期懲役になったボディーガードが言った。そして、それに対し、全員が賛同していた。
「ウサギちゃんまた貴方に会えて嬉しかった。」と私に対して言って来た。
………この人達は本当に無期懲役になるの?いやケーナ大統領ならするか。でも私がお願いすれば取り消してくれるだろう。けれど私はそれをしない。
だって私は、身バレが怖いのだ。私は知っている。身バレが原因で命を落としたVtuberを。私が自分勝手だという事は分かってる。だからごめんなさい。これがせめてもの謝罪。
私は、深呼吸をして、猫犬ウサギに再び切り替えて、
「私の事好きでいてくれてありがとね。」と告げるのだった。
そして何事も無かったかのように署長は、「では行きましょうか。」と言い、拘束したボディーガード達を放置して、階段を降りて言った。
そして、30分程かけて、階段を全て降りると、目の前に、巨大な鋼鉄の扉があった。
この先に、志保ちゃんがいるのか。
……緊張するな。志保ちゃんと会うのは4年ぶりかな?と思いながら、署長が扉を開けるのを待っていると、
「怒らないでね?」とケーナ大統領が言ってきた。
怒る?どう言う事?と思っていると、そこには、
頑丈な檻の中に、両手両足を鎖で縛られて拘束台にガッチリと固定され、目や耳も完全に塞がれていて、最後会った時より、痩せきり、点滴が繋がれている志保ちゃんの姿があった。
何でこんな事するの?志保ちゃんがそんなに悪いことしたの?何で志保ちゃんがこんな目に合わないと行けないの?と私が思っていると、
「大統領本当に彼女を解放しても良いんですね?」
「さっき大丈夫だと言いましたよね。早く彼女を解放してあげなさい。」
とケーナ大統領達は喋っている。
早く志保ちゃんを助けて上げてとそう思った時、
ベキボキ‼️ガシャガッチャ‼️バーン❗️と凄い音がした。そして、
「あはやっぱりウサギ先輩だ。」と志保ちゃんが言うのだった。




