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もう一人のメンバーを探そう

奏さんが私の設定を考えると言ってから3日が立った。私は、とりあえず葵さんと南さんの要望に合わせて、絵を描き始めとりあえず下書きだけは終わっていた。


ちなみに奏さんからは一切の連絡が無い。どうしたものかなーと悩んでいると、私の携帯に通知が来た。


何だろと?と思い携帯を見ると、


『復帰します❗️』と日向さんいや、蓬莱ヒビキが配信を始めていたのだ。


日向さん復帰してくれたんだ。私も頑張らないとな。思い、蓬莱ヒビキの配信を見ようとした時、


奏さんから電話がかかってきた。私が電話を取ると、


「今、蓬莱ヒビキの配信を見ようとしてたね。」と言ってきた。


なんで分かるの?といつも通りの事だが一応驚いていると、


「あかりちゃん。今配信観るのはやめて。観るなら今度アーカイブで観て欲しいの。」と奏さんが言って来たのだ。


なんで?と思っていると、


「どうしてって思ってるでしょ?でもこれは、時間がもう無いからなの。」と言っている。

もう時間が無い?どういう事かな?と思ってると、


「実はあかりちゃんに、私のやって欲しいキャラ像をアレから寝ずに考えてるんだけど、まだ半分しか終わってないの。」と言って来たのだ。


寝ずにだと?そして、私と別れてから3日が立っている。それなのに半分しか終わってない?奏さんはいったい私に何をやらせようとしてるんだ?と疑問に思ったが、面倒なので考える事はやめて、


「で結局どうして蓬莱ヒビキの配信を観たら駄目なんですか?もう時間が無いってのはどう言う事ですか?」と質問すると、


「時間がなくてもう一人のメンバーをみつけられない。」と言って来たのだ。


あーなるほど。そういえばもう一人メンバーを探さないといけないんだったと思い出して、私は質問した。


「私が決めてもいいんですか?社長である奏さんが決めるべきでは?」と聞くと、


「あかりちゃんが選んだメンバーならそれでいいよ。例えあかりちゃんの選んだメンバーが駄目だったとしても、日向は、あかりちゃんの顔に泥を塗らないためにも、文句は絶対に言わないから。て事で、あかりちゃんメンバー探しといてね。」と言いたい事だけ言って、奏さんは電話を切った。


私が選んだメンバーなら文句を言わないか。だったら適当で良いかなと?と一瞬思ったが、これは駄目だ。だって、それは日向さんの曲を汚す事になってしまうから。


日向さんは、自分の曲を汚されるのを何よりも嫌う。その日向さんが自分の曲が汚れない為に、条件を出して来た。それが、私と並んでも遜色無いメンバーを連れてこいだ。


私と遜色のない子を連れて来いと言っているが、私には分からない。私はこれでも世界一のVtuberと言われていた。いったい何処が遜色なければ良いのだろう?登録者?同接?スパチャ?人気?この辺りが遜色なければ良いの?でも、このあたりの指標は、すべて、2位とは以上の差を私はつけている。そして、2位じゃないとなると、その差は広がる一方だ。これで本当に遜色ない子を連れてきたって事になるの?と私は思った。



その時、私は奏さんの言葉を思い出した。奏さんはアイドルに必要な物に、人を魅了する絶対的なスター性が必要そう言っていた。


そして、奏さんは私にもそれがあると言っていたので、そのスター性がある子をメンバーにすれば、私と遜色無いと言えるのでは無いだろうか?


と考えた私は、そのスター性を持つ子を探す事にした。


そして、やはり思いつくのはあの天才の事だ。VSTARを三ヶ月でクビになったメンバー。VSTARの記念すべき100人目のメンバーである、白糖トバリの事を。


しかし、トバリはもう表舞台に出るのは不可能だ。だってトバリは今はアメリカの監獄に収容されているのだから。


トバリが、何故三ヶ月でクビになり、監獄に収容されているか、それはトバリが私の事を好きすぎたのが原因だった。


トバリは、私が本当に大好きだったみたいだ。でもその感情があんな危険な思考になるなんて私は思っていなかった。


トバリは、私が世界で一番偉く無いという事に不満を待っていたのだ。


トバリは、世界一のVtuberで世界で最も有名なインフルエンサーである私が、世界で一番偉く無いのはおかしいとテロを起こそうとしていたのだ。


そのテロの内容が、世界のトップを全員殺せば、有名である私が世界のトップになれるという物だったのだ。


正直どうしてそういう答えに行き着いたのかは分からないが、トバリはそんな事をしようとしていた。


しかし、トバリがテロを起こす事は無かった。だって、トバリは、この話を自身の配信で話していたのだ。そんな事を配信で話したせいで、トバリは、そのまま配信の途中で捕まり、そのまま監獄に収容されてVSTARをクビになった。


そんなトバリだが、Vtuberとしての才能はピカイチだった。トバリがデビューした時点での私の登録者、5億6200万人で一位で、2位のシャルルが、1億2400万、そして、3位の幸皇かんなが、1億1900万と登録者が億を超えているVtuberは三人しかいなかった。なのに、トバリはたった三ヶ月で1億人を突破して、いたのだ。


………トバリを出所させるか。そう決めた私は、愛さんに連絡をして、アメリカに行く事を決めるのだった。





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