親権争い
私が会いたいとメッセージを送ると、返事はすぐに返って来た。
【私も会いたい。今すぐ会える?】と返って来たのだ。
今すぐ?今は、話し合い中だけどもう殆ど終わったよね?と思い、
「うるるママに会いに行くんで解散していいですか?」と質問すると、
「私が付いて行きます。他の人は付いてこないでください。」と愛さんが言ってる。それに対して、奏さんが文句を言ってる。
私は車の鍵を取り、しれっと奏さんの家を抜け出して、うるるママにメッセージを送った。
【今から家に向かいます】
そして、私は、うるるママの家まで車を走らせた。向かってる途中、愛さんから、【奏さんを何とか倒す事が出来た。私も今からそっち向かう。】とメッセージが来ていて、奏さんからは、【愛マネにやられた。回復し次第私もそっち向かう。】メッセージが来ていた。
……何してんだろ?………?え?マジで何やってんの?少し考えたが、理解出来なかったので、考える事を諦めた。そして、
私はうるるママの家に着いた。
久しぶりにうるるママの家に来たなと思いながらインターホンを鳴らそうとすると、
「待ってたよあかり。」といきなりドアを開けられた。
覗き穴から覗いての?と思ったが、
「久しぶりですね。うるるママ。」と挨拶をすると、
「本当に久しぶりだね。とりあえず早くうちに入りなよ。」家に入るよう言われたので、私はうるるママの家にお邪魔する事にした。
そして、リビングへと案内されて、私が来ると分かっていて、作ってくれたストロベリーシェイクを出してくれた。
うん。やっぱりうるるママのストロベリーシェイクは美味しい❗️私が一気に飲み干すと、
「おかわりいる?」と聞かれたので、
「お願いします。」と言うと、既に用意していた、ストロベリーシェイクを私に渡してくれた。そして、
「ねぇどうして今まで会ってくれなかったの?」とうるるママは私に聞いて来た。
私が、「私と関わると、うるるママの仕事が減って、迷惑を掛けると思って。」と答えると、
「そんな理由で会ってくれなかったの?あかりはバカだね。娘に会う事が迷惑に感じるママなんていないよ?それに、あかりが何しても私は、迷惑だなんて思わないよ。」とうるるママが言ってくれた。が‼️
「娘?聞き捨てならない事を言いますねうるる先生?」
と髪がグシャグシャで服も所々破けた愛さんが現れた。
「何が聞き捨てならないんですかね?白羽マネージャー?てか何ですか?そのボロボロの格好。そんな格好で家に入らないでくれませんか?」
「うるる先生が私のあかりちゃんの事を娘と読んだ事ですよ。」
「私のあかりちゃん?貴方はただのマネージャーですよね?私は、あかりのイラストレーターで、猫犬ウサギの生みの親。ただのマネージャーである貴方より、私の方が母親してると思いますが?」
「そうですね。貴方は確かに猫犬ウサギの生みの親。確かに母親と言えるでしょ。ですが‼️それは猫犬ウサギの母親で会って、猫井あかりの母親では無い‼️私は、あかりちゃんとほぼ8年間過ごした❗️だから私方が母親してます‼️」と言い争いをしている。
そして、
「あかりは私の方が母親してると思うよね‼️だって私の事うるるママって呼んでくれるもんね‼️」
「あかりちゃん‼️私の方が母親してるよね❗️私の事母親みたいに思ってるって言ってもんね❗️」と二人同時に攻められた。
……え?修羅場?私なんて答えればいいの?私は、うるるママも愛さんどっちも大好きだ。
だからどっちが母親に相応しいと言われても正直困る。と私が悩んでいると、
「年齢的には、愛マネが母親で、うるる先生は姉じゃない?」と愛さんよりボロボロな奏さんが現れた。それを聞いた、
「私は姉じゃなくてお母さんがいいの❗️どうせこんな絵ばっか描いてるんじゃ旦那なんて絶対に作れないから子供も出来ない❗️だったら小さくて可愛いあかりを娘にするしか無いの‼️」と言い出した。
すると、「うるる先生があかりちゃんのお母さんでいいですよ。私は、第二のお母さんで。」とうるるママが母親である事を認めた。そして、落ち着いたうるるママが
「で?何であかりが話したいって言ったのに、白羽マネージャーとかなめが私の家に来たの?」と聞くと、
「かなめって呼ばないで。呼ぶなら名前か、なのはって呼んでうるる先生。」と言い、
「で何で来たってそりゃあかりちゃんを追いかけて来たんだよ。まぁ頼みたい事もあったけど。」
「このストーカーどもが。で頼みたい事って何?」と聞かれた。
「まぁイラストを描きて欲しいんですよ。あかりちゃんの。」
「あかりのイラスト?猫犬ウサギはもう引退でしょ?もしかして、あかりは猫犬ウサギとして、奏は、轟かなめとしてVSTARに復帰出来るって事?」と的外れな事を言ってる。
「違う。あかりちゃんが私が作る新しいアイドルVtuber事務所、Vchuでデビューするから、あかりちゃんの担当イラストレーターになって欲しいの」と言うのだった。