イラストレーターを決めよう
二ヶ月後にデビューする事は決まったので、急いで準備をしないといけない。まずは、何をするべきだろう?と考えていると、
「まずは担当イラストレーターを決めようか。」と奏さんが言って来た。
まだどんなキャラ、見た目にするか決まってないのにイラストレーター探すの?と思ったので、
「まだどんなキャラでやっていくかの設定もイラストレーター決めて大丈夫ですか?」と聞いたら、
「もうあんまり時間が無いからね。キャラ設定はイラストレーターを探すのと平行で考えよっか。」と答えてくれた。
平行で考えるのか。まぁ時間無いし、しょうがないか。と考え、
「まぁそれで良いと思いますけど、これは皆んなで話した方がいいと思うので、また集まった方がいいんじゃ無いですか?」
と言うと、
「そうだね。じゃあ集まろうか。」と言い、連絡をした。私は、二人が来るまで時間があるという事でお風呂を借りる事にした。
下着などは、奏さんが昨日買っていたみたいなのでそれを付ける事にした。どうして今の私の下着のサイズをしたっているのだろう?服は、奏さんから借りてぶかぶかだった。その様子見て、
「彼シャツみたいでそそる。」と言っているので無視していると、
愛さんが来た。そして、
「やっぱり。奏さんの家に泊まったと聞いてそうだと思ってた。はいあかりちゃんこれに着替えて。」と私に服を渡してくれた。
流石は、愛さんだ。と思ったが、流石に奏さんに悪いかな?と思い、奏さんの方を向くと、
「ふふ流石は愛マネ。あかりちゃんがどんな服を着れば似合うのかよく分かっていますね。」と愛さんが私に渡した服を見てそんな事を言っている。そして、
「じゃああかりちゃん。着替えて来ていいよ。今来てる服はこの、袋に入れて。」と枕の下に、私のハンカチや下着が入れてあった袋と同じ物を渡された。………まぁいいか。
私は、そのまま奥の部屋に行き、着替えて来た。そして、「奏さん袋に入れましたよ。」と渡すと、
「ありがとね。」と袋をしまった。
それからしばらくすると、南さんと葵さんがやってきた。
「ではこれから担当イラストレーターを決めたいと思います。とその前に皆んなに報告があります。」と奏さんは前置きを置いて、
「何とアイドルVtuber事務所、Vchuのデビュー曲をVSTAR2期生の蓬莱ヒビキに作って貰える事になりました‼️」と報告をした。すると、
「え、本当❗️あの蓬莱ヒビキに‼️私がフェアリーズにいた時、曲の依頼したけど、断られたあの蓬莱ヒビキに❗️やったー‼️嬉しい❗️蓬莱ヒビキの歌が歌えるなんて幸せ❗️」と南さんはテンションが大上がりだ。
そして、葵さんは、
「蓬莱ヒビキが作った歌か。ちゃんと歌えるかな?」と心配しているようだ。そして、
「日向さんに会って来たんですか?次行く時は、わたしもついて行きますからね。」と言っている。
そして、
「まぁこの話はここまでにして、担当イラストレーターを決めようか。」と奏さんが話を切り上げ、
「とりあえず、あかりちゃんは、白王うるる先生が良いと思います。」と言った。
……まぁそう言うと思ったよ。白王うるるは、猫犬ウサギのイラストレーターで、世界一のフォロワーを誇るイラストレーター兼、VSTAR所属以外で、数少ない、登録者トップ100のVtuberである。
正直な話で言うと、うるるママが書いた絵以外でVtuberをしたくないと言う気持ちはあるが、私の仕事を受けると、絶対に仕事が減るそう思った私は、
「私の仕事を受けると、うるるママの仕事が減ると思うから、うるるママじゃない人を探そう。」と言ったら、
「元々猫犬ウサギのおかげで人気になって仕事が増えんですよ?だからあかりちゃんの仕事を受けて、仕事が減ろうがプラマイゼロじゃない?」とクソ失礼な事を言った。
いやマジで失礼すぎる。うるるママは私の仕事を受ける前から、フォロワーは50万越えのイラストレータで、色んな所で仕事をしていたんだぞ。今なんて、自分の書いたイラストだけの美術館があるほど超大物イラストレーターだぞ。と怒っていると、
「すいません。今の失言でした。許してください。」と奏さんが平謝りして来た。
まぁ謝ってくれたしいいか。と思っていると、
「でもあかりちゃんは、うるる先生以外のイラストでVtuberになにたく無いでしょ?それにあれからうるる先生にも会ってないんだから会うついでにお願いしてみれば?うるる先生もあかりちゃんに会いたがってるよ?」と言われた。
………イラストをお願いするかどうかは置いてとりあえず会うだけならいいかも知れないな。と納得して、
「とりあえず会うだけはしてみる。」と伝えた。
そして、南さんと葵さんの担当イラストレーターは、私がする事になってしまった。
どうして?確かに私は絵が描ける。うるるママからの特訓を受けたし、VSTARが誇る二人の天才漫画家からの指導も受けている。それでも本職のイラストレーターと比べると劣る。それでも、私に書いて欲しいとの事だったので受ける事にした。
そして、私は、うるるママに、
【会って話がしたいです。】とメッセージを送るのだった。