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引退準備

それから私は引退に向けて準備を始める事にした。まだ最初にしたのはお金の計算だ。


CMの違約金や、私の銅像を撤去するお金、それから、私の、5周年記念で建設された、ウサランドも閉園するから、その為のお金や、そこで働いてくれていた、従業員にも、いきなり職を失う事になるから、お金を払わないと行けない。それから、ネコイーパークも潰さないと行けないし、後は、えーと、まぁまだ色々あるから、その辺の計算は、愛さんに任せるとしよう。


月に私は、気持ちの整理をする事にした。


………クビか。……あーあ辞めたく無いな。Vtuberになってから毎日が楽しかった。引きこもりて友達がいなかった私にも友達が沢山出来た。社長のせいでもう連絡を取ることも出来ない子もいるけど。もう辞める事になるから連絡出来るかな?いや無理か。だって私は、もうすぐ猫犬ウサギじゃ無くなるから。皆んなが好きなのは、世界一のVtuber猫犬ウサギであって、私じゃ無いから連絡なんてしたら迷惑だよね。 


あーそっか。私ももうすぐ猫犬ウサギじゃなくなるんだ。猫犬ウサギじゃなくなったら私には何が残るの?猫犬ウサギじゃ無い私に価値なんかあるの?辞めたくない。辞めたくない。でも、辞めなかったら皆んなが酷い目に遭っちゃうかも知れない。もしかしたらあれは、社長の脅しかも知れないけど。本当なら嫌だしな。社長?社長を訴えるか?……いや駄目か。社長が捕まれば、VSTARのイメージ悪くなるし、何より社長は、VSTARに必要だ。社長は確かにゴミだけど経営者としては、非常に優秀だ。社長の手腕なら私の穴は埋めれるだろう。私は、もう長い事世界一にいた。そろそろ譲る時が来たんだ。そう思う事で、少しだけ気が楽になった。


よし残り少ない配信を楽しもう。



「にゃわうさー❗️最強究極バーチャルペット❗️VSTAR一期生の猫犬ウサギだよーーー❗️」


そして、それから1週間が経った。その1週間の間私は、CMの違約金や、ウサランドやネコイパークを潰したり

、その他諸々のお金の見積もりを出して貰った。全部合わせて大体、800兆円くらいした。それなりに高いがこのぐらいなら私の貯金からで払えたので、安堵した。


そして、私は再び社長から呼び出された。


「さて。誰にも話して無いだろうな?」と社長は私の顔を見るなり、いきなりそう言って来た。


「言ってませんよ?で?いったい私に何のようなんですか?」


「お前に合わせたい奴がいる。」と答えた。


合わせ奴?誰だ?と思っていると、


「貴方が世界一のVtuberの猫犬ウサギですか。」と見た事の女の子が出て来た。


誰?と思い眺めていると、


「俺の娘だ。可愛いだろ?」と社長は言っている。


なるほど。社長の娘か。……若いな。まだ中学生くらいじゃ無いか?そう思った私は、


「社長この子まだ子供でしょ?Vtuberするには早くない?」と言ったが、


「お前のデビューは12歳じゃ無いか。この子は15歳だが、Vtuberなんて中身の年齢なんて関係ないだろ。」と言っている。


私の時とは時代が違うじゃん。私がデビューした時は、Vtuberなんて私を数えて三人しかいなかった。でも今は、1000万人以上いる。そんな中で、15歳なんて子供にデビューさせるのは良くないでしょと思っていると、


「私がVtuberになる事に何か問題があるんですか?もうすぐ部外者さん?」と私に近づき、


「もう貴方は要らないんですよ。元世界一位。これからは、私の時代が来るんですよ。」と私の髪の毛を掴みながら言ってきた。


……年下だよね?え?何この子怖。性格悪すぎない?社長も止めろよ。と痛いのを我慢していると、


「Let go of my hand」とVSTAR、English二期生、シャルル・クロノアールが社長の娘を睨んでいた。


シャルルに睨まれた、社長の娘は、ビビって私の髪から、手を離した。


まぁそりゃ話すか。シャルル身長、180超えてるし、それに金髪の外国人。そりゃ子供には怖いか。と思っていると、


「俺の娘を脅すな。それから日本語を使え。」と社長が言うと、


「脅す?私は、その手を離せ。と言っただけだ。そこの身の程知らずのガキに。何が私の時代だ。これからは、この私の時代なんだ。」とシャルルは言った。


まぁそうだね。VSTAR English二期生シャルル・クロノアール。チャンネル登録者3億2015万人。世界30ヶ国語を喋れる超グローバルなVtuberで、世界2位のVtuberだ。


社長の娘は、何も言い返せない。何で私にはあんなに言ったのに、と思いながらも、私は、


「シャルル私の後は任せたよ。」と言うと、


「ふざけないで下さい‼️」

と怒鳴られてしまった。


「私は❗️貴方に憧れてVtuberになった。英語が全く離せないのに、日に日に増えていった海外ファンの為に、英語配信をして、私は貴方に一目惚れした‼️」


うん?何の話?


「そして、VSTARは入り、貴方に英語を教える配信をした。」


あー懐かしい。お陰で英語だいぶ分かるようになったんだよね。


「貴方とコラボできて幸せだった。他の Englishメンバからは、撃たれそうになったが、そんなのが気にならないくらい幸せだった。」


は?撃たれる?


「そして、何より❗️貴方は私の目標だった❗️1ファンとしても大好きだったが、私は、貴方を越えるべき壁だと思っていた‼️私は、自分の力で世界一になりたかった❗️なのに、どうしてこんな事になったんですか‼️」


シャルル……


「シャルル・クロノアールよ。お前がこれから世界一のVtuberだ。しっかり気を締めろよ。奈々美はもう帰りなさい。それから、猫井あかり。今までご苦労だったね。もう会社には来なくていい。」


そうして、私は、会社を後にして、3日後引退したんだ。



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