4時間後にデビュー
とりあえずは志保ちゃんに、
「助けてくれてありがとう。」とお礼を伝えた。
「そんなウサギ先輩を助けれて私も嬉しいです。」と志保ちゃんは言ってくれた。
さて志保ちゃんに事情を説明したいが今はそれどころでは無い。
まずはまーちゃんだ。まーちゃんは今、私を守る為に手を銃で撃たれてる状態だ。今すぐ治療しないといけないと思っていると、
「大丈夫だよ。こんなの擦りキズだ。ちっとも痛くねぇよ。」と言ってる。
いやいやそんな筈無いでしょ。今すぐ病院に行かないと駄目だよ。だって穴空いてるんだよ‼️
そうまーちゃんの手は貫通していたのだ。さっきまでは上手い具合に隠していたが、貫通しているのを見てしまったのだ。今すぐにでも手術しないといけないよ。と考えると、
「手術なんて絶対にいらねぇよ。」と心を読んで手術が必要無いと主張しだしたのだ。
何でこんなに嫌がるの?と思っていると、
「答えは単純だよ。手術なんてしたらあーちゃんのデビュー配信にリアタイ出来ないから。そうですよね魔白さん。」
とゆりりんが答えた。すると、
「何勝手に私の代弁者ヅラしたんだ?殺すぞババア?」
「あら?違うんですか?私なら痛いの我慢してでもあーちゃんの配信観るから同じかと思ってたけど違うんだー?」
「はは歳でもうボケちまったのか?痛いのを我慢?私は痛く無いって言ってんだよ。」
「えー?その割には顔色悪いですよ?あっすいません元からでしたね。」
………………本当に仲悪いな。さっきはゆりりんまーちゃんの事心配してたけど、まーちゃんが思ったより元気そうだからいつも通りになっちゃった。
喧嘩止めないとな。と思っていると、
「やっぱり推し同士の絡みは最高ですね。」と志保ちゃんが言って、
「私のせいだ。全部私のせいでこうなった。私はダメな人間だ。I want to die already」シャルルは死にたいとか言ってる。メンタル弱すぎる。
「うーん。私帰ろうかな?」待ってかののん帰らないで。この状況で私を1人にしないでと思っていると、
「あーかーり‼️お年玉持って来たよ‼️」とうるるママが入って来た。そして、周りを見て、
「新年そうそう大変だねー。てか怪我してるじゃん。私が直して上げようか?」とうるるママが言い出した。
え?直す?どう言う事?とうるるママの方を見ると、
「あーそういえばあかりに言って無かったけ?私本業はイラストレーターなんだけど、副業というか趣味で医者やってるの。」と言ったのだ。
は?趣味で医者?意味わからないんだけど?と意味が分からないでいると、
「いやね?絵ってさ?線とかで全然変わって見えるじゃん?だから手先が器用になって繊細な線の練習する為に、手先が器用そうな医者をやってみたんだよね。」とまぁ意味の分からない事を言った。
もう理解するのを諦めた私は、
「どうするまーちゃん?とまーちゃんに聞いてみた。すると、
「まぁ別に医者は要らないけどそこまで言ってくれんなら頼むとするか。」と言った。
じゃあまーちゃんはうるるママにお願いするとして、次は、コイツらだ。
社長の娘が連れて来た男達。志保ちゃんが気絶させてるからしばらくは起きないだろうけどどうしたものか。と考えていると、
「そうですね。最低でも10時間は起きないと思いますし、起きても足の骨をへし折っているので何も出来ないと思いますよ?」と志保ちゃんが答えてくれた。
なるほど大丈夫では無いがとりあえずはよしとしよう。私は初配信まであまり時間がないのだ。仕方ないよね?
そして志保ちゃんに説明だけどもう要らなそうだね。
だって志保ちゃん私の心読めるから要らないよね?と思うと、
「まぁそうですね。でもウサギ先輩の口から聞きたい時もあるんですよ?」と少し悲しそうに言い、罪悪感を覚えた所、
「さてと。じゃあ殺して来ますね。」とあっさりと言った。
余りにもあっさりしすぎて行ってらっしゃい。と言いそうになったが駄目だ。いや殺したら駄目だよ❗️と止めようと思っていると、
「どうして止めるんですか?ウサギ先輩を殺そうとしたんですよ?魔白先輩を撃ったんですよ?生きてる価値無くないですか?」
…………………うーん。生きてる価値がないってのはいい過ぎだけど、性格が終わってるのは間違いないよね。そりゃボコボコにしたまーちゃん達も悪いとは思うけど殺しにくるのは違うと思うんだよね。でも殺しはな。と考えた私は、
「私がやるよ。」と答えた。
「え?あかりん殺すの?人殺しは駄目だよ❗️」とかののんが止めて来た。
いや違うよ。心が読める子達は今ので理解してるだろうけどな。やっぱり口に出すって大事だな。と改めて思った私は、
「Vtuberとして私があの子を倒す。まぁ格の違いって奴を教えてあげるよ。」と言うと、
皆んな大興奮してた。
天廻ルアンデビューまであと4時間だ。