Vchu活動開始
シャルルの出番が終わった。そしてメンバー達が全員集まりカウントダウンを始めた。
私はというとトラッキングスーツに着替えていた。
前はマーカーとか付けないといけなくて面倒だったけど、技術の進歩のおかげで今は着るだけになった。凄い楽だ。しかも前は、全身タイツみたいな感じで恥ずかしかったけど、今はオシャレになっているので嬉しい。
因みにこの超最新トラッキングスーツお値段何と、
2000万円。かなり高い。でもライブで動きを綺麗に見せるならお高い奴じゃ無いと動きが悪くなってしまうのだ。
因みに私は元々自前でトラッキングスーツを持っていたが、他三人は持っていなかったので社長である奏さんが自分ももっていなかったからと購入したのである。そして替玉であるきなこちゃんにも買って1億円の出費でちょっと悲しいと言っていた。まぁ経費で落ちるみたいだし大丈夫だろう。
そして着替え終わり、撮影スタジオに向かった。
当然だが既に枠は取っていた同接は何と、最初から1億人。やったぜ。
と思っていると、どうやらVSTARの方のカウントダウンが終わったみたいだ。
という事はやっと私達の出番かと思っていると、
「あかりちゃん始めるよ❗️」という奏さんの声が聞こえたので向かった。
あれ?奏さんもトラッキングスーツ着てる。出るの?と思っていると、
「まぁ社長として、司会をしようと思ってね。」
と言っている。そして既に、スタジオには志保ちゃんと葵さんそして替え玉のきなこちゃんと少し離れた所でマイクを持っている南さん。そして、音響やカメラなど機材のスタッフ。
このスタッフ達は、優奈さんが準備してくれた人達だ。この事務所を貰ってから暫く経った後優奈さんが連れてきたのだ。
しかし、このスタッフは人間ではない。
私が正体がバレるのが嫌なのは有名な話だ。だからVSTARでも、私と一緒に仕事を出来るスタッフというのは殆どいない。VSTARで私と会った事あるのは、デビュー当時からいる役員の人達とマネージャー達。それ以外にはいないのだ。だから私の3D配信では、わざわざ役員が来たりするのだ。
そんなこんなで正体がバレたく無い私の為に、優奈さんが準備してくれたのがこの人造人間なのだ。
まぁ要するにロボットだ。AIで動く凄い高性能みたいだ。まぁロボットなら私の正体がバレる事は無いので、いいかと思っている。
因みにこのロボットの視界に映る映像は私だけをリアルタイムで優奈さんに送るシステムになっているようだ。
まぁそんくらいいいだろう。嫌だけど。
まぁこのくらいにして始めますか。私がグッと背伸びをしてステージに向かった。
そして配信が始まった。