表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

120/136

大炎上

捨て石になれるか?


いやいやそんな事言ってる場合じゃないよ❗️何考えてるの?え?いや?マジで頭おかしいよ?と私は、葵さんが操れてるんじゃないかと思ってしまった。


だって正常な思考ならこんなアホな事はしない。筈なんだけどな。


葵さんの様子を見る限り覚悟を決めてやった事みたいだ。普通にやってもバズらない。実際問題同接0だったわけだが。だから炎上してバズろうなんて可笑しいよ。と私が思っていると、


「仕方ないじゃ無いですか。実力がない奴は、そうでもしないと話題にすらなれないんですよ。」と志保ちゃんが言い、


「そうそうあかりちゃんは今までずっと落ちる事なく常にトップを走り続けたから分からないと思うけど、人気がないと大変なんだよ?」と奏さんに言われた。


……いやまぁその確かにバズらないどうしよう。とか悩んだ事一回も無いけど、でも炎上してバズるのは違くない?


いやまぁ炎上商法は効果的だと思うよ?でもそれっていっときの知名度を得るだけだよ?そんな事何の意味があるの?と思っていると、


「そうです。炎上商法では一時的にしか知名度は得られません。」と志保ちゃんは私の心を読んで、私の意見を肯定してきた。それから、こう続けたのだ。


「だからこそ腕が試されるんですよ。炎上をすれば、普段観ない層まで観にきます。その層をファンにすれば人気になれると思いませんか?」と言ったのだ。


うーん。まぁそうだけど。だったらもっと軽い炎上で良くない?こっからファンを増やすって言っても無理なくらいイメージ悪いと思うけどな。と私は思ってしまった。


私が個人的に一番やったらダメだと思っている事。それはファンに嘘をつく事だ。ファンを騙すなんてあってはならない。それが私が8年間Vtuberをしていて自分につけたルールでもある。


でも葵さんは、神楽りりはファンに嘘をついてた。彼氏の間もそうだし、会社の命令だったとはいえ、家族が病気と嘘をついて、ファンからお金を貰っていたそうだ。


正直私は、軽蔑している。私の周りでそんな事をしている人は1人しかいなかった。そしてその1人は、ちゃんと大炎上して、もう帰って来れなかった。


まぁ今は他人の話はどうでもいい。葵さんは、動画の中で今までの事を謝ってはいた。だが騙されていたファンはいい気はしない。てかムカついてるだろう。


そんな前のファンからも好かれていない状況で新しいファンを増やすって大丈夫なの?と私は思っていた。


すると、「大丈夫ですよ。最悪増えないところで問題は有りません。今回の大炎上のおかげで、私たちは、 VSTARが話題持ちきりの中注目を得る事が出来ました。だから最低限の土台は作られました。後は、私が完璧なステージを作るので、ウサギ先輩はそのステージで輝いて下さい❗️」と志保ちゃんが言ってきた。


結局は捨て石扱いか。でも今回の炎上で少なからず有名になったから、ここから葵さんいや、雨美るる次第か。正直あの暴露のせいで私も嫌いになったけど、葵さん自体は悪い人じゃない。だから、


「葵さん頑張って下さいね。」と私は伝えて家に帰った。そして家に帰ってネットを見ると、


葵さんはボロクソに叩かれていた。いやー燃えてるね。うん。中々の勢いで燃えてる。


こんだけ炎上はここ最近無かったな。てかこの燃え方は異常だな。サクラか?炎上サクラとか聞いた事無いけどサクラな気がするな。などと思い見てると、ラブランドも大炎上してた。


……まぁそうなるか。色々ラブランドの指示で葵さんが悪い事してたって言ったからそりゃ炎上するか。しかもタレントと付き合うカメラマンもいる。そりゃ燃えますわ。


しかし、Vchuは炎上しなかったか。やっぱり葵さんが言った、力づくで入ったって言ったのが聞いたのかな?奏さんいや、寿なのはがゲーマで基本的引きこもりで体が凄く弱いというのはファンの間では周知の事実だから、ダンスが得意で運動神経抜群の葵さんが嫌がる奏さんに無理矢理迫って加入したと思われているおかげか、同情の声しかない。


まぁVchuが炎上しないのはいい事か。と思っていると、


フォローしてる雨美るるのアカウントから配信が始まりました。というメッセージが流れて来た。


……え?今から雨美るる配信するの?タイトルは、炎上中の元ラブランド神楽りり事、神崎葵です‼️か。


酷いな。同接はさっきの0が嘘のような数、500万だが、メチャクチャコメントの民度が悪い。こんな酷いコメント欄初めて見る。あまりの酷さに私は観ることが出来ず、直ぐに配信を閉じてしまった。


いや酷いな。本当炎上商法とかするもんじゃ無いわ。と思っていると、


「こんだけ酷い炎上を見ると思い出すね。」という声が聞こえた。


この声は最近会えてなかった、大切な親友の声。私にとっての初めての親友。VSTAR一期生鉱石ルビーの声だったのだ。


私が顔を上げると、「会いたくて来ちゃた。」と彼女はにっこりと笑うのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ