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替え玉を決めよう

他の人に替え玉候補を決めて貰うか。まぁそれしか無いか。


とりあえず私は0だ。私の知り合いは基本Vtuber関連だから無理だし、他は仕事で仲良くなった偉い人とかだからそんな事させれないから無理だ。とりあえず誰に聞こうかなと考えていると、


「起きて下さい。貴方のダンスが下手だから替え玉を立てる事にしました。誰か頼れる人はいますか?」とまさかの南さん本人に志保ちゃんが聞いていたのだ。


何やってる❗️いきなり本人に言うのは駄目でしょ‼️と思い志保ちゃんの口を塞いだのだが、


「大丈夫です。全部私のせいなんですから、私が歌ばっかりでダンスレッスンをサボっていたからこうなったんです。…推しと同じステージに立ちたかったな。」と言いながら南さんは何処かに消えていった。


……南さん。


「まぁこれで本人も納得してくれたみたいだし、本格的に探せますね。うーん。誰がいい人を紹介してくれますかね。VSTARには替え玉立ててる人はいないんですか?」と志保ちゃんが私に聞いてきた。


……いる筈が無い。と言いたい所だが正直分からないな。私もメンバーの全員を完全に把握してる訳ではないし、後やりたくても出来ないメンバーもいるかも知れない。単純に年齢でキツい人もいるだろうし。実際おじいちゃんは普通にダンスレッスンに毎回参加してキレッキレで踊っているが、おじいちゃんの同期達がレッスンに参加してるのを見た事が無い。まぁその人達は、踊ってる動画は上げていないのだが。


けどまぁVSTARにはいないだろう。なんだかんだ和也さんは替え玉にやらせないだろうと思っているから。なので、


「いないよ。」と答えておいた。


「分かりました。ではメンバー以外から聞くのが良さそうですね。」と答える志保ちゃん。


私メンバー以外の知り合いとなると、マジでいないんだよな。と思いながら連絡先を確認していると、


これいけるんじゃね?と思う人が1人いた。あーでもやってくれるかな?と悩んでいると、


「誰ですか?」と志保ちゃんがスマホを覗いて来たので、答える事にした。


「私の先輩だった人。」と答えた。


そう私がいけるかも知れないと思った人それは、

今はもう引退した世界で二番目に誕生たしたVtuber白雪きなこだ。


きなこちゃんは、私がVSTAR以外で初めてコラボしたVtuberだった。正直な話、私がデビューしたせいで、全くといってもいいほど最初は伸びなかったVtuberだった。それでもきなこちゃんはVtuberとして活動を続け、初期の方のVtuber四天王に入っていたのだ。


そんなきなこちゃんだが、実は去年引退しているのだ。卒業ライブも私に最初に声を掛けてくれて、最後に一緒に歌った。何なら、私とユニットを組んだ事もある。だからVSTAR以外では一番仲の良いVtuberだ。だからもしかしたら、きなこちゃんならいけるかな?と思い、今回の経緯を話す為にメッセージを送った。


まぁ返事はすぐには来ないと思うので、きなこちゃんが話を受けてくれるというていで話を進めるとしよう。私は、


「南さんの替え玉は、白雪きなこちゃんで行きたいと思うんですけどどう思います?」と意識を取り戻した、奏さんに聞いてみた。なのに、


「ごめんねあかりちゃん。私あかりちゃんに強く当たっちゃって。これじゃあ社長失格だし、ファン失格だよね。」といきなり謝って来た。


いや謝らなくて良いよ。と思っていたのに、


「だから、私が反抗出来ないように、あかりちゃんには内の会社の会長になって貰いたいの。お願い。」と言って来たのだ。


この人相変わらず何言ってるんだろ?と呆れながら今の言葉を無視して、


「で?きなこちゃんで良いんですか?」と聞くと、


「白雪きなこか。いいと思うよ。Vtuber初のダンス動画を上げた人だからね。あの人なら任せられるよ。」と南さんは納得してくれた。


まぁ奏さんが納得してくれたし、いっか。と思っていると、


「で?その替え玉候補のダンスの腕はどんなものなんだ?」と今まで黙っていた光さんが口を挟んできた。


ダンスの腕か。まぁそれがみたいなら、きなこちゃんのライブ動画を見せればいんだけど、どれを見せれば良いのかな?……まぁやっぱ卒業ライブかな?と思い私は、きなこちゃんの卒業ライブの私と一緒に踊っている動画を見せる事にした。


そして私がきなこちゃんと踊っている動画を見た、光さんは、


「95点合格。」と言ったのだ。

 

正直他がどんな点数で何点合格か分からないが、光さんが認めたなら問題は無いだろう。じゃこれで問題は解決だな。ちょうど今きなこちゃんから返事が返ってきたし。


そう思い、私はメッセージを見ると、


【今から話せる?】と書いてあった。私は直ぐに

【大丈夫です】と返事を返した。すると、直ぐに電話が掛かってきた。そして電話を取ると、


「ソノハナシナンダケドウケタイトオモウ。デモウケルカラヒトツダケワタシノオネガイヲキイテホシイノ。」ときなこちゃんが私に言ってきた。


何だろ?と思っていると、


「ワタシヲソコデサハタラカセテクレナイ?」と言ってくるのだった。


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