お見舞い
已己已己千冬はとりあえず精神病院にぶち込む事にした。だからそれはいいとして、さっきの話をもう一回まーちゃんに聞くか。と決めた私は、
「まーちゃん已己已己千冬から得た情報を全部話してもらっていい。」とお願いした。
そして快く承諾してくれたまーちゃんから話を聞いたんだが、正直な所最悪だった。
さっき何で銃を持っていたのかは聞いたが、捕まっていた筈なのにどうやって出て来たのかとか知りたかったら聞いたのに、聞いて後悔した。
何に後悔したかと言うと、和也さんが相変わらずのゴミだった事だ。和也さんは、已己已己千冬を出す為に身代わりを立てたみたいだ。流石に已己已己千冬は大量殺人者。いくら和也さんの権力でも檻から出す事は出来なかった見たいだ。だから和也さんは身代わりを立てた。その辺の一般人を攫い、整形して、已己已己千冬に仕立て上げ檻に入れたのだ。そして、身代わりを檻に入れる事で已己已己千冬が解放されたみたいだ。
相変わらず人間性を疑うな。あの人は。何も関係ない一般人に手を出すとか何考えてるの?と私は思った。とりあえず助けたいけど、どうしよう?流石に最終的には已己已己千冬を檻に戻すつもりだけど、それまでに死刑にでもされたら困るからな。と思い、とりあえず、私の方から言って死刑にはしない事と、檻の中での待遇を良くするようにお願いしておくか。
あーマジで頭が痛くなる。私ももうデビューまで時間がないって言うのに。と思いながら、私は、さっきまーちゃんが嬉しそうにしてた理由を聞いた。すると、
どうやらこれからは、メンバーと自由に会えるみたいだ。まぁまーちゃんとか、ゆりりんとかとは会ってたけど全員に会えるし、隠れて会わなくていいっていうのは嬉しいな。けどまぁ和也さんが言った事だからあんまり信用は無いけど。と思いながら、私は用事があると言ってまーちゃんと別れた。
まーちゃんと別れた私は、愛さんに会った。そして私は、愛さんとお見舞いに行く事にした。誰のお見舞いかというと、社長が爆弾を仕掛けていたせいで大怪我を負った、現VSTAR統括マネージャーにして、VSTAR三期生マネージャーの黒瀬花さんだ。
入院している病院は事前にゆりりんから聞いていたので、私は、お見舞いに行く事にした。お世話になってし、可愛がってもらっていたので私はお見舞いの品として、花さんが好きだったお菓子を片っ端から購入していた。そして、病院に着くと、VSTARの企画部長がいた。
企画部長は、統括マネージャーと同じくVSTARの役員というか幹部の1人で公式チャンネルでやる企画や、コラボする際の打ち合わせなどを全てしている人だ。ちなみに未亡人である花さんを狙っているという噂の絶えない人だ。悪い人では無いし、小さい頃からお世話になってるが話が長いし少し私とノリが合わない人なので無視しようとしたが、失敗した。
「あかりと愛じゃないか❗️久しぶりだな元気してたか‼️」と元気よく話しかけられた。
「お前らも黒瀬さんのお見舞いに来たのか?安心しろ彼女元気そうだったぞ‼️」と語り、
「それにしても和也の野郎は、黒瀬さんに怪我をさせやがって許せないぜ‼️」と怒ってもいた。
だったら殴ればいいじゃん。企画部長は和也さんの幼馴染で会社内でも和也さんを殴れる数少ない人物だからな。と思いながら私は、愛さんに合図を送った。
後はお願いと。
私は、愛さんに企画部長を押し付けて、花さんの病室に向かう事にしたのだ。
愛さんが何か言ってるけどごめん愛さん。そして病室の前につき、扉をノックすると「どうぞ。」と返事が帰って来たので私が入ると、
「ウサギさん?」と驚いた感じで行って来たので、
「そんなよそよそしい呼び方は辞めてくださいよ花さん。」と言うと、花さんは包帯でぐるぐる巻きで点滴も打っているのに、点滴を全て引きちぎり、私に土下座をして来たのだ。
え?え?何?と困惑していると、
「すいません。すいません。私が社長を止めれればウサギさんに怖い思いさせなかったのに。すいません。すいません❗️」と謝罪をされた。
そりゃ怖い思いはしたけど結果的には何もされてないからいいのに。それに花さんがイブキを助けてくれたって聞いたし。そして結局悪いのは全部和也さんだから花さんは何も悪くないよ。と心の中で言うと、
「許してくれるんですか?」と言われた。
花さんも心読めたっけ?と思いながら頷くと、「ありがとうございます。」とお礼を言われた。そしてとりあえずナースコールをした。さっき点滴を引きちぎったからね。そして点滴を打ち直して私は、
「花さん。怪我大丈夫ですか?これお見舞いです。」と花さんが好きだと言っていたお菓子を全て渡した。
中々の量だったから結構重かったな。と思いながら渡すのと。
「これ全部私が好きだと言っていた奴?覚えてあれくれたんですね。嬉しいです。ウサギさんありがとうございます。」と言われた。
まだ前みたいに読んでくれないな。と思ったので、
「また前みたいに呼んでよ花さん。」と言うと、
「……最近会って無かったし、私は貴方を助けれなかったから呼ぶ資格ないと思ってたけど、本人に言われたら仕方ないか。久しぶりあっちゃん。」とやっと昔の呼び方で呼んでくれるのだった。