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已己已己千冬

Vtuber業界には絶対に触れてはいけない3人のVtuberがいる。その3人は、業界を追放された、ならずもの達。誰が最初に言い出したか分からないが、いつからか、三代禁忌と呼ばれるようになっていた。


そして、その三代禁忌の中で最も最悪で最低と言われたのが、元VSTAR8期生已己已己千冬だ。


彼女が起こした大罪それは、大量殺人。テロ発言をしたが、実際に事を起こしてない、白糖トバリより事を起こしているため、彼女が最低最悪と言われているのだ。


彼女が何故そんな強行に走ったのか、それは単純な話だ。彼女は元は猫犬ウサギのファンだったのだ。今でこそ猫犬ウサギを死ぬほど恨んでいるが、元はファンだった。つまり今の彼女は反転アンチなのだ。


何故反転アンチになったのか。それは、酷い言いがかりだった。彼女は猫犬ウサギに愛されたかった。自分だけを見ていて欲しかった。だから、彼女は、VSTAR8期生のライブで強行に走った。


その日猫犬ウサギは最後のゲストとして登場する予定だった。その為少し遅れて会場に入ったのだが、猫犬ウサギが来た頃にはそこは火の海だった。


観戦しに来てくれたファン達も大勢の死人と重傷人を出していた。そして8期生のメンバーとゲストで来ていたメンバーも全員が倒れていた。立っていたのはただ1人、已己已己千冬だけだったのだ。


猫犬ウサギが呆然と立っていると、


「あはははウサギ先輩‼️見て下さい‼️私を見て下さい‼️あはははははは‼️」と笑いながら近づく已己已己千冬から下がり、


「千冬?貴方がこれをやったの?」とそうだと思っていたけど、違って欲しいという思いで聞いたのだが、


「勿論ですよ‼️私がやりました‼️」と已己已己千冬は嬉しそうに答えた。


そして、「何でこんな事したの?」と聞くと、


「何でって?そりゃウサギ先輩には私だけを見て欲しいんです‼️私は8期生の落ちこぼれでウサギ先輩と殆ど絡めない。だから私以外を消せば私がウサギ先輩と沢山絡めると思ってしまった。ゲストで来ていた連中をやったのも、コイツらがいなくなれば、ウサギ先輩と絡む多くなると思ってやりました。ファンは、猫犬ウサギのファンは私1人で充分。だからファンもやりました。」と楽しそうに語っていた。


「何言ってるの?」と質問をすると、


「推しに見てほしい❗️私のこの感情を間違っていません‼️ねぇウサギ先輩大好きです❗️愛してます❗️私の事を見て下さい❗️」と千冬が手を伸ばし私の目の前に来た。


すると奥の方で1人動いた。8期生の一一(にのまえはじめ)だ。私は、千冬の手を払いのけ、


「一‼️大丈夫‼️」と駆け寄った。


「ウサギ先輩?」


「待ってね今救急車呼ぶから。」


「あ…なぃ。」


「え?何か言った?」


「危ない。」次の瞬間倒れていた一私の目の前に立っていた。


え?どういう事?と思っていると、


一が倒れた。そして目の前には、血に染まった包丁を持った千冬が立っていた。


は?え?何が起こった?私がパニックになっていると、


「何で私を見てくれないんですか‼️私の事を見てくださいよ‼️」と包丁を振り上げた千冬が立っていた。そして、包丁を私に振り下ろそうとしたその時、


「何やってんだよクソババア‼️」とまーちゃんが千冬の腕を止めていた。


「うるさい‼️うるさい‼️子供は引っ込んでろ‼️ウサギ先輩が私を見てくれないなら、私はウサギ先輩を殺す‼️」


「あっさ。じゃあお前が死ね。」とまーちゃんが言った次の瞬間。


ベギゴギバギ‼️と嫌な音が鳴り響いた。


もしかして折った?と思っていると、「私の前でウサギ先輩を殺すとは随分な言いようだな。お前がウサギ先輩を殺す前に私が殺してやるよ。」とまーちゃんは馬乗りになり、千冬を殴り出した。


まーちゃん駄目‼️と私は止めに行こうとしたが今私の目の前には血だらけの一がいる。まーちゃんを止めないと行けないが、一もどうにかしないと。と私は混乱して今にも泣きそうだった。すると一が、


「私は、ウサギ先輩が大好きです。嫌、愛してると言っても過言じゃありません。だから、ウサギ先輩が頑張れって言ってくれるだけでいくらでも頑張るし、普段以上の力を発揮出来ます。だから、そんな顔しないで下さいよ。こんな怪我なんて事ありません。ウサギ先輩が一言頑張ってと言ってくれるだけで良いんです。そして出来れば、頭を撫でて欲しいです。そうすれば更に頑張れます。」と言ったのだ。


結構余裕ある?と思いながらも私は、「大好きだよ頑張って。」と伝えた。すると、


「黙れ❗️黙れ‼️そんな事を言うな‼️私以外に言うな‼️私はこんなに愛してるのに‼️何で何で‼️」と騒ぎ出した。


まーちゃんは「しつこいぞクソブス‼️」と聞いて遠くに投げ飛ばした。すると、


「私の愛を受け取ってくれず、別の奴に愛を囁くなら、ウサギ先輩でもいらない。」そう言って、千冬は、ボタンを取り出してそれを押した。


そこからは、記憶がない。まーちゃんの話によると、千冬は建物に爆弾を仕掛けていてそれを爆発させたようだ。


そしてこの事件で起こった被害は、爆発のせいで、8期生メンバー全員の死亡。ゲストで来ていた、メンバー5人が死んだ。そして観にきていた、ファン25000が死亡した。そしてメンバーの不祥事会社の株の大暴落。そして、それら全てを補填して猫犬ウサギの貯金は一瞬だけ空になった。


そして、最初で最後の面会に行った先、


「もう二度と私の前に姿をみせないで。さようなら。」だったのだ。

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