VSTARの現状
アイドルVtuber事務所Vchu。………うん。酷いな。自分で考えたがこれは酷い。と思っていたのだが
「最高過ぎる❗️ウサギちゃん節がめちゃくちゃ効いていて、これ以外あり得ない❗️」「センスがあり過ぎる。」とファンである、南さんと葵さんからは好評だ。
じゃあこれでいいか。
「じゃあ事務所の名前は決まったけど次は何を決める?」と私が質問したら、
「そうだね。決めたい事はまだ沢山あるけど、今日はここまでにしない?もう夕方だしさ。」と奏さんが言い出したので、私達は解散する事になった。
なった筈なのだが、私は奏さんと一緒にわたしの家にいた。
……なんで?……マジで何でだ?私が一人疑問でいる中、
「あかりちゃんの匂いが沢山して幸せ。」「あ❗️配信部屋だ。引退したのにこの部屋は残してるんだね。」「それにしても部屋汚いね。ただでさえ広いんだから、綺麗にしないとダメだよ?」「そうだ私が片付けてあげる。」と一人で散々喋った挙句部屋の片付けを始め出した。
……懐かしいな。奏さんいや轟かなめがクビになる前はよく家に来てたな。そして今みたいに一方的に喋って勝手に片付けとかしてたっけ。と昔を思い返していた。
そして、それから1時間ほど経過して、
「やっと終わったー。」と疲れきった様子で奏さんが私のベッドに横たわった。
そんなに疲れるならやらなくても良かったのに、と思っていたら、
「ヤバ。このベッドふかふか。気持ち良すぎる。あかりちゃんこのベッドいくらしたの?」と質問して来た。
「えーと。そのベットは確か………8000万円くらいだったかな?」と答えると、
「8000万か。そりゃ寝心地いいわー。」と奏さんはベッドで転がりながら喋っていていきなり起き上がり、
「あかりちゃんお腹減ったね。ご飯食べに行かない?」と誘って来た。
確かにいい時間だな。そう思い私がその誘いを承諾すると、
「よし❗️じゃあ私のオススメの何処に行こっか❗️ちょっと遠いからタクシー呼ぶ?」と聞いてきたので、
「大丈夫です。私が車出します。」と言い、私が車を運転する事にした。
そして車に乗るなり、奏さんは、
「あかりちゃんまだこの車に乗ってたんだ。とっくに高い車に乗り換えてると思ってた」と失礼な事を言ってきた。
「乗り換える訳ないじゃん。この車はかんなが私にプレゼントしてくれた大切な車なんだから一生乗り続けるよ。」と答えた。
「あははこんなのかんなが聞いたら、嬉しすぎて死んじゃうかもしれないね。。かんなは、VSTARの中でも特にウサギ先輩のこと好きだったから。」
そうだね。
「あまりにも好きすぎて、ウサギ先輩が引退してから活動一才してないからね。」
……そうだね。
「ねぇあかりちゃん。私はね。VSTARが死ぬほど嫌い。」
……だろうね。
「でもね。メンバーの皆んなの事は好きなんだ。ていうか今でも仲間だと思っている。」
それはみんな同じだよ。
「だからさ。本当にVSTARを嫌いで潰したいと思うなら、あかりちゃんを復活させようと思わないんだよね。」
……うん?どういう事?
「あかりちゃん。今のVSTARの現状って知ってる?」
…………知ってるよ。今メンバーの半分以上が活動を休止している。でもそれが私を復活させるのと何が関係あるの。
「関係大有りだよ。やっぱりVSTARにとって猫犬ウサギは偉大なんだよ。VSTARのメンバーって9割が猫犬ウサギのガチファンでさ。猫犬ウサギが生き甲斐って連中の集まりなんだよ。だから猫犬ウサギがいなくなれば、配信なんてするほど元気にはなれないんだよ。」
そんなに私が好きなメンバーって多いの?そして、皆んなが配信しなくなったのは私のせいか。
分かってた。私のせいだって言うのは分かっていた。私が引退宣言する前にただ一人、私の引退を知っていた、メンバー、VSTAR English2期生のシャルル・クロノアールからは、酷く怒鳴られたからな。
何故辞める❗️私はまだ貴方を超えてない❗️勝ち逃げをするな❗️貴方が辞めたらVSTARは大変な事になる❗️とか散々言われたな。
……皆んなごめんね。と皆んな謝っていると、
「あかりちゃんが謝る必要はないよ。悪いのは社長なんだから。それにあかりちゃんが復活すれば万事解決なんだから安心して❗️」と相変わらず心を読み、私の事を励ましてくれて。
「何で私が復活すれば万事解決なの?」と質問すると、
「そりゃあかりちゃんが復活すれば、メンバー達が全員活動を再開し出すからだよ。」
え?どゆこと?
「あかりちゃん。推しが復活したらどう思う?」と聞かれたので、
「嬉しい。」と答えると、
「そういう事だよ。あかりちゃんが復活すれば、休止してるメンバーも嬉しさのあまり絶対に復帰する。だからあかりちゃん復活=VSTARも復活だからあんまりあかりちゃんの復活はまださせたく無いんだよね。でも、あんなメンバー見たくない。」
…………奏さんはやっぱりメンバーの事が大切なんだ。私はそれが聞けてすごく嬉しい。所で、
「奏さんまだつかないんですか?」と道案内の奏さんに愚痴るのだった。