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復讐の幕開け

お読み頂きありがとうございます!

いいねや感想、ブックマーク大変感謝しております!

これからもよろしくお願いしますm(_ _)m

それと申し訳ありませんが明日はスマホの機種変更を行う関係で更新ができないかもしれません(T ^ T)


「さっきは声を荒げてごめんね...」


「良いよそんなの気にしないで。僕も断るつもりだったから...」


「そうなんだ。私あの子のこと嫌いではないけどあの子の彼氏が嫌いだから関わりたくないんだよね」


「あー...氷川君...だっけ?」


「うん...アイツは碌な人間じゃないよ。それにつるんでる5人の仲間もね...だからそれに付き合ってるあの子もあんまり好きなれない...」



 この人は人間をよく見てる...さすが人気になるだけあって選球眼が鍛えられているのか?



「まあそんな事より早く食べよう! アイラくんはどんなお弁当なの?」


 俺の今日の弁当は自分で作った好物のオムライスだけだったのでそれを見せた


「凄っ! このオムライスこれお母さんに作ってもらったの?」


「いや...うちは親居ないから1人で作ったよ」


「そうなんだ...でも凄いじゃん料理も出来るなんてさ! 私も料理には自信あるけどお弁当は少し手を抜いちゃうよ」



 そう言って見せてくれたのはタコさんウインナーに卵焼きと花模様にカットしたニンジンとほうれん草、そして小さいおにぎりだった



「おおー...これで手抜きなの? ゆーちんは女子力かなり高いね。めっちゃ美味しそうだもん」


「あ...ありがとう恥ずかしいな...///」



 俺が褒めるとゆーちんは少し照れながらお弁当を口にした



「私も家庭が複雑だからアイラの気持ちが少し分かるかも...。これからさ...お互い暇だったらここで二人でお弁当食べようよ」


「...ゆーちんも苦労してるんだね。分かった、食べ物取られない事も分かったし良いよ」


「あのねぇ...私はアンタと違ってがめつい人間じゃありませーん」


「あっ...がめついで思い出した。早くLIZE Payでギャラ振り込んでくれよ?」


「また金の話...仕方ないなぁ今度出演してくれたら合わせて払うよ」



 その後もくだらない会話をしながら俺たちは弁当を食べ終えて解散した



*      *      *



 さて...誰から復讐を始めるか?

 そんなことを考えながら教室に戻っていると前から声を掛けられた



「やあ、君が昨日から入った転校生だね?」



 その男は黒髪にフケが少し目立つ小太りの見た目にメガネを掛けた口の臭い奴



「俺の名前は富田守。よろしく」



 俺の痴漢冤罪と犯された写真をネットにばら撒いたクソ野郎だった━━━



「僕は明星亜依羅。で...何の用かな?」


 

 俺は沸き立つ殺意を抑えながらニコニコした顔で富田の挨拶に応えた



「学校で噂になってるイケメン転校生の顔を見たくなってね、これから仲良くしたいと思って声を掛けたんだ。良かったら握手してくれよ」



 富田は不気味な笑顔で俺に微笑むと俺に手を差し出してきた



「そっか、でも僕は潔癖で人と握手するのが苦手なんだ。握手はそれが治ったらね」


「そうか残念だよ。それと転校生に一つ忠告しといてやる...この学校であんまり目立ったり調子に乗ってるとこわーい人達から痛い目に会うから気をつけろよ?」


「御忠告ありがとう...けどその人"達"って一人一人が弱いから多人数でつるんでるのかな? なら随分と臆病な人達だねぇ...まぁせいぜい気をつけるよ。それと...これは僕からの忠告ね、人と話すときは歯をしっかり磨いてからの方が良いよ?」


「...なんだと?」


「じゃあまた、富田総合歯科医院医院長の一人息子...富田守くん」


「お前...何故俺が歯科医院の息子だと...」



 睨みつける富田を他所に俺は教室に戻った



「良いアホ面してたな富田...最初のターゲットはアイツだ━━━」



*      *      *



 午後の授業を終えて放課後を迎えた俺は富田守に関する今までの情報を思い出していた。


 富田守...

 奴は日本で一番デカい総合歯科医院の医院長の息子で父親は去年母親と離婚して息子を引き取っている。

 父親は離婚後すぐに若い女と再婚しているがその女と息子は仲が悪い...と言うより女が毛嫌いしているらしい。

 一方富田はその女が好みにドストライクらしく父が居ない日には積極的にアピールをしていると噂がある



「アイツの家庭内から攻めるか。邪神のスキルを使う時が来たな....《チェラーレ》」



 俺は奴の家に潜入するためにスキルの一つである、姿と気配を消して壁のすり抜けも可能なステルススキルを発動させて奴の足取りを追った━━━



*       *      *



 富田を尾けると奴は屋敷みたいな大きさの自宅に入った。

 俺もそれに引き続いて玄関をすり抜けて中に入る



「ただいま綾乃さん、今日もかわいいねぇ」


「お...おかえりなさい守くん...。夕飯作ってあるから食べてね...私洗濯物畳んだらお風呂入るから...」



 富田に挨拶をしたその女性はヤツに怯えながら足早にリビングを出て行った。


 なるほどこの人がコイツの義母か。しかし毛嫌いしてるというよりアレは完全に怯えてたな...もしやこの人もコイツの被害者か?


 すると富田は部屋に誰も居ないことを確認してスマホを取り出しアプリを開く━━━



「あー綾乃ちゃんトイレしてる...早く俺のモノにならないかなぁ。さて他の部屋の録画した映像っと...」



 うわ...家の中に隠しカメラ仕掛けてんのかコイツ...


 富田はスマホをスワイプさせて家中のあらゆるカメラから綾乃さんが写っていた部分を抜き出して編集していた。

 その映像の中には脱衣室で富田自身が綾乃さんの脱いだ下着を嗅いでいたり下着を頭から被っている映像もあった。



 自分が写ってるのも編集するのかよ...めちゃめちゃ気持ち悪いなコイツ。

 俺の動画を撮ってたのももしかして趣味だったのか...? 

 

 もう少し動きを見るか━━━



 夕飯を終えた富田は綾乃さんが脱衣所に入ったのを見計らってリビングを出た。

 俺はその隙にスマホを操作して脱衣所の隠しカメラに切り替えて操作をすると脱衣室の音声が少し聞こえた



「あの子本当気持ち悪い...もうこんな生活嫌...。なんであんな男に私は引っかかって結婚したんだろう...暴力は酷いし他に女は居るし...本当嫌━━━」



 バタンッ!

 


「綾乃さん! 今俺の事気持ち悪いって言った!?」


「ギャアァァァッ! なんで入ってきてるの!? 出て行ってよ!」



 脱衣所の扉を勢いよく開けた富田は綾乃さんに襲いかかった



「お前誰のおかげでこの家に住めると思ってんだよ! 親父と俺のおかげだろ!? 奴隷のお前は黙って言うこと聞いてろよ! 我慢させやがって...さっさと脱いで俺に奉仕しろ!」



 富田は無理やり綾乃さんの服を脱がそうとするが綾乃さんは泣きながら必死に抵抗する



「いやぁぁぁ! やめて! 誰か助けて!」


「騒ぐな...誰も助けなんて来ねえよ? ほら早くしろ!」



 そろそろ始めるか...綾乃さんは復讐に関係無いからな



 俺は窓をすり抜けて外に出ると庭に落ちてた石を窓ガラスに投げつける



 パリーンッ!



「なんだ!? 誰がやりやがった!」



 富田はその音に驚き脱衣所を離れてリビングの窓に走って向かう。

 その隙に俺は富田と入れ替わるように室内に入り富田のスマホを操作して、玄関のドアをすり抜けて家を出る


「さてと...《ディフォルマティオ》」



 真央の姿の宅配業者に変身して深く帽子を被り、再び玄関の前に立った



「クソッ...! 誰が窓ガラスをやりやがった!?」



 ピンポーン♪


 ピンポーン♪


 ピンポーン♪



「うるせぇなぁ! 今度は誰だ!」



 宮田はチャイムが鳴り響く玄関のドアを開けた



「こんばんはー、お届け物です!」


「なんだお前は! 何も頼んだ覚えはねーぞ!」


「富田様の奥様から貴方宛にパンチをお届けに上がりました」


「なんだと...!」


「しっかり受け取れよ変態パンティ仮面━━━」



 バゴォォォンッ!



「ウグォェェッ...!」



 俺が軽く奴の顔面にパンチを放つと富田の身体は廊下を突き抜け、リビングの壁に思いっきり叩きつけられると殴った衝撃で前歯が抜けて血を流していた



「うがっ...! うおぇぇっ...誰...なんだ...お前...」


「トマト運輸です...サインは血液で大丈夫です。あーあ...前歯が無くなっちゃって可哀想だなぁ...でも君ん家歯医者だからすぐ差し歯手に入るから問題無いよね? 良かった良かった♪」


「ふざ...け...っ...」


 奴が気絶した後、綾乃さんが四つん這いでヘナヘナになりながら脱衣所から出てきた



「なに...なに...! 一体何が起きたの...!」


「奥さん大丈夫ですか? コレお詫びの印なんで今日はホテルに泊まって下さい」



 俺は富田の財布から1万円を抜き取って奥さんに握らせた



「貴方は...誰ですか...? なんで私なんかのために...」


「個人的にアイツに恨みがある人間です。貴女の分もキッチリ型にハメとくんで二、三日家を空けてくれますか? この現場を見た旦那さんが貴女に何するかわからないので...」


「わかりました...誰だか分からないけど本当にありがとうございます! もう少し遅かったら私は...」


「良いんですよ...コイツが目を覚ます前に早く行って下さい」



 俺は綾乃さんを外に逃して富田が気絶している間、スマホの中の盗撮した映像データの画像を切り取り富田の家のプリンターでプリントして家の中や外にばら撒いた。

 そして富田の親父が綾乃さんに暴力を振るっていた映像もみつけたのでそれもプリントして家の外にばら撒いておいた


「こういうのは最初が肝心だからな......富田の親父が帰ってきてからどうなることやら。まぁヤツの本番は明日の学校だけどな...人生最後の学校生活をせいぜい楽しめ富田くん」



 俺は騒ぎになる前に盗撮カメラを全て破壊して富田の家を後にした━━━

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― 新着の感想 ―
[一言] まぁこんな犯罪者、処されて当然かと…如何にも親の権力を自分の力だと勘違いしてるタイプのアホだろうし、そもそも主人公が集めた情報を見る限り、コイツの父親自体も碌でもない人間みたいだし、とっとと…
[良い点] ぐっじょぶ!( ´∀`)b
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