疲れて!憑かれて!
『あーあ今日も夜勤疲れた~。』
そう言って、俺は四畳半の部屋に戻る。いつも通りビールを開けて野球観戦をする。
と、何気なく外を見て和もうとした時、背の高い人影が!!!
窓を開けてみたが、誰も居ない…。なんだ見間違いか、疲れてんだなと思った矢先
『貴方、吾輩の事見たね?』と声がした、上を見ると.....。
な、な、何とファンタジー系に出てくるドラキュラが浮かんでいる!!!!
逃げようとしたその時、ふとドラキュラの口を見た、こいつ歯ねぇじゃん。
つまりこのドラキュラ、血が吸えないという事だ!すると.....。
『貴方の察する通りです。吾輩は歯磨きを嫌い、歯が無いのです。
こんな哀れなドラキュラをどうか成仏させてください!!』と言った。
え~、なんか胡散臭いけど可哀想、と思い俺はこう切り返した。
『じゃあ歯医者の所に憑いてけば?』と、すると.....。
『おお!名案ですなぁ、そうさせて頂きます、お礼として中世のお話を....』
と、そうする内に夜が明けそうだった、そしてドラキュラは最後に、
『あぁ、時間が無いとにかくありがとうございました。』
とス~っと消えた
俺はビールを片手に持ち思った、俺もちゃんと歯磨かなきゃ。