MHP(無印)おすすめスキル講座
「あ──そういやさぁ」
と友人が言う。
「まずはMHP2Gをやる前に、MHPを少しやろうぜ。剣士用装備ってどんなのを登録してた? 参考までに教えてくれ──というか、データ消えたんで、ギルドカードの交換しようぜ」
暇になったらトレジャーハンターでもやろう、などと言う。
トレジャーハンターは2人で(MHPは2人専用だが、MHP2からは1人で行けるようになった)宝探しをする一風変わったゲームモードだ。
ギルドカードに手に入れたお宝や、勲章がもらえる──まあ、コレクションみたいなものだ──だけだったと記憶している。
「1と2はDL版が無いんだよな、2Gと3はDL版を買ったから、起動が早いんだが」
「あ──3はDLしたけど、2GはDL版買わなかったんだよな──買っときゃよかった」
そんな話しをしつつ、MHPのUMDを入れて起動する。
若干、あの「シャ──ッ」と読み込む音がうるさいのが玉にきず。DL版は音も無いし、読み込みも少ないのだ。エリア移動などもUMD版より少し早い。
あの「ぱっぱぱ──ん、ぱぱぱ──ん、ぱぱぱ──んぱぱぱ──んぱん、ぱんぱんぱ──ん」の音楽が鳴ると、眠っていた狩魂が目覚めてくる。
*****
私たちは集会所で落ち合った。
やり直した。と言っていたが──ミミは「ガルルガフェイク」を頭に装備した、なかなかのコーディネートで手を振っている。
「イャンガルルガは、PS2もMH2(ドス)と連動しないと、1回しか戦えないんだよな」
「おう、慌ててPS2を引っ張り出して、何度も、倒す度にPS2と繋いだぜ? なんで1回繋げたら、何度でも戦えるようにしないんだよ。ば──か! カプコ○のば──か!」
どうやらミミは、高級耳栓を使ってのディアブロス狩りに挑んでいたらしい。
「何度やっても『堅牢なねじれた角』が出なくて、やめたわ」そう言い、地団駄を踏むモーションをおこなうミミ。そのままがっくりと床に両手をつく。
「どんまい」
こんなやりとりの後でギルドカードを交換すると、ミミが言う。
「ギルカには装備は出るけど、スキルは出ないのか──」
「それは、2Gも3でも同じだったはず」
「しゃあない、面倒だろうが──コメント欄に書いてくれ」
「しかたない、なら3つだけな」
「あい」
私は集会所を抜けて自室に戻ると、アイテムボックスを開いて、登録した装備のセットからいくつか公開することにした。
「まずは──自動マーキングと切れ味レベル+1の装備。
スカルSフェイス、キリンSベスト、キリンSアームロング、キリンSフープ、ランポスUグリーヴ。防御力195だな」
「うほっ」
「次は切れ味レベル+1と業物の組み合わせ。
キリンSホーン、ガルルガSメイル、モノブロスSアーム、レウスSフォールド、レウスSグリーヴ。防御力190だ」
「すげげげげっ」
「最後は……おまけ。ソロプレイでの対ラオシャンロン用装備だ。
武器はランス──真・黒龍槍がおすすめ。
ディアブロGヘルム、モノデビルメイル、ディアブロGアーム、ドラゴンウィング、レウスGグリーヴ。防御力139になる」
「アッ────」
「ん? ラオシャンロンは槍なのか。俺は大剣だったが──2Gでは双剣が良く使われてたよな」
「自分はソロでは槍の方が早い。腹を攻撃できる場所にへばりついて、苦しんだ時のボディプレスを脇に避けて躱す。鬼人薬グレートとかを飲んで攻撃力を底上げしてな」
こうして見ると、MHPはスキルを2つ付けるのでも大変だな。という結論になった。
「無印(1作目のこと)も結構遊んだけど……2はなぁ──完全に2Gのための布石というか……」
「完全版商法」
「それな」
2がいまいち魅力に欠けたのはしかたがない。
プレイしていた当時は、あまりそんなことは思わなかったはずだ。
ただ……快適になったアイテム調合や、大幅に質と量が拡充された2Gが出ると、2を手に取る必要はほとんど無くなってしまった。
唯一、2ならではの点があるとしたら──アカムトルム装備一式が強い!
という結論に至ってしまう。