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トゥルー(true)  作者: 風吹(かざふ)流人(るじん)
トオルとカズマ
86/92

(27)rebuke

「私が何を問題にしているか分かるわね」


「分かります」


「あなたの任務は何?」


「はい、常に彼女のそばに居て、片時も目を離さないことです」


「その通りよ。もし、彼らから攻撃があれば、あなたは彼女の盾となって、守り抜くの。あなたには、それができるだけの訓練と武器を与えているわ」


「はい・・・」


「でも、監視員オブザーバーの報告によれば、彼女はあなたの知らないところで、全く面識のない人間と接触したそうね。しかも

行方不明ロストの連絡が入るまで、あなたはそれに気がつかなかった」


「申し訳ありません。一度は家の前まで送ったのです。しかし、その後家に入らず、また出かけるとは思いませんでした」


「それを油断と言うのよ。幸い追跡装置をすぐに起動して、場所が特定できたから良かったけど、もし彼らに先に発見されたら、取り返しのつかないところだったわ。いいこと、たしかにここは安全な場所だったわ。もう10年もね。でも、今は状況が違うのよ。彼らの息遣いがすぐそこで聞こえるの」


「お言葉ですが、もっと安全な場所に移動するわけにはいかないのでしょうか」


「それは、そうできればどんなに良いかと思うわ。でもね、そうできない理由が2つあるの。一つはね、おそらくどこに移っても、時間の問題で嗅ぎつけられるわ。それに、今焦って動けば、その危険が増すと考えるべきよ」


「しかし、要塞の中に篭れば、そう簡単には手は出せないのではないですか」


「もう一つの理由は彼女自身の問題よ。今、身を置いている環境だからこそ、彼女は安定しているの。もう、5歳の子供じゃない。その頃とは比べ物にならないくらい力が強くなっている。もし、ここで下手に環境を変えて暴走でもされたら、私たち厄介な爆弾をまた一つ抱えることになるわ」


「分かりました。考えなしに意見を申し上げて済みませんでした」


「いいえ、あなたの提案は至極当然のことだわ。でもね、だからこそ、あなたは今日のようなミスは二度と犯して欲しくないの。彼女になんのストレスも与えず、全く自然にそばで守れるのはあなただけなんだから。いいこと?」


「分かりました。これからは気をつけます」


「よろしい。では、通話を終わります。明日に備えて、ゆっくり休んでね。

・・・カズマ」

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