01-08 商談をしました
ジンが、ヒイロとヒメノに出会ってから二日後。三人はパーティプレイを大いに楽しんでいた。
「おっと、この先に何か居るみたいでゴザル。モンスターかな?」
スキル【感知の心得】がレベル2になる事で会得可能な、パッシブスキル【気配察知】。この【気配察知】もレベル3となり、半径8メートルまでの気配を察知する事が出来るようになった。
【拡張スキルスロット】によりスキルスロットが6まで増えたおかげで、各種スキルのレベル上げも楽である。
「よし、じゃあいつも通りに……かな?」
ヒイロの言葉に、ジンとヒメノが笑顔で頷く。
「じゃ、行って来るでゴザル!」
ヒメノの意向で始めた忍者ムーブも、随分と板について来た。紫色のマフラーを靡かせるその姿は、実に忍者である。ちなみに流石のジンも、周囲の視線を気にしてはいる。なのでそんなに人が密集していない、フィールドエリアでの忍者ムーブという事で納得頂いている……ヒメノに。
ちなみにジンは忍者ムーブをする時に≪闇狐の飾り布≫を使って、口元を隠す様にしている。理由は定かではないが、彼なりのスイッチなのかもしれない。忍者スイッチか。
「よし、ヒメも周囲に警戒しつつ来てくれ」
「はい、お兄ちゃん!」
先行するジンを追い掛ける二人。ヒメノはヒイロの少し後ろを付いていく。
二人がモンスターを視認する頃には、既にジンとモンスターの追いかけっこが始まっていた。敏捷性を最大限に生かし、モンスターの攻撃を避け続けるジン。
「相変わらず、とんでもないな」
「ジンさん、凄いです」
呆れ顔のヒイロに対し、ヒメノは瞳を輝かせる。だが、ボーッとしてもいられない。
「ジン! 合わせるぞ!」
「了解!」
まず、ジンが初手を放つ。
「【一閃】!!」
放たれたのは、【刀剣の心得】で会得した【一閃Lv3】。レベルが3まで上がった事で、クリティカル率は20%と上昇していた。とはいえ、残念ながら今回は不発。
しかし、それを見越してのヒイロの接近である。【一閃】をその身に浴びて一瞬硬直したモンスター【アサシンドードー】に、スキル攻撃を放つ。
「【シールドバッシュ】!!」
盾系の装備において、数少ない攻撃系の武技である【シールドバッシュ】。スキル【盾の心得】がレベル2になると、会得できる武技だ。この武技には、相手の体勢を崩すよろめき効果が確率で発生する。今回は見事、その効果が発生した。
体勢を崩したアサシンドードーに、狙いを定めるのはSTRの申し子。
「【エイムショット】!!」
ヒメノの弓から放たれた、正確無比な矢。威力を犠牲に、命中性を上げる武技である。ヒメノのSTR値を考えれば、攻撃時STR-3など微々たる差だ。
アサシンドードーの頭部に矢は命中し、そのHPを全損させる。討伐完了だ。
「やったな!」
「連携にも慣れて来ましたね!」
「二人のお陰でゴザル!」
互いの健闘を称え合い、ハイタッチを交わす三人。傍から見れば、仲良し三人組としか言い様が無い。
「ジン、今のレベルはどれくらいだっけ?」
ヒイロの言葉に、ジンはシステム・ウィンドウを開く。
「お陰様で、レベル11まで上がったでゴザルよ」
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■プレイヤーネーム/レベル
【ジン】Lv11
■ステータス
【HP】72/72《+10》
【MP】21/21《+10》
【STR】10【-50%】《+10》
【VIT】10【-50%】《+10》
【AGI】37【+50%】《+30》
【DEX】10【-50%】《+10》
【INT】10【-50%】《+10》
【MND】10【-50%】《+10》
■スキルスロット(3/3)
【短剣の心得Lv3】【体捌きの心得Lv3】【感知の心得Lv2】
■拡張スキルスロット(3/3)
【九尾の狐Lv2】【刀剣の心得Lv2】【投擲の心得Lv2】
■予備スロット
【毒耐性(小)】
■装備
《闇狐の飾り布》HP+10、MP+10【自動修復】
《夜空の衣》全ステータス+10【自動修復】
《初心者のポーチ》収納上限50
《大狐丸》AGI+10【自動修復】
《小狐丸》AGI+10【自動修復】
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■プレイヤーネーム/レベル
【ヒイロ】Lv16
■ステータス
【HP】80/80≪+5≫
【MP】25/25
【STR】20≪+2≫
【VIT】25≪+6≫
【AGI】15≪+1≫
【DEX】15
【INT】10
【MND】10≪+2≫
■スキルスロット(3/3)
【長剣の心得Lv4】【盾の心得Lv3】【体捌きの心得Lv2】
■装備
《冒険者のチュニック》MND+1
《冒険者のパンツ》MND+1
《冒険者の鎧》VIT+3、HP+5
《冒険者の靴》AGI+1
《冒険者のポーチ》収納上限80
《剣士の長剣》STR+2
《騎士の丸盾》VIT+3
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■プレイヤーネーム/レベル
【ヒメノ】Lv15
■ステータス
【HP】78/78≪+3≫
【MP】21/21
【STR】43≪+1≫
【VIT】10≪+2≫
【AGI】10≪+1≫
【DEX】10
【INT】10
【MND】10≪+2≫
■スキルスロット(1/3)
【弓の心得Lv4】
■装備
《冒険者のチュニック》MND+1
《冒険者のスカート》MND+1
《冒険者の皮鎧》VIT+2、HP+3
《冒険者の靴》AGI+1
《冒険者のポーチ》収納上限80
《狩人の大弓》STR+1
《狩人の矢筒》装填上限30
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「レベル10を超えたなら、そろそろダンジョンにも行ってみるかい?」
「ジンさんは一度、単独でダンジョンを攻略したんですよね。それなら問題無いと思います」
二人の提案に、ジンはムムッ……と唸る。唸り声まで忍者するあたり、もうダメかもしれない。
「確かに、[魔物の洞窟]以外のダンジョンは体験していないでゴザルな。二人さえ良ければ、お願いしたいでゴザルよ」
そんなジンの申し出に、ヒイロもヒメノも笑顔で頷いてみせる。
しかし、その時ジンのシステム・ウィンドウに通知が入った。
「おっ? ……あ、ユージンさんだ」
聞き覚えのないプレイヤーネームを耳にして、ヒイロとヒメノが首を傾げる。
「ほら、ヒメノ殿には以前話したでゴザルよ。ハワイアン生産職人」
「あ、はい! 済みません、お願いしていながらすぐに気付きませんでした」
「謝る事は無いでゴザルよ。それで、どうする? ユージンさん、今なら時間があるようでゴザル」
ジンの言葉に、二人は顔を見合わせる。すると、ヒイロが微笑んだ。
「折角だし、そのユージンさんに会ってみようよ。ヒメも楽しみにしていたんだろ?」
「はい! ありがとうございます、お兄ちゃん!」
そんな兄妹の仲睦まじい様子に、ジンは笑顔で頷いた。
そんなこんなで今日の予定を変更、まずはユージンの工房を訪問だ。
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「やあやあ、ようこそ! 君達がジン君の友人だね?」
二人を連立って訪れた、ユージンの工房。出迎えたのは、相変わらずの胡散臭さを発揮するユージンだ。気の良い人物で、生産の腕は確かなのだが……第一印象のパンチが利き過ぎているのが難点である。
「は、はじめまして!」
「どうも……俺はヒイロといいます……こちらは妹のヒメノです」
「お、兄妹でプレイしているんだ? 仲が良いんだね、善き哉善き哉」
戸惑い気味の二人に、ユージンは優しく微笑む。自覚があるので、その辺りの空気は読めるらしい。なら、そんな恰好するなよ……とは、言ってはいけない。
「それで、今回は……和装だっけ?」
「あ、はい! ジンさんの服を作られたのが、ユージンさんと伺ったもので……」
ニコニコと微笑むユージンに対し、ヒメノはいくらか緊張気味だ。
「成程、成程。製作は、二人分で良いのかな?」
そんなユージンの言葉に、ヒメノは表情を明るくした。逆に、ヒイロは驚いた表情をしてみせる。
「いや、俺は……」
断りの言葉を入れようとするヒイロだが、ユージンがそれを手で制す。
「ヒイロ君。ジン君とヒメノ君が和装になったら、君だけがその姿のままだとアンバランスだろう? 今後も三人でやっていくならば、足並みは揃えた方が良いはずさ」
そんなユージンの指摘に、ヒイロは言葉に詰まる。確かに、これからも三人でプレイするならば……と思ってしまうのだ。
「ユージンさんの仰る通りですが、しかし手間を掛けるのは申し訳ない面もあります」
「僕は生産メインのプレイヤーだからね、生産活動でレベル上げするんだよ。だから、僕のレベル上げに協力してくれるんだと思ってくれていい……で、どうする? 一つ、僕を助けると思って」
そこまで言われては、ヒイロも固辞するのは失礼だと感じた。頷いて、それ以降の言葉は控えた。
「うん、まぁ好みの問題もあるからね。まずはどんなモノを作りたいか、打ち合わせをしないかい? 正式な依頼は、それからで構わないよ」
ジンの衣装を拵えた時と同じ笑顔で、ユージンはシステム・ウィンドウを開いてみせる。また、名デザインが生まれる予感……と、ジンは興味を惹かれた。
……
二人の意向を盛り込んだ、ユージンのデザイン画。一言で言うならば、デザイン画の時点でプロの仕事だった。
「ユージンさん、こういうのがリアルの仕事じゃないですよね?」
「うん、違うよ。これはただの趣味」
どうやら、彼は野生のプロらしい。
「お兄ちゃんのは、鎧武者ですね。これなら、ゲームの主人公でも通用しそうです♪」
「ヒイロはイケメンだからね、絶対に似合うよこれ」
兜は無いが、黒系統のトップスとパンツ。その上に藍色の具足と、手甲・足甲が描かれたデザイン画である。ヒイロの似顔絵付きで、純粋に見事と言う他無い。
「ヒメのは、弓道っぽい感じかな」
「でも、ヒイロの鎧と一部おそろだね。こっちもベストマッチだよ」
白い上の着物に、赤いスカート。両手足には革製のプロテクターが付属し、胸当ては左右非対称。弓道に則った、右胸を保護するプロテクターだ。当然、こちらもヒメノの似顔絵付きである。
どうかな? と視線を向けるユージンに、ヒイロは笑顔を浮かべる……のだが、肝心のヒメノが何やら難しい顔をしていた。
「……おや、不満な所があったかな?」
ユージンがそう言うと、ヒメノは申し訳なさそうに……そして、言いにくそうにしている。
「あ、あの、これに、その……マフラーとか、付け加えられますか?」
マフラー。当然、車やバイクのそれではない。視線がジンに向かうのも、無理の無い事だった。
「ふっ……無論だとも! マフラーを足すなら、もう少し……うん、こんな感じかな?」
ササッと、デザイン画に修正を加えるユージン。早業である。
「ユージンさん、リアルでもそれで食っていけるんじゃないですか?」
「趣味だからこそ良いんだよ。仕事になると、純粋に楽しめないからね」
ユージンはそう言って、苦笑してみせる。よく分からないものの、そんなもんかとジンは納得した。
「さ、こんな感じでどうかな?」
ユージンが表示してみせた、新たなデザイン画を見たヒメノとヒイロ。
「凄いです、素敵ですね! 私はこれが良いです!」
「……確かに、これは格好良いですね……凄いです、ユージンさん」
好評であった。そんな様子を見つつ、ジンも思う。
――うん、二人に似合いそう。それに、これなら僕一人が悪目立ちする事も無さそう……。
ちょっと打算が混じってしまったが、ジンとしても二人の衣装を製作するのは賛成である。しかしここで、ジンはある事を思い出した。
「ユージンさん、この衣装を作るのに必要な素材は?」
ジンの質問に、ヒイロとヒメノもハッとなる。
「確かに。それに、費用も聞いておきたいです!」
「あぁ、そうだった……必要素材と費用はどれくらいでしょうか?」
「そうだね。ジン君の様に、ユニーク素材って訳にもいかないもんね。そうなると、必要な素材は……」
ユージンが詳細な内訳を伝えると、その必要量に三人は目を見開いた。中々ドロップしないレアな素材もあるのだ。
「うん……今すぐは厳しいですね……」
残念そうに呟くヒイロに、ユージンは頷いた。
「それはこちらとしても承知の上でね。この内訳の中で、このあたりは僕の溜め込んだ在庫を使えるよ。その分、製作費用に素材代が乗っかるけど」
半分程の素材が、ユージンの在庫で賄える様だった。それは、主にレアな素材である。代わりに製作費用が上がる。
「……そうなると、今度は支払いが……はぁ、しばらくは素材集めと資金繰りでしょうか」
すぐには、製作をお願い出来ない。そう悟ったヒメノが残念そうだ。
「今支払えるのは、どれくらい?」
「えぇと……五百万ゴールド、ですね……」
「俺も、そのくらいです」
ジンよりは長くプレイしている二人だ、それくらいは資金も溜まっていた。しかし、どちらの装備を製作するにも一千万は越える。どちらにしろ、資金不足だった。
「ふむ。ならそれで手を打つ代わりに、僕のお願いを聞いて貰えるかな? といっても、ダンジョンの調査と素材の収集なんだけど」
ユージンの提案に、三人は顔を見合わせた。
「い、良いんですか?」
「その、ユージンさんは赤字じゃ……」
戸惑う二人に、ユージンが苦笑してみせる。
「金儲けしたい訳でもないからね。それにそのダンジョン、旨味が少ないのかあまり行く人が居ないんだ。お陰で貴重な素材は数が出回らないし、露店で売っていると高額なんだよね」
ユージンにもメリットはある様だ。ヒイロとヒメノは、考え込む。
そんな二人に、ジンは笑顔で声を掛ける。
「ユージンさんが必要な素材の調達なら、僕も行くよ。ユージンさんにはお世話になっているからね」
ジンの言葉に、二人は更に考え込み……そして、決めたらしい。
「解りました……お言葉に、甘えさせて貰って良いですか?」
ヒイロがそう言うと、ユージンは笑顔で頷く。
「はい! 私も、頑張ります!」
……
ユージンから調査を依頼されたダンジョンは、[巨兵の安置所]というダンジョンだ。
「安置所……なんか物悲しい感じのダンジョン名ですね」
そんな事を言うヒメノに、ユージンが苦笑する。
「ダンジョンにも、ちゃんと設定があるらしいよ。このダンジョンは、使い捨てられたゴーレム系モンスターの廃棄場所らしいね」
「尚更、物悲しいですね」
そんなゴーレムが、敵として現れるわけだ。倒しにくいったらありゃあしないと、ヒイロが苦笑する。勿論、倒すけれども。
「ここで手に入る鉱石とかを使って、二人の鎧が作れるんだよ」
自分達の装備に使える素材とあって、ヒイロとヒメノはやる気十分だ。
「そうだ、ヒメノ君は見た所弓使いだね?」
「あ、はい! そうです!」
弓を背に背負っているので、メインウェポンは丸分かりだ。AWOは、常に一つは武器を装備していなければならない。故にプレイヤーの戦闘スタイルは、見た目からある程度は推測出来るようになっているのだ。
「サブウェポンを装備していないみたいだけど、何か買って行くかい? 今なら、オススメ装備が一つあるんだけど」
ユージンの言葉に、ヒメノは目を輝かせる。弓一本でここまで来ているが、それだけでは足りないのは自分でも解っていたのだ。
「オススメというのは、どんな装備なのでしょうか?」
「ふふ、そう来なくてはね。ちょっと待っていてねー」
工房の奥にユージンは引っ込み、すぐに戻って来た。その手には、簡素な一本の刀がある。
「……んっ!?」
「えっ!?」
ユージンの持つ刀を見て、ヒイロとヒメノが驚きの声を上げた。
「え、どうしたの?」
二人が驚いている理由が解らないジンは、二人の反応に驚いていた。
「いや、ジン。君の持っている武器以外に刀があるんだよ。ユニークアイテムなんだよ、驚くに決まってるじゃないか!」
ヒイロの言葉に、ジンはようやく合点がいった。確かに、自分以外に刀を持っているプレイヤーは見た事が無い。それは刀がユニークアイテムだからだろう。
「あぁ、確かにねー……って、えぇ!? ユージンさん、何で刀を!?」
「反応遅いなぁ!!」
そんなジンとヒイロのやり取りに、クスクスと笑うユージン。
「これはユニークアイテムじゃない、僕が作った物さ。最もこれを作る事が出来たのは、ジン君のお陰なんだけどね」
「え、僕ですか?」
何故? とジンが首を傾げる。
「ジン君の装備、《大狐丸》と《小狐丸》。それを鑑定させて貰った事で、《刀剣》の鍛冶レシピを覚えられたんだよ」
鍛冶系スキルは、【鍛冶の心得】というスキルオーブを手に入れる事で使用可能となる。しかし鍛冶に必要なのは、それだけではない。
まず、鍛冶鎚。鍛冶なのだから、当然必要になる。次に材料……無から有を生み出す事はできないのだ、当然これも必要。
そして、最後はレシピだ。鍛冶にもランクがあり、レシピ無しでは鍛冶は出来ない。それを覚えられないと、そもそも作れないのだ。アレンジしたオリジナル装備を製作する事は可能だが、ベースは当然レシピが必要となるのである。
ちなみに《刀剣》の鍛冶成功率は、かなり低いらしい。それでも製作が出来たのは、ユージンの鍛冶スキルの高さ故だろう。
そんな鍛冶レシピを覚えるには、二つの方法がある。一つは、レシピを購入する事。これは店に売っているらしい。もう一つは、【鑑定】スキルで武器を調べる事だ。ただし、低レベルの鑑定ではレシピは手に入らない。少なくとも、レベル7以上でなくてはならないらしい。
「成程……そうだったんですね」
「だとすると、これって相当に貴重な物じゃないですか?」
欲しい事は欲しいが、申し訳無さが先に立つヒメノ。しかし、ユージンは首を横に振る。
「これだと、サブにするには長いだろう? 新しく作成するんだよ。これは、サンプル。ヒメノ君に似合わないだろう? コレ、ドスだし……ヒメノ君に合わせるなら、脇差かな?」
ユージンの言う通り、彼が見せた刀は所謂ドスである。ヒメノには似合わない事この上ない。
「ですが、何もそこまで……」
「お近付きの印さ。勿論、ヒイロ君にも製作するよ。なに、ジン君の仲間なんだからこれくらいはね」
ジンのお陰で手に入ったレシピなのだから、ジンの仲間の為に使うのは当然、というユージン。
散々すったもんだしたが、最終的にヒイロとヒメノは、ユージンの言葉に甘える事にするのだった。
生産おじさんユージンは、おやっさんポジション的な何か。