20-12 攻略準備を進めました
第四エリアへの到達を阻む、エリアボス討伐に向けての準備期間。生産班の為に素材採取に向かった面々の内、数組が予想外の収穫を得ていた。
「リリィさんの、エクストラクエストの情報……それにジンとヒメが【天使の抱擁】から得た、謎のマークの情報……素材以外にも、色々と収穫があったんだな……」
ヒイロが苦笑しながらそう言えば、他の面々も似たような表情だった。ジンとヒメノが想定外の何かに出会うのはいつもの事だが、リリィもとなると流石に驚きを禁じ得ないらしい。
「≪神獣の卵≫は孵化待ちとして、≪完全な一角獣の角≫……これって、ユニーク素材みたいね?」
「つまりこの素材を使って、武器を作るとユニーク装備になる訳だよな……すげー収穫じゃん、リリィさん!」
ジン達が攻略した、神獣系エクストラクエスト……その報酬の一つである、ユニーク素材で製作された装備。保有者に絶大な恩恵を与えるその性能を考えれば、リリィがそれを手にする事で更に強力なプレイヤーになる事が予想される。
「という事で……ユージンさん、この後お時間を頂けますか?」
実際に≪完全な一角獣の角≫を手にしつつ、リリィはユージンにそう告げる。ユニーク装備の製作依頼が目的なのは、誰の目から見ても明らかだろう。
そんなリリィの要望に対するユージンの返答は、いつも通りである。
「勿論だとも。リリィ君の新装備、必ず納得のいくものに仕上げようじゃないか」
「ありがとうございます、助かります」
嬉しそうな表情でそう告げるリリィに、ユージンもにこやかに微笑みながら頷く。そんな二人のやり取りを見ていたメンバー達は、確信した。
――これは、とんでもないものが出来上がるな……。
「それと【天使の抱擁】から得た情報、謎のマークについてか。これが、そのマークか」
ケインがそう言って視線を向けるのは、ジンが紙に描いた〇の中に点がある”☉”のマークである。
「何かの記号みたいですね」
「見覚えがあると思ったら、顔文字の目の部分に使われるヤツじゃない?」
そのマークを見て、ハヤテが「あー、成程ね」と納得顔を浮かべた。
「それ、太陽を示すマークだったはずッス」
太陽の記号という答えに即座に辿り着いたハヤテは、更に言葉を続ける。
「他にもホラ、”♂”が火星を示すマークだったり、”♀”が金星を示すマークだったりするじゃないッスか。アレと同じ感じのやつッスよ」
それは所謂、惑星記号というものである。
「太陽か……成程」
「だとしたら日が出ている時しか光らないとか、そういうギミックなんじゃないかな?」
「成程、時間制限ギミックか……」
「これまでそういったギミック、あったかしら?」
「うーん、多分潮の満ち引きくらいしか無かったかな」
ともあれこの件の調査は、日を改める事になった。今はひとまず、エリアボス討伐に集中する為である。
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採取して来た素材の確認が済めば、残るはダンジョンアタックの準備のみ。素材調達班も生産活動に加わり、クラン拠点[十色城]のあちらこちらで準備が進められていく。
武器や防具、そして装飾品の強化・補修。HP回復やMP回復、または蘇生といった各種≪ポーション≫の調合。攻略中に空腹度が危険域に至らない様に、手軽に食べる事が出来る食料。プレイヤー・PAC含めた全員に行き届く様にする為には、相当な労力が必要である。
だがクラン【十人十色】の強み、それはプレイヤーだけではなくPAC……そして応援NPCも生産活動に協力してくれる点である。
そして彫金組・木工組・縫製組は一通り作業が片付いているので、鍛冶組・調合組・料理組の手伝いに回る。ジンがサポートに入るのは鍛冶組で、ハヤテ・イカヅチと共に鋳造を進めている。
「なぁ、ジン。何だよ、その大量の鋳型は……」
「手裏剣と苦無、棒手裏剣だね。僕と姉さん、それにリンや【ふぁんくらぶ】の皆が使うから」
これまで【忍者ふぁんくらぶ】で手裏剣を使用しているのは、≪シュリケンシューター≫を持つイズナくらいだった。しかし現在では、他の面々も手裏剣や苦無を活用し始めている。
勿論その発端はジンなのだが、実際にこういった飛び道具は魔法職の詠唱阻止等に活用できる。その為、慣れれば意外と使い勝手が良いのである。
「ほー……ハヤテが作ってる弾丸も、俺が作ってる矢の鏃も結構大量に必要だし、飛び道具ってのはこういう下準備が重要なんだな」
「まぁ、矢は買うって手段もあるけどね。こうして自分達で作った方が威力は高いし、素材さえ準備出来ればコストダウンになるのは間違いないよ」
「ジン兄の言う通りッスね。店売りのは、そこまで強い矢ってワケじゃないッスから。でもこうして鋳型があるお陰で、手間は大分少ないッスね」
ハヤテとイカヅチも、間にジンが入る事で言い合いが発生しにくくなるらしい。イトコ・ハトコである三人の作業は、会話しながらも着々と進んでいく。
……
一方、厨房で食料を用意する料理班も、実に賑やかである。
鍛冶班と調合班に結構な人数が参戦した半面、料理班はそこまで人数が増えなかった。そんな事情もあって、料理が出来るメンバーが料理班の応援に回っていた。その中には、ヒメノやレンが含まれている。
「はぁ~……ヒメノちゃん、本当に料理上手なのねぇ」
「そうですか? お母さんに色々と教えて貰っているお陰ですね!」
「レンさんも、凄く手際が良いですね……万能超人か何かですか……?」
「それは言い過ぎですが……一応、私もうちの母やヒメちゃんのお母様から、手解きを受けているんですよ」
ヒメノの母、星波聖はかつて熟練の料理人として腕を振るっていた。そんな聖からの指導を受けている二人も、料理の腕を磨いている。その腕前は、ゲーム内でも発揮されているのだった。
「俺達としては、大助かりだな。惜しむらくは、用意するメニューが手軽なモンって所か」
苦笑しながら肩を竦めるゲイルに、他の面々も「確かに!」と同意を示す。
「仕方がない部分ですけど、残念ではありますね」
「普通の弁当とか、料理とかは別の機会かな~」
というのも、今回せっせと用意しているのはおにぎりやサンドイッチ、中華まんにバゲットサンドといった手軽に食べられる物ばかりなのだ。
これはダンジョン内に安全地帯があるかも不明である事が、大きな要因である。安全地帯が無い場合、腰を落ち着けて弁当を食べるなんて出来ない可能性が高い。故に空腹度の回復には、手軽に食べられる軽食が採用されたのだ。
とは言うものの【十人十色】の用意する軽食は、簡単なメニューでありつつバリエーションが豊富なのだが。
「よし、具材が出来たぜ! こっちがおにぎり用で、こっちはバゲットサンド用だ」
「おー……このまま食べても、美味しそうなお肉ですねぇ」
「サンドイッチに挟む為のポテトサラダ、ここに置いておきますね!」
「あ、バゲットサンドにトンカツ挟んだら美味しくなるんじゃないか?」
「俺それ食べたい。トンカツ作ってみるわ」
「カレーまん三十個、出来ましたよ~!」
仲間達にアンケートを取って決定された、軽食のバリエーションは本当に多岐に渡る。なにせおにぎりだけでも、十五種類はあるのだった。これは具材によって得られる料理バフの種類も考慮しつつ、同時に個人の好みにも対応した結果である。
……
そして、調合組。こちらも各種≪ポーション≫の生産に、全力を注いでいる。
「いやぁ……こうして並べると、凄い量ですよね」
タスクがそう言って苦笑するが、無理も無いだろう。≪HPポーション≫に≪MPポーション≫、そして蘇生用の≪ライフポーション≫。またステータスを底上げする為の、≪ストレンジポーション≫や≪アジリティポーション≫等も用意されている。
「これ、使い切れないんじゃないでしょうか」
ネオンが調合を完了した≪インテリジェンスポーション≫を瓶に移しながら首を傾げると、ミモリがクスクスと笑う。
「使い切る事には、ならないとは思うわ。余った分は備蓄して、それでも多ければ店頭販売すれば良いのよ」
「あぁ、成程!」
「これから本格的に、拠点を一つの街として運用する訳ね。工房やアイテムショップは、結構需要がありそうじゃない? ここを活動拠点にしたいっていうプレイヤーも、結構居るでしょうし」
「まぁ、うちのクランに加入したいっていう考えのプレイヤーは多そうだけど……私達は基本的に、この城内で活動するからね」
イリスとフレイヤの言葉通り、この[ウィスタリア森林]は一つの街としてほぼ完成している。
中心である[十色城]から四方に向けて建てられた建物の中には、応援NPC達の住む場所に加えて店舗用の建物も用意された。現時点で応援NPCをショップ店員として、クラン直営の店舗として営業する準備が整っているのだ。
特に鍛冶や彫金が出来る複数のNPCを配置した工房と、商人としての経験があるNPCを採用したアイテムショップが重要なポイントになるだろう。
ここに【十人十色】のメンバーが作った製品が陳列されれば、飛ぶように売れるのが予想される。
しかもこの拠点開発は、それだけに留まらない。
「確か、宿泊用の建物もあるんでしたっけ?」
「後はレストランとか、カフェも作ったみたいですね」
「実際に窓から外を見てみると、確かに街! って感じになりましたよねぇ」
生産職界隈で名を馳せるユージンが率先して動いた事もあって、街作りは非常に順調に進んだ。それに加えて応援NPC達が協力を惜しまず、日々働いてくれた事も大きい。
……
そしてメンバーから「そっちを優先して良いですよ!」と言われた結果、城の大広間で装備制作の相談をするユージン・リリィ。二人に加えて、ケリィとコヨミも同席したのだが……コヨミが居る理由は、ある物が完成した為である。
「リリィ君の相談の前に、コヨミ君の用件から済ませるとしようか。これが君から依頼された、新しい装備だよ」
「おぉ~! ありがとうございます、ユージンさん!」
トレード画面でアイテムとゴールドコインの受け渡しを済ませると、早速コヨミは新装備を具現化させてみせた。
「ギターと、武器の融合……成程、こんな風になるんですね」
感心した様子でリリィが口にした通り、コヨミが手にしているのはギターである。ギターボディの身体に触れない部分には、刃が取り付けられている。
これがコヨミの新たな装備、戦斧≪魔楽器・六弦琴≫。ちなみにギター型にした理由は、コヨミが弾ける楽器がギターしかないからである。
「後は実際に使ってみて、調整が必要そうなら相談してくれるかな?」
「はいっ! アフターサービスもバッチリなんですね……流石です!」
「どうせならその人に合ったより、良い物を使って欲しいからね。製作者としての、拘りみたいなものさ」
そう言って笑うユージンは、どことなく嬉しそうに見える。それはやはり自分が丹精込めて製作した物を、コヨミが喜んでくれているのが伝わって来たからだろう。
「さて、それではリリィ君の方だが……この≪完全な一角獣の角≫で、製作したい物は決まっているかな?」
「そうですね……私としては、やっぱり防具よりも武器の方が良いと思っています」
リリィは魔法職であり、鎧等の防具は身に付けていない。そうなると、製作対象は装飾品か武器になる。
「≪笛≫とは別に、このアイテムで≪魔法杖≫を製作するというのも考えたんですけど……」
「そうすると、いちいち持ち替えないといけない……それが、難点な訳だね」
「はい、私もそう考えてます」
戦闘中に武器を切り替えるのは、決定的な隙を晒す事になる。ヒメノの様に【クイックチェンジ】を使用するのも良いが、残念ながらリリィの手元には【クイックチェンジ】のスキルオーブは無い。
「ふむ……≪完全な一角獣の角≫は、≪魔楽器・笛≫と一つの装備にしてしまうのが手っ取り早いかな?」
「はい、それでお願いします。この≪笛≫には、愛着がありますし」
「そう言って貰えると、製作者冥利に尽きるな。デザインなんかは、変えるかい?」
「その辺りは、ユージンさんにお任せします」
そんな会話から、ユージンが彼女を大切な仲間だと思っている事……そしてリリィも、彼に全幅の信頼を寄せている事が分かる。その様子を、ケリィとコヨミは笑みを浮かべて見守っているのだった。
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クラン【十人十色】が、エリアボス討伐の準備を進めているその頃。
クラン【導きの足跡】がエクストラクエストを達成して、手に入れた[オーア山地]の一部。そこをクラン拠点として、本格的に開発する活動が始まっていた。
「いやぁ、本当に見違えたね。タイチ兄、あそこは何の店舗になるんだっけ?」
「うん? あぁ、あそこはエルが好きそうな店」
「ほほう……スイーツ店か」
「何でスイーツに限定するんだ、普通にレストランだよ」
そんな中【遥かなる旅路】のタイチとエルリアが、仲睦まじい様子でそんな会話をしていた。
ちなみに二人はデートをしている訳でも無く、そもそも二人きりでもない。二人の後ろにはタイチのPACであるブラスカと、新たにエルリアが契約したPACである【メイベル】……そして【おでん傭兵団】と【初心者救済委員会】のメンバー六人が居る。
ちなみに二人が仲間達を引き連れているのは、探索の帰りだからである。目的は勿論、第四エリアへ向かう方法を探す為だ。
なので腕を組んでイチャイチャしたりも、決してしていない。いないのだが……六人のプレイヤーの心は、一つになっていた。
――あ、甘い……!! 空気が甘あぁぁぁいっ!!
タイチとエルリアが交際を始めた事は、既にギルドやクランの仲間達には報告済みだ。その上で二人は、仲間と行動する時はあまりベタベタしたりしないと決めていた。現に今は並んで歩いているだけだし、会話の内容も二人の態度も交際前のとそれとあまり変わらない。
だが二人の間に流れる甘やかな雰囲気は、自然と漏れ出てしまうらしい。そして漏れ出た甘い空気に、同行する面々はあてられているのだった。
「しっかし、【十人十色】からの情報は渡りに船だったな。第四回イベントの応援NPCを、こんな形でまた協力出来るとは思わなかった」
「よく気付いたよねぇ、本当に。それにギルド三つ分の応援NPCが、結構な人数だからね。彼等が居なかったら、まだクラン拠点以外はそのままだったんじゃない?」
エルリアの言う通り応援NPCに協力要請をしてから、[オーア山地]のクラン拠点は見違える程に整備されていた。それも偏に、情報提供者……【十人十色】のお陰だと、【導きの足跡】に所属する誰もが感じていた。
そんな二人の会話に、【おでん傭兵団】のメンバーが「確かにそうですね!」と同意を示した。他の面々は、カップルの会話に口挟んでええのんか? といった表情を浮かべたが、タイチもエルリアも気分を害した様子は無く、笑みを浮かべて頷いていた。
「そういや、例の件ってどうなったんだろうな。クラン加入を希望してるってギルドの」
「あー、【蒼い住処】ね。確か【委員会】の皆が、そのギルドの知り合いなんだよね?」
「そうっすね。ギルドの幹部達が初心者の頃に、俺等がちょっとしたサポートをしてまして」
以前からそのギルドは、【初心者救済委員会】経由でクランに加入できないかという相談を持ち掛けていた。その加入の可否を、現在クランのトップ達が検討しているのが現状である。
検討段階に入るのに時間が掛かった理由は、他にも複数のギルドから加入希望の話が寄せられていたからだ。十組前後のギルドからクラン加入の意思を伝えられ、カイセンイクラドン達も頭を悩ませた。
クランに加入出来るギルドの上限は、七組。既に三組のギルドが【導きの足跡】に名を連ねており、残る枠は四組分しかない。その為、カイセンイクラドン達はマップ探索やイベント攻略の合間を縫って、それぞれのギルドのトップとメッセージや対面で話し合いを重ねて来た。
結果としてトップ陣が加入の可否について前向きに検討する事になったのが【蒼い住処】と、もう一つのとあるギルドである。
もし二つのギルドが無事にクランに加入する事になれば、【導きの足跡】に属するギルドは五組。プレイヤー数も二百人前後の、大型クランとなるだろう。それにこの二つのギルドは、生産にも力を入れているギルドである。
この先に待ち受ける第三エリアボス討伐や、第四エリア探索における人手の確保。そしてクランとしての、生産活動の推進も見込めるはずだ。
……
一方、クラン【開拓者の精神】も同様に、あるギルドがクランへの加入を希望していた。現在は、その可否についての話し合いが終わった所である。
「それでは【森羅万象】は、賛成票が全メンバーの七割以上。ルール通り、加入に賛成という結論になったわ~」
「同じく【陽だまりの庭園】も賛成多数で、新たな仲間として彼女達を迎えるのに賛成よ」
「【朧月夜】も、七割以上……というよりも、満場一致で賛成という結論ね」
シンラ・ナコト・ノミコがそう言うと、同席していた女性プレイヤーは緊張の色を含めた面持ちから、一転して表情を和らげた。
「それじゃあこれで、ギルド【深緑の大樹】のクラン加入が決定したわね~」
「皆さん、ありがとうございます。精一杯頑張りますので、宜しくお願いします」
そう言って立ち上がり一礼するのは、黒髪ショートカットの凛々しい顔立ちの女性。彼女が【深緑の大樹】を率いるギルドマスター【メルセデス】だ。
「ふふっ、そんなに気を張らないで?」
「いきなりは無理かもしれないけど、徐々に慣れてくれれば良いわ」
和やかな雰囲気でメルセデスに声を掛けるナコトとノミコに、シンラも笑顔で頷いて同意を示す。
「それじゃあ、クラン加入の申請処理をしちゃいましょうね~」
その言葉に頷いたメルセデスは、代表としてシンラにクラン加入の申請を送る。それをシンラが承認すると、視界に『ギルド【深緑の大樹】が、クラン【開拓者の精神】に加入しました』というアナウンスが流れた。
恐らく別室に待機している【深緑の大樹】の面々は、大いに沸いている事だろう。
ちなみにこの場に居るのは、ギルドマスターだけではない。各ギルドのサブマスターも、同席している。
「ふむ、これでクラン加盟ギルドが四つになったか」
「この[アジュール湖畔]も、更に賑やかになりますね」
クロードの言葉に対して、【陽だまりの庭園】のサブマスター・セーラも笑みを浮かべて頷いてみせた。
「確かにな。それにこの場に男が増えてくれるのは、俺的には実にありがたいわ」
【朧月夜】サブマスター・ギンガがそう言って視線を向けたのは、【深緑の大樹】のサブマスターを務める青年。彼の名前は【ダンテ】といい、白髪が特徴的な美形の青年だ。
「それは僕も同感です。これからよろしくお願いしますね、ギンガさん」
「あぁ、こちらこそ!」
早速、和やかな雰囲気で打ち解け始める男性二人。その様子に笑みを浮かべつつ、シンラは席を立って同席する面々に視線を巡らせる。
「拠点の開発と、新大陸にある第四エリア到達。新たな仲間を迎えて、改めて頑張りましょう~」
次回投稿予定日:2025/7/20
2025/9/2修正 クラン【導きの足跡】に加入を打診するギルドの片方を、変更しました。