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忍者ムーブ始めました  作者: 大和・J・カナタ
第十九章 第五回イベントに参加しました・弐
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19-26 終着点が見えてきました

 六百階層ボス・プリンシパリティを討伐する事に成功したジン達。そうして戦果を告げるリザルトの最後に、望んでいたアナウンスが流れた。

『スピード・アタック・ボーナス!!』

 そのアナウンスを耳にした瞬間、イカヅチ……そしてイナズマとハヅキが、ガッツポーズを取る。

「っしゃあ!!」

「やったー!!」

「良かった……!!」

 そんな三人の様子に柔らかく笑みを浮かべながら、ジンがヒメノの方に視線を向ける。丁度ヒメノも同じ様にシステム・ウィンドウから顔を上げて、ジンの方に顔を向けた所だった。

 二人の視線が絡み合えば、互いに口元を綻ばせる。

「やったでゴザルな」

「はい♪」

 それは抱き締め合うでもなく、ハイタッチするでもない。ただ笑顔と言葉を交換するだけの、簡素なやり取りだ。にも拘らず、二人の間に流れる雰囲気は色々な意味で特別だと感じさせるものだった。


「……空気が、甘ェ」

「うんうん、ホントにそうだよね! この空気、う~ん……マンダム!!」

「この光景を間近で拝見出来るだけで、前線に出て来た甲斐があるよぉ……!!」

 胸焼け気味なのはイカヅチだけで、イナズマとハヅキは感激気味の笑顔である。もしかして【忍者ふぁんくらぶ】には、ジン×ヒメからしか得られない栄養素(てぇてぇ)があるのだろうか。

 そんな三人の様子に気付きつつ、ジンとヒメノは苦笑してシステム・ウィンドウに視線を戻す。

「それで、SABスピード・アタック・ボーナスの報酬は……」

「……これって、まさか?」

 六百階層のSABで得られたアイテムの名前……それは≪天使の核≫という、≪天使の素体≫との関連性を感じさせる物だった。


「……これで、六百階層の攻略は完了。だがボスの攻略法について明らかに出来たかと言われると、微妙でゴザルな」

「あー、スペックでのゴリ押しでしたしね……」

 ジンとヒメノ……二人の持つ手札を駆使した攻略であったのは、五人全員が感じる所だ。二人が居なければ、SABを獲得できていただろうか? とイカヅチ・イナズマは思ってしまう。

 だが、後方からの援護射撃に徹していたハヅキが首を横に振る。

「いえ、五百階層と違う点もありましたし、攻略情報としては問題無いと思いますよ」


 そう前置きをして語り出す、六百階層の詳細。

 まずプリンシパリティ自体の攻略方法は、五百階層とは変わらない。代わりに召喚する天使の数は増え、若干強化されている点だ。

 加えてアークエンジェルを一体召喚するが、アークエンジェルのスペックはボスとして登場する時よりも弱体化していると感じたらしい。


「確かに……アークエンジェルの特徴は形態変化をする点でゴザルが、こちらのステータスに合わせている様には感じなかったでゴザルな」

「そう言われると、そうですね? それに四百階層の時みたいに、APアーマーポイントがある感じでも無かったです」

 ジンとヒメノがそう言えば、イカヅチとイナズマも納得した様な表情だ。

「つまり適当に変化すんのか」

「ランダムなのか、法則性があるのかは要検証だね!」


 ともあれ、プリンシパリティとアークエンジェルについてはそのくらいだろう。次に注目する点は、召喚された天使達だ。

「モブ天使達は恐らく、五百階層と同じくらいの攻撃力です。あとは、AGIが少し上がっている様に見えました。その分、VITが少し……恐らく一割くらい、弱体化していたかと」

 攻撃時に表示されるダメージ値を、ハヅキはよく注視していたらしい。この分析は実際に的確なもので、一回の戦闘で運営の難易度調整を言い当てていた。

 ちなみに分析材料にしたのは、ジンとリンを除く前衛……イカヅチとイナズマの戦闘を見て、導き出した結論だ。ハヅキは今回のイベントでは、二人と一緒に攻略して来ていた。そのお陰で、判断材料が多かったのもあるのだろう。


「そしてプリンシパリティはモブ天使を倒すか引き付け孤立させる事で、攻撃に対する耐性が下がっていたと見受けられました。今回のパーティでは物理攻撃が主力でしたが、魔法攻撃も同じかもしれません。となると、詰まるところは頭数が必要……という事です」

「成程……戦闘職のPACパック契約済みのメンバーが、居れば楽って事だね」

 イナズマの言葉に、ジンとヒメノ……そしてイカヅチも頷いて同意を示す。

 今回はジンとヒメノのPACパックである、リンとヒナが居た。二人のお陰で戦闘が非常にスムーズに行えたのは、間違い無いだろう。


「運営的にはやっぱり、PACパック契約を推奨するスタンスなんですね」

「はい、姫様。PACパック契約していなくても、討伐は出来るでしょう。けれどSABを達成するには、PACパック契約を推す方針でしょうね。もっともユニークスキルや強力なスキル、アイテム……そういった強みを持っているプレイヤーならば、その壁を超える事は可能かと」

 ハヅキの出した結論に、ジンも思考を巡らせる。プリンシパリティの召喚した天使達を優先して倒し、プリンシパリティが孤立した所で全力攻撃。アークエンジェルは倒し切るのには時間が掛かるだろうから、誰かが引き付ける必要がある。

「ハヅキ殿の分析を仲間達に共有して、検証に協力して貰うのはどうでゴザルか? もしかしたら、追加で補足がある可能性も考えられるでゴザル」

「頭領様……!! はいっ、ありがとうございますっ!!」

 ジンの言葉にハヅキは目を輝かせ、感激した様子だ。仲間達……特にジンやヒメノ達の役に立てるのが、嬉しくて仕方がないのだろう。


 仲間達に情報共有したジン達は、更に先へと進む事に。六百一階層の扉を開けたところで、ジン達は目を丸くした。

「……これは、もしかして?」

「……ボス部屋、ですね?」

 これまでのフロアは十階層ごとにボス部屋マップとなり、そこに至るまではダンジョンマップが用意されていた。しかし、目の前にあるのは明らかにボス部屋マップである。

 という事は……。

「恐らくここからは、ボスとの連戦……なのでしょうか?」

「ボクもそうじゃないかと思うよ……」

「っつー事はつまり、攻略も大詰めって事か!」

 運営が用意した、最後の試練……それが全てのフロアが、ボスとの戦闘というものだろう。


「この場合、ボス一体じゃあ済まない可能性もあります。一体を倒したらもう一体現れたり、HPを半分まで減らしたところで二体目が出て来たりするかもしれません」

「……ハヅキさんのその予想、当たりそうな気がすんなぁ」

「あはは、確かに。でもまぁ、とにかく行ける所まで行くしか無いよ!」

 あれこれ悩んでも、やる事は変わらない。待ち受けるボス達を突破して、最上階を目指すだけだ。

「はい、イナズマさんの言う通りですね!」

「うむ……では、行くでゴザルよ」

 ジンとヒメノが並んで歩き出せば、イカヅチ達もそれに続く。ある程度進んだ所で、部屋の中央に神獣が召喚された。


「……あれっ?」

「玄武じゃなくて……白虎だな?」

「ボスラッシュだから……でしょうか」

 北側の[試練の塔]なので、これまで召喚された神獣は玄武のみだった。しかし目の前に居るのは、どこからどう見ても西側の神獣である白虎である。

「とにかく、倒してから考えましょう!」

「でゴザルな……それでは、いざ!!」

 ジンが走り出して、白虎の索敵距離内に入ったところで戦闘開始。イカヅチとイナズマ、リンもそれに続く。


……


 ボスとの連戦という事もあり、ジン達は最終的に六百三十階層で攻略を切り上げた。

 クラン拠点での報告会で、他の主力メンバーも六百階層の攻略に成功……ハヅキの分析が的確だったという結果も出た。

 また六百階層から上の階層で登場したボスは、区切りとなる十階層以外はランダムらしい事が報告会で判明した。ちなみに六百十階層はアークエンジェル、六百二十階層はAP持ちのアークエンジェル、六百三十階層はプリンシパリティだ。


 そして各ボスとの戦いでは、SABを獲得する事が可能という事が解った。

 しかし≪エンジェルヘイロー引換券≫等の、天使装備を入手できるのは四つまで。五つ目の引換券はドロップしない代わりに、≪ゴールドチケット≫や≪シルバーチケット≫≪魔札≫がドロップするという事が判明したのだった。

「多分一つの[試練の塔]攻略だけでも、天使装備を最大まで強化できる様にしたのかな」

「その可能性はありますね。既に最大強化済みの分は、代わりにチケットが手に入る訳ですし」

「損にならないのは、結構良心的だね」

「それにランダムではあるけど、他の四神も現れるもんね。四神スキルゲットのチャンスも、こうして用意されていた訳だ」


 欲を言うならば、イベント序盤にそれが解っていれば……という意見が、プレイヤー側から出そうではある。しかしジン達は、その点について思う所は無い様だ。

 それは仲間達と試行錯誤をしながら、攻略に臨んで来たからである。それもまたゲームの楽しみ方の一つであり、その時間があったからこそクランメンバー同士の交流も増えた。


 そして、いよいよその終着点が見えて来た。

「恐らく七百階層が、最上階で間違いは無さそうかな?」

 ケインがそう言えば、誰もが同意を示すべく頷くのだった。


************************************************************


 その翌日も、ジン達は[試練の塔]攻略に挑む……のだが、今回は参加出来ないメンバーが複数いた。

 ジン達のパーティでは、イナズマ・ハヅキ。そして他パーティでも、ハヤテ・ナタクが不参加である。理由は簡単で、翌日が入試だからだ。

 そこで今日は、ジンのパーティにイズナとココロが入る形となった。

 残るアイネとネオンはPACパック持ちのバランスを考慮し、ヴィヴィアン・バヴェル・ジライヤとパーティを組んで攻略。ラミィは攻略を一旦お休みにして、生産活動をするらしい。


 そうして攻略が始まると、イズナとココロは改めて感じる……ジンとヒメノの二人が組むと、劇的に攻略難易度が下がるのだ。

「油断している訳じゃないんだけど、攻撃がこっちに来る頻度が下がるね……っ!!」

「ほんっとにね! 流石、頭領様だよ……!!」

 足を引っ張るまいと、果敢に攻撃に参加するイズナとココロ。タゲをジンかリンが常に引いてくれているお陰で、万全の状態から攻撃できるのは大きい。


 更に後方から放たれるのは、AWO最高峰のSTRが込められた矢だ。

「【スパイラルショット】!!」

 ジンがボス……青龍の動きを止めた瞬間を狙って、頭部目掛けて放たれた矢。それが狙い通りに命中すると、青龍のHPが一気に削られる。

「流石、姫様っ!!」

「ごっそり削られた!! ダウン来るよっ!!」

 二人は青龍の身体が傾くと同時に、急いでイカヅチと合流する。

「兄君殿、行きましょう!!」

「イナズマちゃん程じゃないですが、援護しますよ!!」

「お、押忍……!!」

 年上のイズナ・ココロが相手なので、ざっくばらんな口調はしないイカヅチ。やはり礼節に気を配っていたりと、善良な性根の持ち主なのが良く解る。


 そうこうしている内に、青龍が地面に倒れ伏す。即座にジンとヒメノも、全力攻撃に移行した。

「【閃乱】……【一閃】!!」

 ジンが放つのは、数々の敵を葬って来た確定クリティカル攻撃のラッシュ。全力で放つその斬撃はあまりに速く、腕や小太刀の残像が見える程である。

「【一閃】!!」

 それに対し、ヒメノは渾身の力を込めた一撃を繰り出す。至近距離で弓刀の刀身で斬り付けるだけでも、その破壊力は凄まじい。青龍のHPは、みるみる内に減少していく。


「【スターダストフェンサー】!!」

「これでも……喰らえーぃっ!!」

 ココロは【合成鍛冶】でギリギリ≪細剣≫になる様に調整された≪打刀≫で、【細剣の心得】の最終武技を発動。素早い連続刺突を繰り出して、青龍のHPを削っていく。

 イズナはハヅキ謹製の≪爆裂玉≫を連続で投擲し、仲間達に影響が無い場所で爆発させる。その威力はミモリが製作した物と遜色ない物で、いよいよ青龍のHPは一割を切った。


「喰らえや……【一閃】ッ!!」

 そして渾身の力を込めた、イカヅチの攻撃。頼れる仲間達の協力を得て行われたレベリングのお陰で、最前線とはいかずともしっかりと攻撃役を務められるまでになっている。その甲斐あって、青龍のHPは残り僅かだ。


 そこでダウン時間が終了し、青龍がその身体を起こす。ココロとイズナは攻撃を中断し攻撃に備え、ジンはヒメノを抱きかかえて後方へと送り届ける。

 しかしイカヅチは、自分の与えるダメージ量と青龍の残りHPを天秤にかけ……押し切れると判断した。

「まだだ……【スーパースター】!!」

 エクストラスキル【スーパースター】は、発動者を一分間無敵状態にする。更に全てのステータスが倍になり、技後硬直やクールタイムも無くなる破格の性能だ。

「オラアッ!!」

 闘争本能を剥き出しにした、豪快な攻撃。この状態になったイカヅチの攻撃は、それこそ最前線クラスの攻撃力に等しいものだ。勿論それが、一撃だけであるはずもない。

「まだまだッ!! こっからがッ!! 全力だ、オラッ!!」

 力任せに攻撃を繰り出せば、青龍のHPが更に削られていく。そうしてスキルの効果が終了する前の、最後の一撃。

「さっさとッ!! ブッ潰れろッ!!」

 渾身の力で繰り出されたその攻撃が、とうとう青龍のHPを削り切り……。


『[試練の塔・北]六百六十九階層ボスモンスター【青龍】を討伐しました』


「……よしっ!!」

 討伐成功のアナウンスが流れた所で、【スーパースター】の効果が終了。普段の姿に戻ったイカヅチは、拳を握ってガッツポーズを決めた。

 見事にボス討伐を果たしたそんなイカヅチに、ジン達は朗らかな笑みを浮かべ歩み寄る。

「やったでゴザルな、イカヅチ」

「凄かったです、イカヅチさん!」

 夫婦がそう称賛すれば、イズナとココロも笑顔で拍手してみせる。

「こっちも見ていて、スカッとしましたよ!」

「お見事でした、兄君殿!」

 仲間達の称賛を受け、イカヅチは少しばかり照れてしまう。だがそれを誤魔化す様に、ポップアップしたシステム・ウィンドウに視線を落とし平静を装う。

「ま、まぁ、こんなモンだろ。ほら、さっさと戦利品確認しようぜ。まだ、次行くんだろうが」

 大した事じゃないと言わんばかりの態度と言葉だが、嬉しがっているのは間違いないだろう。しかし誰もそれに触れる様な、野暮なことはしない。


「ヒナちゃん、ジンくんとイカヅチさんの回復をお願いしますね」

「はい、お姉ちゃん!」

「今回、私ら全然被弾してないね」

「うん、本当に。それもこれも、頭領様達のお陰です」

「いやいや、お二人の実力あってこそ……おや?」

 ジンがシステム・ウィンドウを見ると、そこであるアイテムをドロップした事に気付いた。

「【青の咆哮】……四神スキルでゴザルな」

「あ……私も!! 【龍の打鞭】です!!」

 ジンがドロップしたスキルは【竜の息吹(ドラゴンブレス)】を発動できる、強力な攻撃スキルだ。魔法攻撃を持たないジンにとっては、貴重なものになる。

 そしてヒメノのスキルは今回イベントで追加された、新たな四神スキルである。こちらも攻撃系のスキルで、発動後に武器を振るうと射程四メートルをオーラで出来た青龍の尾が薙ぎ払うというものだ。この効果はSTRを参照するものらしく、ヒメノにピッタリなスキルである。


「二人揃ってかよ……お前等の運の良さ、ホントどうなってんだ……?」

 攻略成功の余韻も薄れたのか、イカヅチは呆れた様な表情である。実際、ヒメノは今回のイベントで二つ目の四神スキルドロップだ。この運の良さは、強運どころか豪運と言っても良いかもしれない。

「とりあえず、次の階層で使い勝手を試せんだろ。早速行くか?」

 イカヅチがそう促すと、イズナとココロもそれに賛同した。

「そうですね! 行きましょう!」

「姫様、【龍の打鞭】を使っている所を拝見したいです!」

 そんな三人の様子に、ジンとヒメノは顔を見合わせると笑みを浮かべ……同時に頷いてみせるのだった。


……


 その日ジン達は、最終的に六百八十階層まで到達する事に成功。その間に天使装備も最大まで強化する事に成功し、≪天使の素体≫と≪天使の核≫は一人四つまで入手する事が出来た。

 ログアウト前の報告会では、ジン達以外にも主力メンバーは六百七十階層から六百八十階層で離脱したらしい。

 そしてユージンも、プリンシパリティから無事に≪天使の核≫を得る事が出来ていた。

「確かに、この≪天使の核≫と≪天使の素体≫は関係性がありそうだね。落ちる前に、少し調べてみるよ」

 この要素を明らかにするには、アイテムを修復する生産職人の力が必要不可欠。皆が興味津々な事もあり、ユージンは研究を進める事を宣言した。

「ユージンさん、徹夜とか駄目ですよ? 無理はしないで下さいね?」

「そうですよ、ユーちゃん。興味がある事があれば、すぐに熱中して時間を忘れるんですから」

 ミモリとケリィがそう言うと、ユージンは苦笑して「了解だ」と頷いた。


「ジン達は、明日は少しインするのが遅いんだよな?」

「ふふっ、お誕生日だものね」

 ゼクスとチナリにそう言われれば、ジンは苦笑して頷く。

「申し訳ないでゴザルが、その通りでゴザルよ。なので皆さんは、先に攻略に向かって頂いて構わないでゴザル」

 ちなみに受験組も、入試後に食事に行くらしい。そうなると、ジンのパーティは全員遅めのログインになるだろう。またヒイロ・レン・シオンも、ジンの誕生日パーティーに出席。そうなると、やはりこのパーティも遅めの攻略開始になる。

「じゃあ、プレゼントは報告会で渡す感じだね」

「そうだね! 楽しみにしててね?」

 トーマがプレゼントについて言及すると、レーナも満面の笑みでそう告げる。すると他のギルドからも、同様の言葉を贈られた。

「私達も、無事にプレゼントの製作が間に合いました。喜んで貰えたら良いのですが」

「今日の作業で、無事に仕上げも出来たんだ。ジン君にピッタリのものになってると思う」

 レーナ達に続き、アナスタシアとラミィの言葉。それを受けて、ジンはプレゼントがどんな物なのか……手間をかけて申し訳ないと思いつつ、とても楽しみになっていく。


 そんな和やかな雰囲気のまま、その日は解散。

 そうしてジン達は、二月二十一日を迎えるのだった。

次回投稿予定日:2025/2/21(特別編)


偶然ですが、ジンの誕生日が現実とリンクしました。

いやー、ぐうぜんってあるもんなんだなー。

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