03-04 幕間・トッププレイヤー達の今
東門で戦闘を繰り広げているプレイヤー達。序盤という事もあり、モンスターに倒されるプレイヤーはまだ出ていない。
その中にオタク達からの絶大な支持を受けるアイドル、リリィが居た。支援魔法がメインの魔法職である彼女。前衛プレイヤー達に辻支援や辻回復をすることで、戦闘に貢献している。
「バフか!? これは……リリィちゃん!?」
「はーい! 頑張ろうね!」
「回復ありがとうございます!!」
「危なくなったら、また回復するよー!」
辻魔法に対する声は、概ね好意的なものだ。それに一つ一つ返答していくのは、リリィの性格である。
そんな風に支援活動に勤しんでいたリリィは、始まりの町を覆う外壁の上に一人の少女を見付けた。蒼銀の髪に赤い瞳を持つ、小柄な少女。
「あれは、レンさん?」
攻略最前線のレイドパーティに参加する際に、顔を合わせた事のあるプレイヤー。メイドのシオンと行動を共にする、あどけなさを残しつつも大人びた受け答えをする女の子だ。
その服装は、リリィが知るレンとは様変わりしていた。青を基調とした巫女さんなのだ。
――話し掛けたいな。迷惑かな?
アーク達ほど余裕が無いわけではないものの、レンもストイックなプレイヤーだ。イベントの戦闘中に話し掛けて、迷惑だと思われないだろうか? そんな思案を巡らせるリリィ。
というのも、攻略最前線では数少ない女性プレイヤー。それに、恐らくは歳も近いだろうとリリィは推測している。実際、リリィは今年で高校二年生。レンは中学二年生で、そこまで歳が離れているとは言い難い。
同じレイドパーティに参加していたが、レンとはフレンド登録も出来ていなかった。これは、いいきっかけになるかもしれない。
そんな事を考えていたリリィは、背後に迫るモンスターの存在に気付けずにいた。
「【一閃】!!」
そんなリリィを救ったのは、甲冑を着込んだ鎧武者だ。その右手には仰々しい篭手を装備し、刀が握られている。
リリィに迫っていたアサシンドードーを、一刀の下に斬り伏せた鎧武者。その姿に、リリィは目を奪われた。
「あ、ありがとう……ございます……」
気が動転しながらも、リリィは何とか感謝の言葉を口にする。その言葉に、鎧武者は柔らかな微笑みを浮かべてみせた。
「いえ。お互い、頑張りましょう!」
爽やかに微笑むと、鎧武者はモンスターの群れに向かって駆け出す。その背中は、頼り甲斐を感じさせた。
……
MPが切れ掛けたリリィは、一度退却して回復に努める事にした。外壁の上に登って、戦況を俯瞰する。
「うん、特に問題はなさそうかな」
一人で戦況を動かせるようなプレイヤーは、そうそういない。とはいえ、皆無とは言い難い。
現地を駆け回っている際に見えた、青く巨大な幽霊のような何か。あれが剣を振るえば、モンスターが面白いくらいに吹っ飛んでいた。恐らくはレアなスキル所持者によるものだろう。
ふと、先程の鎧武者の少年の顔が思い浮かぶ。右腕に付けていた仰々しい篭手が、同じ様な青い光を放っていたのだ。
――まさか、ね。
内心で自問自答するリリィは、外壁上に居る弓使いや魔法職達に視線を向ける。その中に、見知った少女が居た。
先程、町の外を駆け回っている際に見掛けた少女……レンだ。
声を掛けていいものか迷っていると、不意にレンがリリィの方へ視線を向けた。赤い瞳が見開かれると、すぐに細められる。口元も緩み、柔らかな笑顔を浮かべている。
それは攻略最前線で顔を合わせていた頃には、一度も見せた事の無い表情だった。
レンがリリィに歩み寄ると、凛とした声で話し掛ける。
「ご無沙汰しています、リリィさん」
相変わらず、礼儀正しい少女だった。まだ中学生だろう彼女は、出会った当初からこうだった。大人顔負けの礼儀作法に、柔らかな物腰。同年代や年上と話している……そう錯覚させる程に、大人びた少女である。
「お久し振りです、レンさん。随分と印象が変わりましたね?」
リリィもにっこり微笑んで、挨拶を返す。貴重な同性のプレイヤーである、仲良くしておきたい。
「はい、腕の良い生産職の方と知り合う事が出来まして」
「へぇ、その服はプレイヤーメイドなんですね。とっても素敵ですし、レンさんにお似合いです!」
レンも丁度、MP回復のタイミングだったらしい。MPの自然回復は、一分に1ポイントずつ。ただし、座っている間は三十秒に1ポイントになる。安静にしていれば、回復が早いということだ。
その為、会話しながら互いの近況を話す二人。
「アークさんもギルバートさんも、相変わらずですね。ただ最近、レンさんやシオンさんがレイドに参加しないので魔法職が不足していると言っていました」
「そうですか。私は同じ学校の友人が参加するパーティに加入したので、今後は基本的に固定パーティで活動する事になりまして……」
「同じ学校……成程、それなら仕方ないですよねー」
レンやシオンがレイドパーティに参加しない事に対して、リリィは文句が無いらしい。最も、同じ学校の友人と一緒と言われては、文句のつけようも無いだろう。
そんな会話をする二人に、注目するプレイヤーは少なくない。共に有名な魔法職プレイヤーであり、美少女である。そんな二人が並んで座り、談笑しているのだ。周囲の関心を引き、目を奪われるのも無理はないだろう。
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背後の外壁上で、そんな微笑ましい光景が繰り広げられていると知らない前衛プレイヤー達。その最前線に立つ一人の男が、多くのプレイヤー達の注目を集めていた。
エメラルドグリーンの長髪に、胸元が盛大に開けているシャツ。その上に着込んだ銀色の軽装鎧に、一目でレアアイテムと解る豪奢な長槍。
「ギルバート……!?」
「あれが!? 最前線プレイヤーの一人で、アークの右腕っていう……」
「すげぇ、一気にあんな所まで!!」
「もしかして、ギルバートが最速プレイヤーなんじゃないか!?」
そんなプレイヤー達のざわめきは、ギルバートの耳にも届いていた。自分への賛辞に、彼は敏感なのだ。というのも……。
――ふふはははっ!! いいぞ、もっと言え!! 俺こそ最速!! 最強はアークに譲らざるを得ないが、最速プレイヤーとして俺は名を馳せるっ!!
彼の普段の優雅な物腰は、実は全て演技であった。その正体は、ごく普通の男子高校生である。
ゲーム内では『神速の異名を持ち長槍を自在に操る高貴なる青年騎士』というロールプレイをしているのだ。どこぞの雷光さんみたいな称号を、自分に付けてしまっているのである。つまり高貴なる自称である。
そして彼はAGIに重点を置いたステータス構成で、VITは申し訳程度の数値だ。故にヒット・アンド・アウェイ戦法を好み、鮮やかかつ軽やかな動きでモンスターへ迫っていく。
振るう武器は、ガチャで手に入れた≪聖騎士の長槍≫というスーパーレアアイテム。この武器は基本性能がSTRプラス10。最大強化すればプラス20と、ドロップ品と考えると破格の効果をギルバートに与えてくれる愛槍だ。
そして、彼は特別なスキルを保有していた。[魔獣の洞窟]で手に入れたスキル……その名も【スピードスター】である。
レベルを4まで上げた【スピードスター】は、AGI+20%という恩恵を与えてくれる。このスキルのデメリットは、他のステータス値が半減してしまう事である。しかし、スピードタイプにして≪聖騎士の長槍≫を持つギルバートにとっては、打って付けのスキルであった。
――この世界なら、俺だって目立てる!! 尊敬される!! 女の子にだってモテるんだ!!
脳裏に浮かぶのは、クラスメイトの姿。クラスで最も見た目が良く、誰からも信頼され、女の子にもモテモテのクラスメイト。
――俺だって、星波みたいにモテモテになれるんだ!!
彼の名前は【鳴洲人志】……そう、ギルバートの正体はジン達のクラスメイトであった。
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西側では、シオン・ゼクス・イリスの三人が最前線でモンスターを蹴散らしていた。中盤のモンスターが現れても、全くのノーダメージを誇るシオンがタゲを集めているのだ。ゼクスやイリスからしたら、これ程戦いやすい環境は他に無いだろう。
しかし当然、三人だけで戦線を維持している訳では無い。シオン達が西南寄りに布陣しているのに対し、彼は西北寄りでその突撃槍を振るっていた。
鋭い琥珀色の瞳でモンスターを捉え、オールバックにした濃紺の髪を風で揺らす青年。最前線プレイヤーの一人、ダイスである。
ギルバートがスピードタイプなのに対し、彼はパワー&テクニックタイプの槍使いだ。魔法系ステータスのINTとMNDを捨て、VITとAGIは申し訳程度に振り分けたダイス。
STRによる一撃の大きさ、DEXによるクリティカル率の向上。派手に動き回るのではなく、どっしり構えて相手の攻撃を往なし、カウンター気味の攻撃でクリティカルヒットを狙う戦闘スタイルである。
そんな彼の姿を見て、周囲のプレイヤー達もモンスターに果敢に向かって行く。
「気を抜いてっと、一網打尽にされちまうぜ!!」
「俺等だって、やれる!!」
「ダイスさんに負けるなぁっ!!」
まるで競い合うような怒声を上げるプレイヤー達だが、意外にも統率が取れていた。
オーソドックスな、剣と盾を駆使するプレイヤー。その死角から襲い掛かろうとするモンスターに、別のプレイヤーが戦斧を振り下ろし攻撃を妨げた。
「済まん!!」
「良いって事よぉ!!」
そこかしこで、初めて顔を合わせるプレイヤー達が共闘していた。
そのきっかけは、ダイスだった。
また一人、モンスターの攻撃を受けて態勢を崩すプレイヤーが一人。ダイスは彼とモンスターの間に割って入り、槍を突き出す。
「【パワースラスト】!!」
その一撃は、モンスターのHPを全損させる。ダイスはそれを確認すると、振り返って体勢を崩したプレイヤーに声を掛けた。
「大丈夫か!」
ダイスも最前線プレイヤーの一人として、名を馳せている。そんな彼の存在と、他のプレイヤーと協力して戦う姿は実に頼もしい。そう、この場に集まったプレイヤー達は、ダイスに感化されたのだ。
「大丈夫です! ありがとうございます!」
「よし、体力回復も忘れずにな!」
その張りのある声に、体勢を立て直したプレイヤーが笑みを浮かべて頷いた。
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北側の門に繋がる、外壁。その上に立つ黒いローブの女性が、溜息を吐いた。眼下で繰り広げられる光景は、それ程までに衝撃的だったのだ。
――あんなにバンバンとクリティカルヒットさせるなんて、アーク氏でも無理よ。何者なの、あの人達……。
視線の先には、二人の黒い影。紫色のマフラーを靡かせた茶髪の少年に、全身が黒尽くめの青年だ。彼等が武器を振るう度に、クリティカル発動のエフェクトが輝くのである。
動き回り刀を振るう忍者に対し、黒尽くめは両手の刀を巧みに扱っている。
更に、もう一人……外壁の上から、クロスボウで矢を射る女性。彼女の放った矢がモンスターに当たる度に、こちらもクリティカルヒットしているのだ。
初心者を卒業したばかりの、店売りアイテムで装備を固めた姿……しかし彼女が放つ矢は、先程から一度も外れていない。しかも普通の弓矢より射程が短いクロスボウで、射程ギリギリの所を撃ち抜いてみせている。
――クリティカルヒットのバーゲンセールね。ありがたみが薄れてしまいそう。
とはいえ、今回はプレイヤー全員が共闘関係にある。そう考えると、頼もしい味方である。
そんな思案に耽っていた彼女は、待ち望んだ時間が訪れた事を確認した。魔法陣の完成、詠唱の終了。彼女の魔法攻撃の、準備が整ったのだ。
「今回は砲台役ってところね」
それは、無意識の内に口から漏れた言葉。誰の耳にも届かない、本当に小さな呟きだった。
「【インフェルノ】!!」
それはスキルレベル10で会得出来る、火属性魔法の終着点。赤い光が地面に着弾すると、着弾点を中心に赤い赤い炎が燃え広がる。
その範囲内に居たモンスター達の身体を、燃え広がる炎が焼いていく。その様は正に、灼熱地獄と呼ぶに相応しい。
「す、すげぇ……!! 今のが【インフェルノ】か!!」
「最後に会得出来る、火属性魔法……!!」
「フレイヤさん、凄いわ!!」
「流石トッププレイヤーの一人ね!!」
女性……フレイヤの魔法を見たプレイヤー達が、にわかに騒ぎ出す。しかし、そんな称賛に心躍らされるフレイヤではなかった。
――それにしても、あの忍者君……ふふ、やっと生で見られたわ!! MPも回復しなきゃだし、その間に掲示板へっと……。
座り込んだフレイヤは、システム・ウィンドウを開くと外部のインターネットを立ち上げる。
スレッド一覧には、予想通り【始まりの町防衛戦スレ】というスレッドが作成されていた。これで他の門の情報が手に入るかもしれない。
――それにしても、コテハンで遊ぶわねぇ。折角だから便乗してっと……。
『北門で忍者君発見』
コテハンを【北門の守護者名無し】にしたプレイヤー……それは、このフレイヤさんだった。フレイヤさんは掲示板民だったのだ。
大人の魅力溢れる、魔法職お姉様フレイヤさん……彼女は腐女子で、アラサーな、掲示板民だったのである。
その後もMPが回復するまで、フレイヤは掲示板で他の門の情報を確認しつつ書き込みを続けるのであった。
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南門の最前線に立ち、勇猛果敢に剣を振るう一人の男が居た。彼の名はアーク……全プレイヤー中で最もレベルが高いと言われている男である。
金色の髪を靡かせ、青い瞳で敵を見据えるアーク。その手にした白銀の剣を振るい、モンスターを薙ぎ払う。死角から飛び掛かって来たモンスターに気付けば、左腕に固定された白銀の盾で打ち払う。
――安定して戦えているな。これならば、まだ回復も要らないか。
周囲の状況を把握するアーク。現在攻めて来ているモンスターは、そこまで苦戦するレベルの相手ではない。HPの減りも、一割に満たない程度の損傷だ。
更には、アークの周囲には前衛プレイヤーが多数集まっている。その目的は、手に取る様に解る。アークの側に居れば、強敵が現れても何とかなるだろうという点。そして、アークが仕留め切れなければ自分がトドメを刺そうという魂胆だ。
しかし、アークはそれを咎めはしない。
――強者には強者の戦い方があり、弱者には弱者の戦い方がある。それに、俺一人で防衛ラインを維持するなど不可能だ……俺を利用するならば、俺もお前達を利用させて貰う。
利用するとは言っても、別に盾や囮にする訳ではない。自分の手が届かない範囲でモンスターが突破を試みるならば、彼等にそれを止めて貰おうという判断だ。
……
大学二年生となったアークこと、【織田京哉】。彼がVRMMORPGに傾倒して、はや五年。誰よりも強くなりたくて、ひたすらプレイに勤しんで来た。
そんな彼は、アナザーワールド・オンラインの発売を心待ちにしていたプレイヤーだった。徹夜で近所のゲームショップに並び、ソフトを手に入れてはマッハで帰宅。早速VRドライバーを起動させ、この異世界にログインした。
欠かさず毎日ログインしては、深夜までゲームに勤しむ。βテスト時代に得た情報をまとめ、精査し、効率的なレベリングを繰り返していた。
クエストや狩りを繰り返してレベル10に達した時に、彼にアナウンスが届いた。
『おめでとうございます。エクストラクエスト【レベル10初到達】をクリアしました』
無機質ないつものアナウンスが、『おめでとうございます』などと言うのは初めての事だった。更には【エクストラクエスト】という、β時代には見た事も聞いた事も無いクエスト。
詳細を確認すべくアークがシステム・ウィンドウを開くと、運営からの贈り物としてユニークスキルのスキルオーブが届いていた。
これが、アークの心に灯を点したのは言うまでもないだろう。
それからも、アークはひたすらレベルを上げてきた。そうこうしている内に、彼はレベル30へ到達。その際に贈られたのも、ユニークアイテムだった。
……
周囲のプレイヤーを上手く利用しながら、アークはモンスターを次々と斬り捨てていく。その勢いは、正に破竹の勢いと呼ぶべきだろう。
そんなアークの視界に、一人の少女が映った。一言で言えば、巫女服の上に和風鎧を着込んだ少女だ。その手には弓が握られ、矢をつがえた所である。
「【ラピッドショット】!!」
彼女が発動宣言した武技は、よりにもよって【ラピッドショット】だった。攻撃力を半減させ、代わりに連射力を得る武技である。弓使いはDEXやAGIを重視する為、元々低い攻撃力を更に下げてしまえばダメージは望めない。連射した所で、大した威力にはならないのだ。
――素人か。
その可愛らしい容姿にも、珍しい和服にも心動かされはしない。重要なのは実力のみ……それが、アークの価値観だった。そもそも、ここは最前線。勢い付いた不慣れな弓使いのプレイヤーが、前に突出し過ぎたのだろうと判断する。
だが次の瞬間……アークの目の前で繰り広げられたのは、彼にとって予想外の光景だった。
和装の弓使いが放った矢は、モンスターに触れた瞬間にそのHPを根こそぎ吹き飛ばした。更には貫通した矢が、後続のモンスターすらも屠ってみせた。
たった一本でこれである、STR半減とは何だったのか。少女は武技の効果で、更に矢を放つ。その数、五本。
たった五本の矢で打ち取られたモンスターの数は、二十に届きそうである。
――なん、だと……!?
モンスターを一網打尽にした少女。そんな彼女に槍使いの外人女性と、魔法職らしき亜麻色の髪の女性が近付く。
「流石ヒメノさんですねー!」
「ヒメノさん、お見事でした!」
女性達に声を掛けられた少女は、ふわりと微笑む。あどけなさを残す顔立ちは整っており、そんな彼女の笑顔は破壊力抜群であった。
ヒメノの笑顔を見たアークの胸が、キュンとした。キュンとしてしまったのだ。
アークは強さにしか興味が無いのではない……強い自分と、強い人物にしか興味が無いのだ。
ルナやシャインと笑顔で会話するヒメノから、アークは視線を逸らす事が出来なかった。心臓が早鐘を打つかのように騒がしい。
その銀色の髪も、赤い瞳も、豊かな胸元の膨らみも、スラリと伸びる細い脚も美しいと感じた。
そんな彼の前で強さを見せつけたヒメノ。しかもアークが今まで見た事も無い、途方もない強さだった。
ゲーム内最強との呼び声高い、最高レベルプレイヤー・アーク……これが、彼が初恋に落ちた瞬間であった。
個人的に大好きなのが『神速の異名を持ち長槍を自在に操る高貴なる青年騎士』。
次回投稿予定日:2020/6/28