09-24 決勝戦・副将戦(後)
――其の疾きこと風の如く。
そのキーワードをジンが口にした瞬間、彼の足元から紫色のオーラが噴き上がる。噴き上がったオーラは、すぐにジンを包み込んでみせた。しかしながら、特異な点が一つ……それは、ジンの腰辺り。動物の尻尾のようなオーラが、ジンの腰から伸びているのだ。
「あれは尻尾……狐の尻尾?」
「それが……九本? 九本の尻尾って……!!」
「それじゃあ、まさか……!?」
観客の中の数人がそう言うと、周囲の観客達がその意味に気付く。
「九尾の……狐……!!」
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そんな観客席の喧騒は、ステージ上の二人には届かない。互いに、目の前の相手にだけ集中しているのだ。
ジンにとっては、実に久しく感じる没入感。ギルバートにとっては、もしかしたらここまでの集中力を発揮したのは初めてではないか? という程に、戦いの空気に埋没していく。
――ヒメノ君やレン君、シオンさんが発動したものと、酷似している。恐らくはステータス強化。特定ステータスのみか? いや、全てが向上していると考えろ。
ギルバートの思考は、既に相手をプレイヤーとして見てはいない。最早、相手はボスモンスター同様の存在。いっそ、ラスボスでも構わない。
気を抜けば殺られる、隙を見せれば屠られる。そんな、自分のHPを摘み取る相手。如何に彼の心根が優しかろうと、勝負の世界に温情は不要。自分達は、互いに相手を倒す為にこの場に居る。
ギルバートが決死の覚悟を決めると、ジンが口を開く。
「それでは、いざ……参る!!」
小太刀を構え、ギルバートを見据えるジン。
九尾のオーラを身に纏い、二振りの小太刀を構えた忍者少年。会場中の全てのプレイヤーの視線を集め、ジンは走り出す。
そのスピードは、【変身】状態のジン同等。同じく【変身】状態だったアーサーをも凌駕した、正真正銘の最速。この【武技・九尾の狐】で、ギルバートに打ち勝つ……そう決意を込めてジンは走る。
その疾走を、ギルバートは辛うじて視界に収める事が出来た。そしてジンの放つ圧倒的な存在感を頼りに、彼が狙っているであろう部分へと槍を向ける。
甲高い金属音、そして散る火花。ギルバートの勘は的中し、ジンの攻撃を防ぐ事に成功した。しかしながら、それで終わりではない。更なる追撃が、ギルバートの身体を斬り付けた。
「ぬぅぅぉぉぉおおおっ!!」
目にも止まらぬ早業、とはこの事。ジンの繰り出す斬撃は視認する事すら困難で、ギルバートの身体にダメージエフェクトを刻み付けていく。
ジンの動きは最早、速いとしか言い様がなかった。それ以外に、適切な言葉が浮かばない。
激しい斬り付け攻撃を受け、ギルバートのHPは残り一割程度。このまま、成す術無く倒されるのではないか……そんな予感さえする。
しかしギルバートは、ひたすら耐える事を選ばない。何せ耐えた所で、今のジンに当てられる攻撃など心当たりが無い。あえて言うならば、【ミリオンランス】でワンチャンあるのでは? という程度。それでも恐らくは、決定打にならないだろう。
――あぁ、今回はダメだったけど……。
ギルバートは、そんな諦めの言葉を心の中で口にしかけ……そして否定する。
――次は……なんて言うかよッ!!
「【超加速】!!」
虎の子の加速スキル【超加速】を使用し、バックステップしてジンの間合いから逃れたギルバート。すぐに体勢を整え、槍を構える。【ミリオンランス】も【グングニル】も、他の武技も通用しないだろう。
ならば……同時に放てばどうか。
「【グングニル】!! 【ミリオンランス】!!」
武装スキルと、武技の併用。限界に近い状況下で、ギルバートが思い付いた苦肉の策。その武技と武装スキルの併用は、思わぬ成果を披露する。
ギルバートの放つ【ミリオンランス】のヒット数だけ、オーラの刃がジンに向けて殺到する。一般的なプレイヤーならば、避けるのは至難の業だろう。
しかし、ジンは一般的なプレイヤーとは言い難い。武技抜きでそれを回避し始めるが、その表情は興味深そうなものだった。武技と武装スキルを合わせて発動した、ギルバートの攻撃。これは自分や仲間達も応用できそうだ、と。
そんな事を考えつつも、ジンは更に加速すべくこれまで温存していたスキルを発動。それは、ギルバートと同じ……そしてゼクスも使用したスキルだ。
「【超加速】!!」
更にAGIを向上させたジンは、オーラの槍を避けていく。飛来する槍の数は、十では足りない。それでも尚、尽くを回避するその姿……もし、それを観客達が視認する事が出来たならば、盛大な歓声が上がっていた事だろう。
紫色のマフラーを靡かせ、槍騎士の猛攻をやり過ごす姿は正しく忍者。
そしてついに、ギルバートの武技が終わる。武技の後に訪れる技後硬直が、彼の身体を拘束する。それを見計らって、ジンはギルバートに向けて接近した。
一瞬でギルバートの懐に潜り込んだジンは、身体を丸める様にしている。その体勢から、右足をギルバートの腹に向けて突き立てた。
「【ハイジャンプ】!!」
同時に発動した、【体捌きの心得】で得られる武技。それを攻撃に転用したオリジナル技、【ハイジャンプ〜ただし跳ぶのは相手〜】。その応用武技を受けたギルバートは、直上へと吹き飛ばされた。
「ぬおぉぉぉぉっ!?」
蹴り上げられ、急上昇するギルバート。その姿に、観客達が目を丸くした。
「【ハイジャンプ】!? 今、【ハイジャンプ】って言ったよな!?」
「ギルバートが吹っ飛んでんぞ!?」
「おいおいおいおい!! 何だそりゃあ!!」
「嘘だろぉっ!?」
彼等はそう叫びつつ、上空に向けて飛ばされたギルバートを視線で追う。ジンから目を逸らして……だ。
ジンは体勢を一瞬で整え、ギルバートを見る。このまま、高高度ダメージで終わらせるつもりはない。
「【縮地】!!」
ジンは第一回イベントの後で、≪白虎の宝玉≫のスキル【縮地】に興味を抱いた。そこでシオンの持つ≪白虎の宝玉≫と、自分の持つ≪玄武の宝玉≫をトレードしていたのだ。
上昇するギルバート、その進路上に瞬間移動したジン。再び右足をギルバートに向けて突き出す。
「【天狐】!!」
二段ジャンプ用の、足場として使用する魔法陣。それを展開すると同時に、ギルバートがジンの右足に接触した。その衝撃に、ギルバートはエビ反り状態となる。
「ぐぉっ……!?」
「これで決めるでゴザル!! 【空狐】!!」
両手の小太刀を構えたジンは、攻撃の手数を増やす為に【空狐】を発動。
「【閃乱】!!」
そして更に、【刀剣の心得】の最終奥義を発動させた。それは単発で発動する【一閃】を、連続で放てるという大技だ。しかしながら、代償はある。【一閃】一撃につき、HPを10消費するのである。勝負を決めるここぞという時にしか使えない、諸刃の剣と言えよう。
「【一閃】!!」
ギルバートを斬り付ける度に、激しいライトエフェクトが発生する。一撃毎にギルバートのHPが減少し、そして……ついに、ゼロに達した。
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ステージ上に落下したギルバートは、ピクリとも動かない。ジンは高高度落下ダメージを避けるべく、【縮地】を発動して着地した。
決着……それを察したアンナが、ステージ上に転移する。
『ギルバート選手の、戦闘不能を確認……』
静まり返った会場に、アンナの声が響き渡る。
『よって、決勝戦・副将戦……勝者、ジン選手!!』
ジンの勝利……その宣言を受けた観客席のプレイヤー達が、一斉に沸く。
「うぉぉぉっ!!」
「忍者さんの勝ちだぁぁっ!!」
「ギルバートさぁんっ!?」
「サブマスが負けた……!! 嘘だ……ウゾダドンドコドーン!!」
「ヤバッ!! マジヤバッ!!」
「いやっほぉぉう!! ジン最高ゥッ!!」
悲喜交交の声に、拍手の音。しかし、これで終わりではない。
『そして、三本先取により……決勝戦、勝者は【七色の橋】っ!! 優勝、おめでとうございますっ!!』
そのアナウンスを聞いた観客達は、立ち上がって歓声を上げる。それは今日一番の、凄まじい盛り上がりだった。
そんな大歓声の中、ギルバートのHPが1だけ回復。先程までの素早さはどこへやら、ゆっくりと立ち上がってみせる。
憑き物が落ちたかの様な、どことなく清々しい表情。そんな彼は、ゆっくりと歩き出す……ジンの元へと。
ギルバートを見据えて、ジンはその場に留まっていた。その身体を覆う【九尾】のオーラを、霧散させる。
「見事だった……負けたよ、ジン」
そう言うと、ギルバートは頭を下げる。
「君に対する無礼な発言、改めて謝罪する。済まなかった!!」
それはギルバートなりの、最大限の誠意を込めた謝罪。それを正面から受け止め、ジンは頷いた。
「これで正真正銘、和解でゴザルな」
アッサリとした言葉で、ギルバートの謝罪を受け入れるジン。そんな二人に、会場中から拍手が贈られる。
そんな拍手を受け、ギルバートは更にジンとの距離を詰める。
「お手を失礼……」
そう言ってギルバートはジンの右腕を握り、そしてグッと天に掲げる。それは彼の勝利を認め、称えるというギルバートの思いが込められた行動だった。
「最速の称号は、今は預けるよ。いずれ必ず、私が貰いに行く」
それは、また仕合おうという再戦を約束する言葉。それを受けて、ジンは笑みを零す。
「うむ、また戦るでゴザルよ……ギルバート殿」
そんなやり取りは、やはり会場中のプレイヤー……そして運営達の耳に届く。拍手の音が一層大きくなり、歓声は熱を帯びていく。
……
優勝チームが確定した所で、ステージ上に二人の運営メンバーが転移して来た。一人は銀髪の青年であり、運営責任者であるシリウス。そしてもう一人……青銀の髪を風に靡かせた美女が、その傍らに居る。
その女性を見た瞬間、レンが目を見開いた。無理も無いだろう、彼女にとって誰よりも身近な存在であり……敬愛する実姉が、そこに居るのだから。
『AWOを楽しんで頂いているプレイヤーの皆さん、この第二回イベントはどうだったでしょうか? 最後の試合は特に、熱の籠もった熱い戦いでしたね』
『数々の素晴らしい試合を拝見出来て、私もとても嬉しく思います。申し遅れました、私は運営主任のエリアと申します』
二人は穏やかな声で会場中のプレイヤーに語り掛けながら、ステージ中央……ジンとギルバートの下へと向かう。
『では、お二人はそのままで……これより、表彰式を始めたいと思います。それでは、アンナ……』
エリアの呼び掛けを受けて、アンナがマイクを口元へと運ぶ。
『それではチーム名をお呼びしますので、ステージ上へお越し下さい。まずは優勝チーム、【七色の橋】チーム! 準優勝、【聖光の騎士団・Ⅰ】チーム!』
チーム名を呼ばれ、各々のチームがステージへ向けて歩き始める。更に他のチームも名前を呼ばれ、決勝トーナメント進出を果たした全てのチームがステージに上がる。
全てのチームが揃った所で、シリウスの左側に立つアンナがマイクを口元へ運ぶ。シリウスの右側に立つのは、エリアだ。
「それではまず、優勝チームの表彰を行います。【七色の橋】の代表者、二名は前へどうぞ」
アンナの言葉に、ヒイロとレンが顔を見合わせる。代表者……となれば、ギルドマスターとサブマスターが出るのが当然だろう。
ヒイロはシリウスの前へ……そして、レンがエリアの前へと歩み出る。自分の前に来たレンを見て、エリアは満面の笑みだ。
「それでは≪オリハルコンチケット≫と≪プラチナチケット≫を運営責任者シリウスより、≪ゴールドチケット≫と≪シルバーチケット≫を運営主任エリアより贈呈致します」
アンナの進行を受けて、シリウスとエリアがその手にチケットを具現化させる。
「優勝おめでとう、見事なチームワークだったよ」
シリウスが差し出したチケットを、ヒイロが両手で受け取り一礼する。優勝賞品は≪プラチナチケット≫二枚に、用途が明かされていない≪オリハルコンチケット≫一枚だ。
そして……。
「さぁ、どうぞ。優勝おめでとう」
レンとどことなく似ている美女……まぁ、似ているのは実の姉妹なのだから当然か。
「ありがとうございます」
エリアの言葉にレンはニッコリと微笑み、≪ゴールドチケット≫と≪シルバーチケット≫を受け取る。が、どことなく圧を感じさせる笑顔だ。そして、その内心は……。
――どういう事ですかお姉様!!
――詳しい事は、後で話すわね? あ、そうそう。約束も果たさないといけないわねー。
――……絶対ですからね?
――勿論よ。私が恋に嘘を吐いた事があったかしら?
視線だけで、これだけの意思疎通を取れる姉妹。もうこれ、テレパシーの域ではなかろうか。
……
続けて、準優勝の【聖光の騎士団・Ⅰ】チームには≪プラチナチケット≫二枚、≪ゴールドチケット≫と≪シルバーチケット≫各一枚。
準々優勝の【魔弾の射手】・【森羅万象・A】チームに、オリハルコンを除く三種のチケットが、各一枚。
決勝トーナメントに進出した【桃園の誓い】・【遥かなる旅路】・【ベビーフェイス】・【暗黒の使徒】には、金銀のチケット一枚ずつが手渡される。
壇上に上がる全八チーム中、五チームは晴れやかな空気を纏っている。勿論、ジン達【七色の橋】がその最たるものだろう。
そして、【七色の橋】を応援していた【桃園の誓い】と【魔弾の射手】。彼等はジン達に歩み寄り、祝福の言葉を掛けていく。
「おめでとう、皆。素晴らしい戦いだったね」
「やったな、おめっとさん!!」
「かーなーり、強かったわよー!!」
ケイン・ゼクス・イリスの三人が、真っ先に声を掛ける。ジン達との交友が深い為、当然といえば当然か。
そして、次に声を掛けるのは……。
「やぁ、見事だったね」
【七色の橋】御用達の生産職人である、ユージンだ。彼は自分がこの場に現れる事で、ジン達が驚くだろうと期待していたのだが……そうは問屋が卸さなかった。
「あ、やっぱりユージンさんがゲスト参加してたんですね」
「弾丸供給が出来る生産職人っつったら、ユージンさんくらいッスよねぇ」
「予測されていた……だと……!?」
当てが外れてオーバーに驚く生産大好きおじさんに、ジン達は苦笑する。
「あはは、残念でしたね~」
そんなユージンに声を掛けるのは、レーナ達だ。
「いやぁ、最後までワクワクする戦いだったよー」
「流石、【七色の橋】の皆でした! ドキドキしっぱなしでした! 英語で言うと超エキサイティンッ!!」
「超は日本語でしょ……あ、優勝おめでとう。皆、凄かったわね……年甲斐も無く全力で応援しちゃったわ」
【魔弾の射手】のメンバーで、ジン達と仲の良い四人組。相変わらずの賑やかさで、ジン達を祝福する。
そんな様子を遠巻きに眺めつつ、アーサーは手に入れたチケットをヒラヒラさせる。
「さぁて、追い付く為にはどんなモノをゲットするか……次は負けないっての」
負けず嫌いな彼にしては、喜色が覗える。ライバルと見定めたジンが、ギルバートを倒した時はガッツポーズしていたくらいだ。
そんなアーサーに、ハルが笑顔で声を掛けた。
「そだね、私ももっと強くなりたいし! 一緒に頑張ろう、アーサー!」
満面の笑顔を向けるハルに、アーサーは少々頬を染めながら笑みを浮かべる。
「おうっ! 一緒に強くなろうぜ!」
アーサーをジーッと見ていた三人組が、ハルに負けるものかと割って入る。
「私も! 私も一緒ですよ!」
「アーサーは目が離せないからねー、付き合ってあげるよん♪」
「私も……一緒で良い?」
いつもの賑やかなギルドメンバー達に、シンラとクロードは笑みを零す。負けはしたものの、得るものが多いイベントだった。今は、そう感じていた。
そんな賑やかな面々を見つつ、【遥かなる旅路】は今後の方針について話し合う。
「未知のスキルや装備が、まだ眠っているに違いない。なぁ?」
「そうね、今後はそれらの捜索も進めましょうか~!」
「おう、俺も頑張るぜ!」
悔しいという思いは拭えずとも、前向きにこれからまだまだ強くなれると心を滾らせる。彼等もまた、このゲームを全力で楽しむ一団である。
「……チッ、今度はこうはいかねぇ……」
そう言いながら、ローウィンを筆頭にステージを降りていく。とはいうものの、正直に言うと居心地が悪いだけだった。
――バケモノだらけじゃねぇか、こいつら……!! クソッ、デバフアイテムの為に素材を集めたせいでコインもすくねぇし……!! 赤字だよ、畜生!!
彼等【ベビーフェイス】が決勝トーナメントに進出出来たのは、ファルスのPACが製作したデバフアイテムのお陰。しかしデバフアイテムを大量に用意した結果、金欠に陥っていた。
彼等の次の活躍が見られる日は、果たして来るのだろうか。
そして、【暗黒の使徒】。彼等もまた、ある意味盛り上がっている真っ最中である。
「良いか、【七色の橋】に鉄槌を下すのは後だ。まず間違いなく、ぶっ殺される!!」
「くそぅ……今すぐ殴りてぇよぉ!!」
「我慢しろ、死にたいのか!? 忍者のアレを見ただろう、一瞬で殺られるぞ!!」
いずれは【七色の橋】に決闘を挑むつもりらしいが、彼等は馬鹿ではなかった。実力差を痛感し、今は耐え忍ぶ事を選択したのだった。
そんな賑やかなステージの上で、一人の男が【七色の橋】に向かって歩き出した。白銀の鎧を身に纏うその男の名は、アーク。【聖光の騎士団】最強の男だ。
アークの接近に気付いた【七色の橋】が、彼に向き直る。アークは真剣な表情で、ヒイロを見て口を開いた。
「我々の負けだ……見事だった」
それは、潔い敗北宣言。しかし彼の眼に宿る光からは、闘志が見え隠れしている。そして、アークはヒイロを真っ直ぐに見て、軽く頭を下げた。
「負けたと言っておいて、何なのだが……ヒイロ君、俺と決闘をしてはくれないか?」
次回投稿予定日:2021/3/8
ジンVSギルバート、決着!
祝【七色の橋】優勝!!
しかしまだ終わらない、俺達の決勝戦はこれからだ!!!
※打ち切りではございません。