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忍者ムーブ始めました  作者: 大和・J・カナタ
第八章 第二回イベントに参加しました(前)
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番外編2 年が明けたのでオリジナルカルタをやってみた

※この番外編は本編と違い、メタ要素が含まれております。

 その点にご注意下さいます様、お願い致します。

「どうしてこうなった?」


 そんな言葉を口にしたのは、【七色の橋】を率いる美少年。ジャ■ーズ事務所に居てもおかしくないと学校では評判の、イケメン。

 その名は星波英雄……VRMMORPG、アナザーワールド・オンラインにログインしている今は、ヒイロと名乗る少年だ。

 彼の目の前では、ギルドメンバーがこぞってある物を奪い合っていた。しかも、武技や魔技を使用して。


「”かみついて、はなれぬ炎の……”」

「【炎蛇えんじゃ】!! 【蛇口だこう】!!」

 何やら札を読み上げるシオンに、ハッとした表情で魔技を発動するヒメノ。彼女の放った【炎蛇】が、その口で捉えたのは……A4サイズはあるのではないかと思われる、札。

 その札に描かれているのは、左上に丸で囲われた”か”の文字。そして、炎の蛇を脇差から発生させているヒメノのイラストであった。


「ぬぬっ、やるでゴザルな、ヒメ!! ってか、こっちにも”か”の札があるんだけど……」

「ジンさん、それは恐らく”かっぱつに、ゲームをたのしむ、センヤかな”ですね」

「なにその恥ずかしい札!? え、私の札ってそんなのなんだ!?」

 読み上げた文に合った札、早い者勝ちでそれを奪い合うゲーム。その名も、カルタ。

 ジン達は今、オリジナルカルタで遊んでいる最中なのであった。


「次です。”せおうのは、ギルドとなかまと、きしんかな”」

「【風陣】!!」

 レンがクルッと回転して放った【風陣】により、一枚のカルタ札が舞い上がる。それを優雅に取ってみせると、ヒイロにニッコリと微笑みかけた。

「ふふ、ヒイロさんの札が三枚目です」

 愛しい彼氏の札は誰にも渡さないとばかりに、魔法を駆使してゲームに興じるレン様。かなり、本気。


「”ゆるすまじ、マリウスぜったい、ゆるすまじ”」

「【一閃】!!」

 札を手で取るのではなく、≪大狐丸≫を突き下ろしたジン。札に深々と刀身が刺さっている。シン……とした空気の中、忍者な主人公が床にガッツリ突き刺した刀を抜き取る。その刀身には、突き刺した札がついてきた。

ったでゴザル」

「字面が不穏過ぎる!!」


「”おじょうさま、あぁおじょうさま、おじょうさま”」

「誰が考えたの、この文面……あ、あった」

「え、こっちにもあったよ? あれ、そっちはレンさんの札で……こっちは金髪縦ロールの人?」

「あぁ、アリステラさんですね」

「同じ文面でイラストが違うのか……いや、それカルタとして成立しないんじゃ……」


「”FALえふえーえるFive-seveN(ふぁいぶせぶん)が、あいじゅうさ”」

「何かアンパンのヒーローの歌のサビみたいだな」

「【クイックステップ】!! やった!! 取れた!!」

「彼氏の札を取りに行く時、みんな本気ねぇ」

「ミモリ……それが、乙女心……だよ」


「”メイドさん、はるがくるのは、いつなのk”……大きなお世話です!!」

読み手(シオンさん)が取っちゃった!!」

「何だ? この勢いで本編の要素ネタを全て羅列する気か?」


「”ユアンとは、ほんとにいったい、なにジンだ?”」

「獲ったー!! 獲ったどー!!」

「ユージンさん、そんなに速く動けるんですね!!」

「作者の悪意を感じる。そんな気がするのは俺だけッスか?」


「”なんでだろう、いまだにほんみょう、あかされず”」

「おっと、この札は私が頂くよ!!」

「レーナさん!? いつの間に参加してたんですか!?」


「”ぜったいに、なにかをたくらむ、アレクかな”」

「アレク? 誰?」

「さぁ? そんな人居たっけ?」

「聞き覚え無い名前ですね……」


「”もうすでに、ていちゃくしたよね、おしゃぶりが”」

「うるせぇーっ!!」

「俺達はおしゃぶりじゃねぇーっ!!」

「何で居るの、この人達」


「”けいじばん、なないろのはし、すきすぎる”」

「え、そんなに話題になってんの?」

「……自覚ないのか、お前ら……ちょっと見て来いよ」

「どれどれ……うわぁ……」


「”ハーレムと、いうけどじつは、かたおもい”」

「うるせぇよ!!」

「うん? なんでアーサーが叫んだんだろ?」

「頼む、ハル……今の愚弟あいつは放置してやってくれ……」


「”おかしいな、てんぐなのにね、てんぐじゃない”」

「まぁ、天狗になるキャラじゃないよね、ケイン」

「ケインさんは謙虚ですよねぇ」

「イリス、チナリ……あそこでケインが悶えてるから勘弁してやって(笑)」

「笑うな、ゼクスッ!!」


「”もしかして、あのひとじつは、すごいひと?”」

「おっと、ヴェイン。言われてるぞ?」

「シルフィの姐さん、買い被りですって……ってか、何で俺なんですか」

「いや、だって……ねぇ?」


「”ちょっとまて、そのギルドめい、ちょっとまて”」

「心当たりが多過ぎる!!」

「ファンギルド? っていうんですかね……あまりにも多過ぎませんか?」

「ある意味で最も異端なのは【忍者ふぁんくらぶ】ですね」


「”リリィさん、リアルはどんな、かつどうを?”」

「あ、取れました!! ちなみに一応、歌って踊れるアイドルなんですよ?」

「へぇ、素敵ですね!!」

「ありがとうございます、ヒメノさん♪」


「”どうしよう、オチとかがもう、うかばない”」

「作者ェ……」

「本編との落差が激しい……いや、そうでもないか?」

「ノリと勢いがキーワードな人だから」


「”このカルタ、いったいだれが、つくったの”」

「ユージンさん?」

「ユージンさんでしょ」

「ユージンさんですよね?」

「いや、僕じゃないよ!?」


「”はやきこと、かぜのごとくの、しのびなり”」

「あ、取った! 取れましたよ、ジンさん!」

「う、うん……ヒメ、そんなに嬉しい?」

「はいっ♪」


「”しんねんの、あいさつがまだ、できてない”」

「……あっ」

「そういえば……」

「……全員、整列!」


『【忍者ムーブ始めました】を、本年もよろしくお願い致します!!』


「うん、番外編という名の異次元の話です、多分」

新年あけましておめでとうございます。

昨年中は大変お世話になりました。

本年も何卒、ジン達ともども宜しくお願い致します。


次回投稿予定:2021/1/1(1:00)本編

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― 新着の感想 ―
[良い点] 正月早々カオス過ぎる。スキル使用可なかるた大会ヤバすぎです。ありがとうございます。 [一言] 元日からね2連続投稿お疲れ様です。
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