07-11 旅行に行きました その1
お待たせしました、ハヤテ君大喜びのフラグ回収です。
第二回イベントトーナメントを目前に控えた、八月十六日。
仁達は現在、車に揺られていた。行き先は関東圏内の海沿いにある街だ。
「……高級車なんて、一生乗る事が無いと思っていたなぁ」
「あはは……私もです」
隣に座る姫乃が、仁の呟きに同意する。そう、仁達が載っているのは高級車……初音家が所有する車だ。
夏休み直前に話し合われた、仲間達で集まっての旅行。今日は、その初日という訳である。
旅行日程は二泊三日。参加するのは【七色の橋】のメンバーと、プラスアルファ……姫乃のクラスメイトである伴田千夜と新田優。そして、千夜の幼馴染であり恋人である少年である。
最も、彼の姿を見て仁達は呆気に取られてしまった。というのも、千夜の彼氏である少年は、パッと見た感じでは立派な美少女にしか見えなかったのだ。
……
時間を遡る事、一時間前。いつもの最寄り駅で待ち合わせをする仁達の前に、千夜と優……そして、千夜の恋人である少年が合流した。
「は、初めまして! 【古我音也】と申します!」
そう名乗った彼の声は、まだ声変わりを迎えていないらしい。女子かな? と思う程に高い。そして黒い髪を肩まで伸ばしており、白い肌はきめ細やか。どこからどう見ても、女子。しかも、一般的に言うと美少女と言って差支えの無い容姿だった。
「あ、こう見えても音也はちゃんと男の子ですからね! 可愛いでしょう!」
「……千夜ちゃん、可愛いはやめてってば……可愛いって言われて喜ぶ男子は、居ないんだからさ」
そう言って、頬を膨らませる音也。拗ねた美少女にしか見えなくて、仁達は流石に戸惑ってしまった。
「あー、言いたい事は解るんですけどね? どうやら音也さんは、女の子と思われるのが嫌らしくて……」
千夜と音也がじゃれている間に、こっそりと優が他の面々に声を掛ける。
「ふむ……髪型をもっと短くすればいいのでは……?」
「音也さんのお母さんが、嫌がるらしいんです。というか、コンプレックスの大元は絶対にお母さんかと……」
どうやら音也少年にも、随分と込み入った事情がある様だ。
ともあれ自己紹介を済ませた仁達は、もう一組のメンバーを迎えるべく空港へと向かう。そのメンバーとは、数日前にギルドに加入した女子大生二人組……麻守和美と梶代紀子である。
最初は辞退した二人だったが、仁達の熱心な誘いに根負け。アルバイトの予定も調整出来るとの事で、参加と相成った。
九州から関東までの空の旅を経て、仁達と合流を果たした二人。久々に現実で会う仁と隼を見て、和美がお姉ちゃんモードに突入。熱烈なハグで姫乃と愛をやきもきさせるという一幕があったものの、それ以降は和やかな会話が続いていた。
空港を出発した高級車の車中、仁達はAWOの話や学校の話で盛り上がった。ちなみに高級車は三台で、先頭を走る車に乗るのは英雄と恋、そして鳴子。二台目に仁と姫乃、和美と紀子。三台目に隼と愛、千夜・優・音也である。
「関東は初めて来たよ……」
車窓の外に目を向けて、しみじみと呟く紀子。その声は、どことなく疲労を感じさせた。
「済みません、紀子さん……迷惑でした?」
些か、誘いが強引だったか? と仁が表情を曇らせるが、紀子は首を横に振る。
「ううん……誘ってくれた事……嬉しかった、よ? まだちょっと、緊張は……してるけど」
人見知りする紀子だが、【七色の橋】の面々には慣れて来た。その為、本人としても今回の旅行は楽しみにしていたのだ。
「いっぱい思い出が作れますよ♪」
「そうよ紀子、楽しみましょう!」
「うん……うん、そうだね……!」
姫乃と和美、紀子が和やかに微笑み合う。そんな光景に、仁は自然と口元が緩むのだった。
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そんなこんなで到着した、初音家の別荘。そこは正に、ザ・別荘! という風情だった。
品の良い大きな建築物に、手入れの行き届いた広い庭。そして、そこから直通で行ける浜辺。そこは公共の海水浴場とは異なる、初音家のプライベートビーチなのだそうだ。
「うわぁ……凄い……!!」
VRゴーグルを通して視覚できる光景に、純粋に感動してみせる姫乃。他の面々は、唖然とする事しか出来なかった。
「す、凄いな……確かに」
「この敷地だけ、何だか別世界みたいだね……」
仁と英雄の言葉に、恋が苦笑する。
「一番近場にある別荘なので、重要な顧客のご招待等に良く使うそうなんです。だから特にこだわったのだとか」
社交的な場に使われる、重要拠点という事らしい。
「そんな重要な場所に、俺達がお邪魔しても良かったのかな?」
「皆さんをご招待すると家族に伝えたら、ここが一番良いだろうとお父様が」
恋も、他のもう少し小規模な別荘で良かったのでは? と思っていたのだが……家族にここをゴリ押しされたのだ。
理由はいくつかある。まず女子大生組以外の住まいからは、そこまで大幅に離れていない。長距離過ぎる移動は、招待された仁達を疲れさせてしまうと考えたのだ。
特に、仁と姫乃……この二人の事を考慮するならば、移動は程々の時間で住む場所が好ましい。右足に障害を残す仁と、VRゴーグルがあるとはいえ全盲の姫乃なのだ。
次に、今が夏真っ盛りという点か。折角の恋の友人達に、プライベートビーチでの海水浴を楽しんで貰おうと思ったのだった。
更に言うと恋を含む中学生女子達が海水浴をするならば、不埒な輩の立ち入る事が出来ない場所が好ましいだろう。セキュリティ面を考えても、初音家の別荘はうってつけである。
最大の理由は、招待されたのが恋の友人だからだ。更に付け加えるならば、幼少期の誘拐事件……それ以降、家族以外に心を開かなかった恋。そんな彼女が、自ら招待した友人達だからである。
そんな恋の友人達となれば、初音家としては熱烈歓迎せざるを得ない。
そんな裏事情を知るのは、この中では鳴子のみ。故に表面上はクールながらも、内心では微笑ましいと思うべきか。それとも過保護と笑うべきか。
別荘の中も、外観に負けず劣らず豪華な造りだった。とはいえ成金趣味のそれとは違い、上品かつどこか落ち着く雰囲気の豪華さだ。それは自分達の裕福さをアピールする為では無く、訪れた賓客をもてなす意味合いが込められているからだろう。
案内された部屋からは、見渡す限りのオーシャンビュー。ここは本当に日本なのか? と疑ってしまいたくなるくらいに、絶景だ。
「本当に恋さんは、お金持ちのお嬢様なんだなぁ……英雄は大変そうだ。ん?」
親友にこれから待ち受けるであろう苦難に想いを馳せていると、仁はある物に気が付いた。それは小型の機械で、頭部に装着するタイプの物らしい。ヘッドフォンの様な、カチューシャの様なそれに仁は心当たりがあった。
「これ、VRドライバーの端末?」
VRドライバーにも、様々な種類がある。例えば仁が使用しているリクライニングシートとモニター、コンソールが1セットになった物。
英雄や隼の場合はゴーグルタイプの物で、姫乃が使用している医療用のVRゴーグルも同様だ。PCに有線接続する事でネットワークに接続し、仮想空間へとダイブする事が出来る。
メーカーや性能によって差異はあるものの、殆どがこの二種類になる。
しかし仁の視線の先にあるVRドライバーは、ゴーグルタイプでも据え置きタイプでもない。ちなみによく見ると、ヘッドバンドの両先端には丸みを帯びたパーツとなっている。その部分に、脳に信号を直接送る電極端子部分があるのだろう。
――ファースト・インテリジェンスで開発した、新商品とかかな?
仁以外で据え置き型を使用しているのは、恋・鳴子・愛の三人。もしかしたら据え置き型のドライバーを持って来られないメンバーや、VRドライバー自体を持っていない千夜・優・音也の為に用意したのかもしれない……と、推測する。
ともあれ今日は、まず海岸に出て遊ぶ事になっている。仁は水着に着替え、部屋を後にした。
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当然、女性陣の着替えよりも男性陣の着替えの方が早い。仁の他には英雄と隼、音也が揃っていた。三人に遅れて姿を見せた仁に、微笑みかけた三人だったが……その右足には耐水性のサポーターを付けているが、その足に残った傷痕は完全には隠し切れていない。
「お待たせ、男子では僕が最後だったかぁ」
三人の表情の変化に気付いたものの、仁は自然体で声を掛ける。
「あぁ……仁、大丈夫か?」
「旅行の計画を立てた時に、散々言ったでしょ」
仁と姫乃は、それぞれ海水浴が出来る身体ではない。それは旅行計画を立てる段階で、散々議論されたのだ。
しかしながら、折角の夏。折角の別荘に、折角のプライベートビーチ。楽しまない手は無いだろう。少なくとも、仁と姫乃はそう考えた。
それに、泳ぐだけが海水浴の楽しみではない。砂浜で遊んだり、釣りをしたりといった楽しみ方もあるのだ。
そんな二人の意見に、英雄達はそれ以上の反論が出来なかったのだ。
「これからも、この足と付き合っていかなきゃいけないんだしね。それにほら、一人で砂浜に居たら気が滅入っていただろうけど……ヒメが居てくれるからさ」
明るく振る舞う仁に、英雄は息を呑んだ。同い年の仁が、自分よりも大人びて見えてしまったのだ。
「……何かして欲しい事があったら、言うんだぞ?」
「おっけ、覚えとく」
そうしてこの話はおしまい、となった。なったのだが……。
「仁さん……凄いです、格好良いです……!!」
音也が、目を煌めかせていた。その視線から窺えるのは、尊敬や羨望といった念か。
「そ、そんな事ないと……思うけど」
「いいえ! 仁さんは格好良いです!」
ハーフパンツ型の水着に、袖無しパーカーを着込んだ音也……そんな、ちょっとボーイッシュに決めてみた美少女に見えてしまう彼の眼差しに、仁はどことなく居心地の悪さを覚える。
「人を思いやる事が出来て、その上で前向きな考えができる仁さんは、素敵だと思います!!」
自分が男の娘……もとい、女の子と間違われるせいか、障害に負けず前向きな考えを口にした仁に、やたらと食い付いている。仁としては、照れ臭いやらむず痒いやらで勘弁願いたいのだが。
「はっ!! 私の彼氏がひめのんの彼氏を口説いている!?」
そんな男子達の耳に、明るい声が聞こえて来た。その内容は、決して穏当なものでは無かったが。
男子勢が声のした方へと視線を向け……そして、固まってしまった。
「駄目だよ音也、仁さんはひめのんのなんだから」
そんな事を、さも面白そうに言うのは千夜だ。彼女は上が鮮やかな水色のキャミソール状、下が濃紺のビキニ型の水着である。タンキニという水着だった。
「ち、違うよ千夜ちゃん! 僕は純粋に、仁さんは前向きで立派な人だと……」
「あはは、解ってるよん!」
そんなラブコメっている二人の傍らに立ち、苦笑するのは優だ。
「本当に仲が良いね。あてられちゃうなぁ」
そんな事を言う優の水着は、ピンク色のビキニトップ。そして、下は臙脂色のショートパンツである。むしろ脚刳りが浅い、ホットパンツのような形状だ。ゆるふわパーマは後頭部でまとめており、いつもとは雰囲気が違って見える。
「……うぅ」
恥ずかしそうに身体をモジモジさせているのは、紀子である。いつもの茶髪の無造作ヘアを、ローテールにまとめている。それだけでも大分印象が違うのだが、今回は水着姿。スポブラタイプのビキニトップに、優の物と似たホットパンツと露出控えめな出で立ち。しかし普段はダボッとした服装を好んで身に着けているので、ボディラインが出るだけでもかなり異なる印象を与えるのだ。
「お待たせー! ごめんね、紀子が恥ずかしがっちゃって」
そう言って手を振るのは、仁と隼の従姉弟たる和美。彼女は実に圧倒的だった。
和美はクロスホルタービキニという、紐を首の前で交差させたビキニを身に着けている。かなりセクシーめな水着だが、それだけではない。腰に巻いた透ける素材のパレオで、落ち着いた大人っぽさも醸し出している。
「大変お待たせ致しました、皆様。熱中症になってはいけません、こちらのスポーツドリンクをどうぞ」
そう言いながら、ビーチ用のテーブルに飲み物の入ったペットボトルを並べていく、初音家の使用人である鳴子。彼女は黒い競泳水着……に、所々白いフリルがあしらわれている。メイド風競泳水着という訳だ。
女性が羨む均整の取れたプロポーション。そんな彼女の漂わせる大人の魅力に、中高生男子は少々目のやり場に困る。
そして、残る三人。
「ど、どうかな……隼君」
恋人に初めて見せる、水着姿。恥ずかしがる様子は、いつもの凛とした雰囲気を感じさせず……ただひたすらに可愛らしい。
愛の水着は、オーソドックスなビキニ。彼女のイメージカラーである、黄色の配色だ。そのスレンダーながらも成長中の身体付きに、隼は内心で安堵した。
「はぁ、愛が女子校で良かったよ……他の男に見られたくないし」
そんな内心が、漏れて出た隼。普段ならばもう少し、気の利いた事が言えるのだが……真夏のビーチ、恋人の水着というコンボに思考回路が鈍っている。それで、つい本音がポロッと出てしまうのだった。
「へぁっ!?」
緊張の最中、予想外の言葉を投げ掛けられた愛。謎の奇声を上げ、混乱モードに突入する。
「……まだまだ、初々しいですね」
そんな事を言いながら、英雄の前に立つのは恋だ。彼女の水着はフレアビキニという、胸元部分にフリルがあしらわれた水着である。色は当然、彼女らしく青である。そんな水着姿の上に、白いパーカーを羽織っていた。
パーカーが邪魔と思う反面、パーカーの裾からチラリと見える青い水着。なんというチラリズム。
「色合いが君の戦闘服に似ているね」
平静を装い、恋の水着をどう褒めようかと全力で考えに考える英雄。そんな英雄に、恋は上目遣いで微笑みかける。
「えぇ、水着も一種の戦闘服ですから。英雄さんの視線を、釘付けにしてしまおうかと思いまして」
「……そんな可愛い水着姿を見せられたら、勝ち目が無いじゃないか……」
そんな小悪魔スマイルに、英雄は両手を上げ降参の意を表した。
そして、最後は姫乃なのだが……彼女は、赤いホルターネックタイプの水着姿だ。やはり彼女も、白いパーカーでAWOの衣装を再現した感じになっている。
彼女の中二女子とは思えない抜群のスタイルは、誰もが目を逸らせないこと請け合いである。それでいて、パーカーの前を閉めていない。その為、彼女のおへそが顕になっている。出るところは出て、引き締まるところは引き締まっている……素晴らしき黄金比。女性なら、間違いなく誰もが羨むプロポーションであった。
しかし、仁はそれよりも気掛かりな事があった。というのも、姫乃はVRゴーグルを付けていない。代わりに、仁の割り当てられた部屋にも置いてあったヘッドセットを身に着けていたのだ。
そんな姫乃だが、彼女は真っ直ぐに仁を見つめている。つまり、それは仁が居る方向が見えている……という事に他ならない。
「ヒメ……もしかして、見えてる?」
そんな戸惑い気味の仁の言葉に、姫乃は満面の笑みを浮かべて答えた。
「はいっ!」
「ええっ!?」
「ふふ、驚いてますね」
「はい、お嬢様。このサプライズは成功と捉えて問題無いかと」
何やら満足そうに、仁と姫乃を見て頷く恋。いつもの立ち位置で、恋に初見を述べる鳴子。どうやら、これは二人が何かをしたらしい。
「もしかして、そのヘッドセット……VRゴーグルなのか?」
信じられないと言わんばかりに姫乃の装着するヘッドセットを見つめるのは、彼女の兄である英雄だ。
「えぇ、ファースト・インテリジェンスで製作した最新型の医療用VRゴーグル……VRメディカルヘッドギアです。社内では、VRギアと略されていますが」
「小型化する事で、これまでのVRゴーグルのデメリットであった外観的問題……その軽減に寄与する事でしょう。ちなみに聴覚障害の方にも、ご活用頂けます」
恋と鳴子が言う、外観的問題……それはVRゴーグルの性質上の問題だった。ヘッドギアタイプのVRゴーグルは、傍から見ると物々しく映るのだ。ゴツゴツした部分を、丸みを帯びた形状に変えてシャープな印象を与えるという手法も模索されたのだが……当然、一般的な通行人はヘッドギアなど付けない。
感覚障害者であるとアピールする目的があるとはいえ、VRゴーグルを装着していれば健常者と変わらない視覚・聴覚を確保できる。その場合、アピールの必要性があるだろうか? という疑問点が浮かぶのだ。
そこでファースト・インテリジェンスは、小型化及び軽量化を重視。唯一の懸念事項である故障については、異常時にはアラート機能を持たせる手法を選択。警告音声でVRゴーグルが動作不良を起こしている事を訴え、周囲に支援を要請できる機能を搭載した。
これによって可能になるのは、オシャレ……特に、女性に関しては重要な命題といえる。男性に比べて比重の重いそれは、多くの障害者の支持を得られると推定して開発された。
それは今、仁の目の前で発揮されている……姫乃の、見た目的には自然な水着姿という形で。
そのテスターに姫乃を選んだのは、恋の猛プッシュがあったからだ。この技術が後に、同じ障害を持つ人々の生活に貢献出来ると聞かされた為、姫乃は即座に両親に相談。両親とファースト・インテリジェンスの責任者で協議し合い、テスターを引き受けたのだった。ちなみに英雄については、サプライズの為に内密にされていた。
ファースト・インテリジェンスとしては、テスターという事もありバックアップ体制は万全を期すつもりだ。姫乃的には申し訳ないという感もあるが、視覚障害を持つ姫乃に対する配慮となれば当然といえば当然だった。
「ちなみに一応防水仕様ですが、まだテスト段階なので……海水浴は無理ですね」
「いえ、十分です! えへへ……恋ちゃん、ありがとう! すっごく嬉しい!」
「いえ、私が特別に何かをした訳では無いので……」
そんな風に言い淀む恋だが、鳴子は知っている……姫乃から初デートの出来事を聞かされ、姫乃がもっとオシャレ等を意識できるように……自然にお出かけが出来るようにと、姉を通してファースト・インテリジェンスに要望を出したのだ。
幸いな事に、ファースト・インテリジェンスではVRゴーグル等の小型化を目指す開発が進んでいた。そんな事情もあり、あっという間に試作品が出来上がったのであった。
初めての親友である姫乃に対し、甘くなってしまう恋。そして辛い過去を持つ恋に対し、甘くなってしまう初音家。そんな人々の想いが生んだ、VRギアという最先端技術。これが後々、世界的に広まっていくのだが……それを彼等が知るのは、まだまだ数年後の話であった。
夏だ!! 海だ!! 美女・美少女・男の娘だ!! 水着回だ!!
※予約投稿日が11月。
いや、ホント季節感が無くて申し訳ない。
次回投稿予定日:2020/11/20