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第二十話

長らくお待たせしてしまい、申し訳ありません!


久しぶりにほのぼのを書きたくて書きました。番外編にしようか迷いましたが、微妙に本編にも繋がるので……。

「ふふふーん」


 私は思わず鼻唄を歌いながら屋敷の階段をかけ下りる。こんなに家に引きこもっているのは本当に久しぶりだ。

 何故引きこもっているのかと言うと、私は現在療養中だからだ。だから後二日は屋敷に引きこもっていられる。それに二日後に学園に行っても、その日だけ耐えれば長期休みに入る。幸せなことこの上無いわ!


「アリーヤ様! 階段は走らないで下さいと何度言ったら分かるのです? 怪我でもしたら大変です」


 ピンクスピネルの瞳で真っ直ぐ私を見つめるセリーヌ。顔をしかめながら怒るセリーヌは可愛いわね。そんなこと言わないけど。


「ふふ、ごめんなさい。つい、楽しくて」


「もう、アリーヤ様ったら。……そう言えばアリーヤ様の同級生の殿方がお見舞いにいらっしゃいましたよ」


 先程まで怒っていた顔が、ふと思い出したような顔になった。先程までの怒ったような顔は何処にいったのかしら。

 それにしても、殿方とは誰のことだろうか。『殿方』に限定されているということは女性はいないということだろう。まさか、まさかあの状態になるわけじゃないよね……。


「大変お待たせ致しました。アリーヤ・シラン・マノグレーネですわ。本日は私の為にお越し頂いて誠にありがとう存じます」


 応接間に入った瞬間、ニコリと微笑んで言う私。顔がひきつってないか心配だ。

 応接間を見渡すとそこにいたのは、ジェフ様、マーティン様、ハル、そして男爵令息、子爵令息だった。因みに男爵令息と子爵令息とは関わったことは一度も無い。


「アリーヤ様、いきなり来てしまい申し訳ありません。ハルとジェフ様はご存知だと思いますが、こちらにいる男爵令息はカナン様。こちらの子爵令息はレイノ様です」


 二人の令息を紹介するマーティン様。きっと私が彼らの名前を把握していないのを知って言ってくれたのだろう。私は素直にマーティン様の心意気に感謝する。

 それにしても、やはり。『殿方』と聞いたときから覚悟していたが、本当にこの状態になるなんて……。私、『逆ハー状態』になるのだけは絶対に嫌だったのに……。


「挨拶が遅れました。私はレイノ・ソアル・ティスミルと申します。以後お見知り置きを」


 そう言ったのはネイビーブルーの髪色をした子爵令息。切れ長なヘリオドールの瞳が特徴的な男性。『一般的』に見てイケメンだ。年齢は……いくつ位だろうか。そう思ったとき、ジェフ様が耳打ちをしてきた。


「……因みにですけど、レイノ様は十七歳ですよ」


「……教えて頂き、ありがとう存じます」


 ……ジェフ様ってエスパーなのかしら。そう思えるくらいにジェフ様は私の思考を読み取ってくれた。そうこうしているうちに私の手には口づけが落とされる。


「私はカナン・ルウト・ブッシュランドです。年は十二歳です。以後お見知り置きを」


 そう言って私の手の甲に口づけをするカナン様。と言うか十二歳だったのね……。十二歳とは思えぬ身長と体格。見た目で言うなら成長途中の十六歳だ。

 癖っ毛のラベンダーアッシュにラピスラズリの瞳。童顔のカナン様はハッキリ言って可愛い系男子だ。


「アリーヤ様、お見舞いの品です。是非受け取って頂けると嬉しいです」


 マーティン様が微笑んで言う。私はそれをにこやかに笑って受け取る。


「まぁ、ありがとう存じます」


 そう言えば忘れていたわ。五人は私のお見舞いに来ていたのだ。

 因みに、マーティン様達が持ってきてくれたのはフルーツだった。私はそれをセリーヌに渡し、カットして持ってきてもらうように言う。


「それにしても、アリーヤ様が元気そうで良かったです」


「えぇ、もう大丈夫ですわですわ。後二日で学園に通えます」


 レイノ様の言葉に反応する私。今日初めて話したけどレイノ様もカナン様も皆優しいな。


 楽しい時間は後もう少しで終わる。私にはそれがとても残念に思えた。

近い未来のお話です。いつ書くかは決めていませんが、もう少ししたら、閑話で「マーティン視点」と「セリーヌ視点」の二編を書きたいと思います。どちらがさきに更新されるかは私にも分かりませんが、楽しみに待って頂けると嬉しいです。


読者様のお陰でブクマ300件に達成しました! 本当にありがとうございます。これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします。

また、少しでも面白いと思って下さったら感想、評価、ブクマよろしくお願いします。それが多ければ多いほど、作者の励みになります。

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