第十四話
お待たせ致しました。
最後の部分が気に入らなかったので変えました。
私が答えれずにいると、エドマンド様が私を抱き締めながら言った。少し、厳しめの表情で。
「ヴィクトリア、それはどういう意味だ?」
「どういう意味……ね。取り敢えず、ここでは話したくないので場所を変えませんか?」
「あ……それじゃあ私の屋敷へ行きましょう。」
私は皆にそう提案する。皆頷いたのを確認して魔法で馬車を呼んだ。
暫くして、馬車が来た。私達は馬車に乗り込む。
……それより、先程からずっと黙っているハルが気になる。ヴィクトリア様の隣に座っているハルは窓の外をずっと見て、ボーッとしている。
それにしても、何故こうなったんだろう。私は引きこもりのはずなのに、こうやって色んな人と関わっている。
不思議なものね。
◇◇◇◇◇
馬車は屋敷の前で止まった。先にエドマンド様とハルが降りる。そして、エドマンド様は私を、ハルはヴィクトリア様をエスコートする。
「アリーヤ様、お帰りなさいませ。」
セリーヌが笑顔で迎えてくれる。やっぱり笑顔のセリーヌは可愛くて、同性の私でも見惚れた。
「か、可愛い……」
隣でヴィクトリア様が何やら呟いていたが、そこは敢えてスルーしとこう。
例の話は私の自室ですることにした。
バタン、とドアが閉まる音が後ろをで聞こえる。取り敢えず私は皆に席を進める。
「……どうぞお座り下さいませ。」
私に促されて、皆は席に座る。
……それにしても、何だか異様な光景ね。攻略対象と隠れキャラとヒロインと悪役令嬢がこうして座っているという。
「……それで、ヴィクトリア。どういう意味なんだ?」
エドマンド様は少し厳しめの口調で聞く。
「まぁ、一から説明すると。ここは乙女ゲームの世界なんだ。そしてわたくしはヒロイン、アリーヤ様は悪役令嬢、エドマンド様は攻略対象の一人、ハルは隠れキャラなんだ。」
ヴィクトリア様は淡々と、乙女ゲームのことについて説明する。エドマンド様とハルは真剣な顔をしていたが、驚きを隠せていない。
「悪役令嬢には断罪ルートがあるんだけど、一番酷い断罪ルートがエドマンド様なんだ。」
「……私?」
エドマンド様が顔をしかめながら聞く。その問いに、ヴィクトリア様は頷く。
「そう。アリーヤ様はエドマンド様と婚約したら斬首刑になるんだ。」
「なっ!? まさか……」
私は思わずスカートを握り締める。きっと、今の私は醜い顔をしているだろう。
「……いや、でもっヴィクトリア様がエドマンド様を諦めたから大丈夫なはずよ!」
一生懸命に私は説明する。あれは、ヴィクトリア様がエドマンド様を誘惑したからなっただけで、私は斬首刑にされないはず……。
「……僕、考えたんだけど。」
それまでずっと黙っていたハルが顔を上げて言う。皆一斉にハルの方を見る。
「アリーヤ様が言いたいのは、ヴィクトリア様がエドマンド様を誘惑するのに失敗したから斬首刑は逃れられたはず……と言うことでしょう?」
まるで、私の思考を読んだかのように言う。私は思わずコクコクと頷く。
「でもよくある悪役令嬢モノだと悪役令嬢は絶対に断罪されるでしょう?」
ヴィクトリア様が反論する。
でもヴィクトリア様の言う通りかもしれない。私の前世で読んだネット小説では必ずと言って良いほど、悪役令嬢は断罪されてきた。それが例え、主人公でも。このままだと私は本当に断罪されるのだろうか。よく分からない。あぁ、頭が一杯一杯になってきた。もうよく分からないや。
意識が遠くなってくる。またこの展開か、そう思いながら私は意識を手放した。
◇◇◇◇◇
「……りん、かーりーん!!」
微睡みの中で誰かが呼んでいる。前世の私を。目を開けると、そこにいたのは私と同い年くらいの男だった。
……貴方は誰? 名前がどうしても思い出せない。かつて私の大切な人で、私を大切にしてくれた人。
投稿出来そうだったので投稿しました。もし、更新が止まっても暖かい目で読んで頂けると嬉しいです。




