ドラゴニア vs ドラゴンキラー見聞録
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「時間ですね。行きましょう」
美羽の一言でその場の全員が立ち上がる。
美羽をコメットが抱え、ミーニャをミルティナが抱えて夜の空へと飛び立った。さらにその上空には竜化したスフレとギズモが月を背後についてくる。
そうして美羽たち一行は、天龍街の外れ、森林公園がある山の奥地、以前スフレと争った場所まで飛んできた。
そこにはすでにエルメラが待機しており、城の様子をうかがっていた。美羽たちは、そんな木の枝にジッと待機しているエルメラの隣に降り立つ。
「どうですか?」
「城の様子は変わらない。どうやら魔王は、シンプルに交渉を行う姿勢なようだな」
「そうですか。では手はず通りにいきましょう」
そうして美羽は空中を旋回しているスフレに手振りで合図を出した。スフレはすぐに方向を城へと向けて、一気に加速していく。美羽たちも急いでその巨大な竜の後を追った。
――ズガアアアアアアアアアアン!
スフレが城の前で地面を揺らすような着地をする。
「ド、ドラゴン!? ドラゴンがきたぞ!!」
「ドラゴンではない。ドラゴニアじゃ!」
城の門番であろう牛の顔を持つ武装した兵士が、驚き、慌てふためいていた。
――ミノタウロス。
中位種族の彼等は力が強く、重たい鎧や盾、剣で武装しているために近接戦闘ではかなり脅威となる。
スライムが潜入して調べたところによると、魔王サタンが連れてきたミノタウロスはおよそ十体。今ここで門番をしているのが二体のため、城の中にはまだ最低でも八体以上はいる事になる。
「約束通り、仲間を返してもらいにきたぞ。よもや殺しておらんじゃろうな? もし手を出しておるなら……」
――ギャオオオオオオオオオン!!
スフレが威嚇のために大きく咆哮すると、その迫力にミノタウロスはすくみ上っていた。
「ぐっ……お、応援を呼べ! ヘカトンケイルにドラゴンが攻めてきたと伝えろ!」
そう言うと、もう片方のミノタウロスが慌てて城の中へと入っていく。
美羽たちは後を追うように、堂々と正面の門から中へ入っていった。
「ミウよ……」
スフレが美羽を呼び止め、クルリと振り向いた美羽に静かに想いを伝えた。
「死ぬなよ」
「はい。スフレさんこそ」
そう言って、他の仲間と一緒に奥へと進んでいく美羽を、その姿が見えなくなるまで見守っていた。
部屋で喧嘩して以降、ずっと口を聞かずに気まずい雰囲気だった二人だが、最後の最後でお互いの健闘を祈りる事で、スフレの心は少しだけ軽くなっていた。
だが、そんな安堵もつかの間で、ズシンズシンと不気味な足音が聞こえてきた。
門の前で一度止まると、半開きだった城門が大きな音をたてて全開に開かれた。
どうやら蹴り開けたようで、そこには足を上げたままの一人の少女が不敵な笑みを浮かべてスフレを見据えている。
それはとても小さな少女だった。スフレやミーニャと同じくらいの身長で、小学生くらいに見える。
派手な金髪がやたら目立つが、よく見るとボサボサで、髪の手入れなんてまるでしていないように見える。前髪やもみあげが全くの不揃いで、まるで長くなったらてきとうに切るを繰り返しているような歪さだった。
けれど顔立ちは整っており、そこにコメットがいたのなら、興奮しながら血を吸いたがるような美少女と言える。
着ている物もラフでシンプルではあるが、汚れたりシワになったりはしていない事から、魔王サタンからせめて着ている物だけでもちゃんとしろこしらえた印象だった。
そんな彼女だが、スフレには一目でわかってしまった。こいつがドラゴンキラーと呼ばれるヘカトンケイルだという事に。
その証拠が肩に担いでいる巨大な斧だ。
自分の身長の二倍は大きいであろう、三メートル以上の斧を担いでいるというのに、その表情はまるで物干し竿を運んでいるかのように涼しげだ。
けれど足音は嘘を付かない。やはり一歩踏み出すごとに、ズウンと土に足がめり込んでいた。
「お~、本当にドラゴンだ。まさかこっちの世界でドラゴンを狩れるとは思っていなかったな~」
子供のような甲高い声だが、すでに殺す気でいるその口ぶりに、スフレの緊張は高まる。
「何を勘違いしておる? 儂らは仲間と腕輪を交換しにきたのであって、戦いに来たわけではないぞ」
「はん! あんな派手に登場したり、威嚇するように吠えておいて何言ってんだか。それにあたしは、ザードからドラゴンを見つけたら好きにしていいって許可されてんだ」
ザード? ああ、魔王サタンの名前か、とスフレは思い出す。
スライムの安全が最優先のため、合図があるまで暴れるなと言われているが、敵が襲ってきた時には迎撃してもいいと指示されている。ヘカトンケイルからは溢れんばかりの殺気が放たれていた。
――グルルルル……
ヘカトンケイルに続いて門から出てきたのは、五匹の巨大な犬。人間の大人以上に大きなその犬は頭が二つに分かれており、それぞれが左右をキョロキョロと見渡していた。
――ケルベロス。
中位種族であり、頭が二つに分かれている獰猛な生き物。恐らくは魔王サタンに飼いならされている番犬で、城の中よりも外の方が暴れやすいのだろう。
その場にはヘカトンケイルを中心に、ミノタウロスが一体。ケルベロスが五匹と、スフレを囲むようにジワジワと広がっていた。
出来るだけ多くの敵を外におびき出せ、と言う美羽の言いつけに、まぁこんな所だろうとスフレは考える。ミノタウロスやケルベロスはさほど脅威ではないが、やはり問題はヘカトンケイル。こいつに勝つためにはギズモの協力が必要不可欠だが、そのギズモは先ほどから姿が見えない。
恐らく、今はまだ自分の存在を悟られないために隠れているのだろう。
「お前達、あのドラゴンが飛ぼうとしたら全力で阻止しろ。それ以外は近寄らなくていいぞ。あたしの邪魔になるからな」
巨大な斧を指の力だけでクルクルと回していたヘカトンケイルが、周りに指示を出して前のめりになる。回していた斧は背中に付けるように構えて、今にも飛びかかって来そうな格好だった。
ジリッと足を滑らせ、殺気が膨れ上がった瞬間にヘカトンケイルは一気に突っ込んできた。だがそれとほぼ同時に、スフレは大きく羽を動かしロケットのように真上に飛び上がる。
「空に逃げんな! きたねーぞ!」
そう言いながら、手に持つ斧を思い切り投げ飛ばしてきた。
ブーメランのように回転しながら飛んでくる斧は驚くほど速く、初手でいきなり自分の武器を投げてくるという予想もしなかった行動にスフレの回避は間に合わない。
腹に命中すると、皮膚は引き裂かれ、大きくバランスを崩してしまった。
「落ちろ!!」
グラリと揺れるスフレの目の前には、跳躍したヘカトンケイルが拳を振り上げていた。そのまま拳を振り下ろしぶん殴ると、スフレの巨体は地面へと墜落していく。
――ズガアアン!
地面へ叩きつけられたスフレが急いで身を起こす。急いで空へ飛び立とうとするが――
「ガウ、ガアアアァ!」
一斉にケルベロスがスフレの体へと飛びかかってきた。
「ええい! 邪魔じゃ!!」
腕で叩き落とし尻尾を使い薙ぎ払うが、五匹同時に飛びついて来るので全てを振り払う事が出来ない。そんなケルベロスに気を取られている時だった。
――ゾクリッ!
背後からおぞましい殺気に寒気を感じた。
斧を拾ったヘカトンケイルが、スフレの背後に回り込んでいたのだ。その巨大な斧で、スフレの羽を根元から切り落とそうと思い切り振り下ろす。
――ザクリ!
咄嗟に身をよじったスフレの背中が切り裂かれ、鮮血が飛び散る。
「ぐぅ……」
「あ! 避けんなよー。手元が狂っただろー!」
ドラゴンの鱗さえも易々と切り裂き、軽口を叩く彼女に一瞬カッとなる。
ヘカトンケイルが地面へ着地する瞬間を狙って、尻尾で吹き飛ばしてやろうと勢いをつけて横薙ぎに振った。
――ドンッ!
次の瞬間、吹き飛んだのはスフレの尻尾だった。
空中から全力で振り下ろした彼女の斧が、迫ってくるスフレの尻尾を両断して地を転げる。切り落とされた三分の一程度の尻尾は、まるで巨木が転げまわるような勢いで一体のミノタウロスを巻き込んで城の壁へと激突した。
一瞬で冷静になったスフレが横へ跳び、ヘカトンケイルとの距離を開ける。
ドラゴニアという種族は意外にも再生能力が高い。たとえ羽や尻尾を切り落とされたとしても、しばらくすればまた生えてくる。腕や足など、細胞が複雑な箇所はさすがに再生できないが、羽くらいなら失ったとしてもさほど深刻なダメージにはならない。
だが、スフレは今の攻撃から羽を庇った。ヘカトンケイルとの戦闘では、それだけ羽を失うというのは不利になると言う事だからだ。
決して近接戦闘では勝ち目がないのは今の攻防で理解した。だとすれば、倒す方法はただ一つ。ドラゴニアの必殺技である『メテオブレス』。
けれど、ここは魔界ではない。本気で放つブレスは周囲の地形を変形させるほどの威力があり、それがもし街の方へと飛んで行ってしまうと壊滅的な被害が出る。
魔王の城へ直撃してもマズいだろう。今、美羽たちが中にいるために城を破壊する事はできないからだ。現時点で、いや、戦う前からスフレは圧倒的不利な状況に立たされていた。
やはりこの状況を打開できるのは、ギズモの支援。だが、未だギズモが動く様子がない事がスフレにとってはもどかしかった。
彼女の援護を待つためにも、スフレは少し時間を稼ぐことにした。
「お主はなんのために戦うのじゃ。人間界に喧嘩を売ったところで、争いが絶えない地獄のような日々が始まるのじゃぞ!?」
するとヘカトンケイルは手に持つ斧を地面に突き刺し、素直にも戦闘態勢を解除した。
「あたしは魔王の嫁だ。あの人が世界に喧嘩を売ると言うのなら、どこまでも着いて行く。ただそれだけだ」
その発言にスフレは唖然とした。
「は? 嫁、じゃと……?」
「そうだ。何か文句でもあるのか?」
「いやいや、お主はまだ子供じゃろ!? どんだけロリコンなんじゃあの男は! 言っとくがな、あやつは魔界じゃ他の幼子にも声をかけておったぞ! ぶっちゃけ儂も嫁にならんかと誘われた。断ったら人間界に飛ばされるし、ハチャメチャな奴なんじゃぞ!?」
フッ、とヘカトンケイルは鼻で笑った。
「確かにザードはロリコンかもしれない……」
否定しなかった。というか、彼女ですら擁護できないのかもしれない……
「けどな、あたしはアイツに救われたんだ! 巨人族なのに体が小さくて、魔界じゃみんなにバカにされた……。頭も悪くて、力しか取り得がなかったあたしを、アイツは必要だって言ってくれた! それがどれだけ嬉しかったか、アンタにはわからない!」
「いや、むしろ小さかったから声をかけられたと思うんじゃが……」
「そんな事はどうでもいい……」
再びヘカトンケイルから殺気が膨れ上がる。
「ザードが殺せって言うならあたしは殺す。戦えと言うなら死ぬまで戦う! ただそれだけだ!!」
その瞳からは、一筋の涙が零れ落ちていた。
それだけ辛かったのだろう。それだけ嬉しかったのだろう。
その憎しみと悲しみが入り交じるような輝きを瞳に灯し、地に置いた斧を再び振り上げようとした時だった。
「……え!?」
ヘカトンケイルから戸惑いの声が零れた。
その重みで地面へ深く突き刺さっていた斧が、白く凍り付いて地面と一体化していた。
「な、なんだこれ!? なんで凍って……」
「でかしたぞギズモ!」
「ま、まさか、他にも仲間が……?」
ヘカトンケイルが勘づいた。だが、その時にはもうスフレが目の前まで迫り、その大きな手で鷲掴みにしようとしていた。
斧を諦めて掴まれないように一気に後方へ跳び下がるヘカトンケイルだが、着地した直後、今度は彼女の足が地面と一緒に凍り付いた。
これをチャンスと、スフレは一気に飛び上がり、彼女を踏みつぶそうと全体重をかけて落下していった。
「くっ!?」
「これで終わりじゃああああ!」
――ズガアアアアアアアアン!!
思い切り地面に踏み込んだせいで、周囲が陥没する。そこへクレーターが出来るほどに凄まじい衝撃が地面に広がっていた。
「へ、へへへ……」
だが、スフレに緊張が走る。
足の下から不気味な笑い声が聞こえてきたからだ。
「重てーなアンタ。少しダイエットしたほうがいいぜ?」
ヘカトンケイルは耐えていた。その両手で、スフレの全体重を受け止めて、しっかりと持ち上げていたのだ。
ブンと投げ飛ばされたスフレが、羽を広げてフワリと着地すると、プレスで出来た窪みからゆっくりとヘカトンケイルが這い上がってくる。その光景はまさに、地獄から這い出る悪魔のようだった。
化け物か、と冷や汗がにじみ出るスフレを余所に、ヘカトンケイルは刃先が凍り付いた斧の元へと歩いていった。そして斧を掴むと、力任せに引き抜こうとする。
――ベキベキ、ズズズズ……
引き抜かれた斧は刃先が地面と一体化するほど凍り付いており、巨大な岩盤がくっ付いていた。
自分の身長の二倍ほどの斧に、さらにその斧の二倍はあろう巨大な岩石をくっつけた斧をヘカトンケイルは振り上げた。
「おおー、重い重い。けどこれ、なんかハンマーみたいでカッコいいな。このまま使うか」
そう言って、圧倒されるスフレに向かって走り込んで来た。
ハッとして飛び上がろうとするスフレだが、またしてもの残っているケルベロスが飛びついて来てうまく羽を動かす事が出来ない。
ハンマーのように振るわれた斧がスフレの体に命中すると、まるで猛スピードで突っ込んで来た新幹線に激突されたかのような衝撃に、スフレの竜化した巨体さえも吹き飛ばされていた。
「ぐあぁ!」
よろける体をその足で支えようと踏ん張るが、ヘカトンケイルの猛攻は止まらない。まるでピコピコハンマーは振り回す子供のように、連続でスフレの体めがけて打ち付けてくる打撃に、切り裂かれた腹と背中から血が噴き出した。
ズガン! と、今度は重たい一撃を頭に受けた。その衝撃で脳は揺れ、視界が回る。もはや意識が飛びそうな状態で、スフレはついに腹ばいに倒れ込んでしまった。
「トドメだ! 今度はあたしがアンタをペシャンコにしてやるよ!!」
朦朧とする意識の中で、ヘカトンケイルが大きく跳び上がるのが見えた。
巨大なハンマーで頭を潰そうと、勢いをつけて落下するヘカトンケイルに、スフレは死を覚悟する。
だがその時、突然強い風が吹き荒れた。
「な、なんだ!? うわっ!!」
その風は竜巻となり、ヘカトンケイルを巻き込んだ。何度も打ち付けた斧は、その岩石がボロボロと砕け、一緒になって巻き上げられていく。
スフレはハッとした。ギズモは最初からこれを狙っていたのだ。
ヘカトンケイルに勝つためには、メテオブレスで吹き飛ばすしかない。けれど、スフレの火力は強すぎて周囲への影響が大きい。ならばどうすべきか。簡単な事だ。相手が跳び上がった時に、空に向かって放てばいい。
スフレが地面という低い位置にいて、ヘカトンケイルが大きく跳び上がったこの機を逃さずに、竜巻を生んで彼女をさらに上空へ吹き飛ばす。巨大な斧でさえ巻き上げられる気流に、ヘカトンケイルはどうしようもなく上空へと飛ばされていた。
スフレが目を見開いて、四つん這いのまま体を起こた。最後の力を振り絞り体を固定して、体内のエネルギーを一転に集中させる。
危険を察知したケルベロスが体に噛みついてくるが、そんな事を気にしてはいられない。上空から落下してくる小さな巨人族の少女に照準を合わせ、スフレは渾身の力で、エネルギーを放出させた!
メテオブレス。
それは巨大なレーザー光線のような、尾を引く一筋の光。
人の大きさなど軽く包み込んでしまうような、そんな膨大な光の中へとヘカトンケイルはあっさりと包み込まれてしまった。
巨大な斧を盾のように使おうとするが、それでも全てを蒸発させるほどのエネルギーは空へ向かって伸びていく。
「う……うわああああああぁぁぁ……」
甲高い悲鳴がこだまして、放射した光が治まったあとにはヘカトンケイルの姿は消えていた。消滅したのか、遠くに吹き飛ばされたのかはわからない。けれど、この戦いに決着がついたことだけは間違いなかった。
スフレは脱力して、ついにその場へ倒れ込むと、その体がシュウシュウと縮んでいく。
ドラゴニアは人の姿になると細胞が収縮され活発になり、回復力が上昇するのだ。
ヘカトンケイルの攻撃でボロボロになったスフレは、いつもの人の姿へと戻り倒れ込んでいた。起き上がろうとしても力が入らない。
そんな彼女にトドメをさそうと、ケルベロスがにじり寄ってくるが、一陣の冷たい風が吹き荒れて、一人の和服を着た美しい女性が現れた。
「ギズモ……儂を、ミウの元へ……連れて行ってくれ……」
「ダメよ。あなたはもうボロボロじゃない。今はちゃんと休まなきゃ」
優しくスフレを撫でる手つきで切り裂かれた傷に触れると、ピタリと流れ出る血が止まる。
「あなたが死んだら彼女だって悲しむでしょ? 今はゆっくり休んで」
どの道スフレは動けなかった。頭を強打された事によって目が霞み、まともに歩く事さえ出来ない状態なのだ。こんな所で気を失う訳にはいかないが、体は思った以上に疲弊しているようで、もう意識を保っていられそうになかった。
「大丈夫よ。後は中へ入っていったみんなを信じましょう? 残りの犬っころは私がなんとかするから、もう休みなさい」
優しくそう囁かれる言葉が脳へ染みわたるような感覚となり、スフレはゆっくりとまぶたを閉じた。
「さて、と。争いごとは嫌いだけど、この子を見てたら私もちゃんと戦わなくちゃって気になってくるわね」
そう言ったギズモから、冷たい空気が吹き荒れる。
恐ろしく冷たい殺気が辺りに充満するのと同時に、残ったケルベロスの悲痛な断末魔が、静かな夜に響き渡った。




