超絶秘奥義見聞録
「のぅミウよ。儂に何かしてほしい事はないか?」
赤髪で赤眼。お年寄りくさい言葉遣いなのに、見た目と声が可愛らしい少女がそう言った。
彼女はドラゴニアという種族で、以前、美羽と一戦交えてから妙に友好的だった。美羽の後ろから首に腕を回し、べったりと抱きつきながら耳元でささやき続ける。
「気に入らん奴とかおらんのか? 儂が消し炭にしてやるぞ?」
「いやいや、そんな人はいませんから」
部屋の隅ではコメットとミルティナが小さくなっていた。未だにドラゴニアは苦手のようで、美羽に絡むその姿を恨めしそうに眺めている。
「どうしてもと言うのなら、お主の使い魔になってやっても良いぞ? 人間がドラゴニアを使役しておるだなんてカッコいいじゃろ」
「えっと、私はそういうのではなく、スフレさんとはお友達になりたいです」
ドラゴニアとの距離が縮まったのはいいのだが、想像以上に気に入られたようで、美羽は若干困っていた。というのも、スフレの住むところを美羽と同じマンションの九階にした訳だが、毎日のように遊びに来ては美羽に纏わりついていたからだった。
因みに、この街に住むには病院から紹介してもらわなければならないのだが、その他にも、この街の住人を保証人にすれば誰でも住む事は可能だ。もちろん、優先順位的にはかなり下になるが、病院から紹介されるという条件を満たす住人があまりにも少ないために、割と空いている部屋は多く、美羽自らが保証人となりスフレはこのマンションに住む事になった次第である。
――このように、この街に住んでいる魔界の住人は全員が保証人を立てて暮らしている訳だが、その保証人となっている人物は意外にもたった一人だ。たった一人でこの街に住むほとんどの魔界の住人の保証人をやっている。もちろんその人物は、相手が魔界から来たという事を知っていて保証人になっている訳で、黒羽美羽と似たような形でこの街を陰から支えていた。
実は国の中でもかなりの抑止力を持っており、この人物がいなければ、ドラゴンが現れたという情報は瞬く間に広がり、マスコミや調査員が押し掛ける事態になっていただろう。
しかし、この人物が美羽と出会うのはまだ先の話である。
「くぅ~、ミウは本当に欲がなく優しい奴じゃなぁ。殺したい奴がいたらすぐに儂に言うんじゃぞ~」
「あ、あはは……」
スフレが甘えるように、美羽に頬ずりをする。
ドラゴニアは人間よりも長寿であるが、スフレは実の所まだ13歳だった。まだまだ誰かに構ってほしい年ごろなのかもしれない。
「あ、あのさ、スフレ……」
コメットが恐る恐る声をかけると、スフレは機嫌が悪そうに睨みつけた。
「なんじゃヴァンピール」
「ミウ嫌がってるから……その、あんまり無理言わない方が……」
「嫌がってなどおらぬわ! ちゃんと対等に話をしているだけじゃ! いらんケチをつけて儂とミウの邪魔をするでない!!」
苦手なドラゴニアに怯むコメットだが、隣にいるミルティナが応援してくれていた。どうやら怯えているのはコメットだけで、ミルティナはその彼女に寄り添って支えようとしているだけのようだ。
「コメット、頑張るの!」
「う、うん……ミウはスフレのものじゃないんだからね! むしろ一番最初に仲良くなった私のものなんだから!」
「……ほう……」
スフレがようやく美羽から離れ、立ち上がった。その瞬間にスゥっと部屋の温度が下がるような、恐ろしく冷たい空気が広がった。
そして、凄まじい威圧感を放ちながらコメットに近付いていく。
「下位種族風情が儂にたてつく気か? 確かに儂は、貴様が勝手に血を吸った事を水に流した。けれどそれはミウが望んだからであって、決して対等になった訳ではないぞ!」
「あ、あわわわわわわ……」
蛇に睨まれた蛙の如く、コメットは青ざめたまま動けずにいた。
そんな彼女に、ドンッ! と壁に手を付いて、今にも噛みつかれそうなほど顔を近付けながらスフレはドスの効いた声で囁いた。
「身の程を知れ! 殺すぞ!」
傍から見れば子供の喧嘩に見えるが、その実力差は歴然。スフレが本気を出せば、この街さえ壊滅させる事も出来るのだ。
だが、そこへ美羽が立ち上がり、スフレに声をかけた。
「あ、私スフレさんにしてもらいたい事ありました!」
「おお~、なんじゃ? なんでも言ってよいぞ~」
スフレは先ほどの威圧感をゼロにして、声のトーンをあげ、無垢な笑顔に切り替えていた。
「コメットさんと仲良くして下さい」
「……なぬ?」
「ああついでに、今言った『殺す』って言葉も禁止です。金輪際使わないで下さい」
「え~っと……ミウよ、少し落ち着こう。な?」
スフレが冷や汗を流し始めた。恐らくドラゴニアとしての本能で感じ取ったのだ。美羽を怒らせてしまった事に。
「コメットさんは私の大切な親友なんです。家族と言っても過言ではありません。それなのに『殺す』とか言われて黙っていられるほど私は大人じゃありませんから」
ニコニコと顔は笑っている。しかし、決して穏やかではない雰囲気は隠し切れない。
スフレとはまた別の、異様な威圧感を放っていた。
「もし仲良くできないのであれば、もう二度とこの部屋には入れませんよ。私にとっても迷惑ですから」
「うぅ……そう怒るでない……わかった。仲良くする。約束じゃ」
「わぁ~嬉しいです! それじゃあ、二人で握手して下さい」
「あ、握手!? ああ~……仕方ない。ほれヴァンピ……コメットよ。儂と握手をするぞ」
返事も待たずにスフレはコメットの手を取り、ブンブンと上下に振った。
「こ、ここ、これで儂らは仲良しじゃ。のぅ? ココココメットよ? ワナワナ……」
「ひぃ! ガクガク……」
「あぁよかった~。この調子で、二人共仲良くお願いしますね♪」
「ももももちろんじゃよ。な、なか、なな仲良しじゃ~……ビキビキ……」
「ガクガクガクブルブルブル」
満面の笑みで喜ぶ美羽。
引きつってはいるが、笑顔を崩さないよう努力しているスフレ。
今にも泣きだしそうなコメット。
この三人をミルティナは呆れた表情で見守っていた……
・
・
・
「ただいま~」
美羽が学校から帰り玄関を開けると、そこには大量の靴が脱ぎ捨てられていた。どうやら今日は大勢のお客さんが来ているらしい。
廊下を通りリビングへの扉を開けると、そこには豪華な面々が揃っていた。
コメットとミルティナは当然のこと、ドラゴニアのスフレ。スライムの水野。そしてもう一人、見知らぬ少女が美羽を見上げていた。
「みなさんいらっしゃい。遊びにいらしたんですか?」 と美羽が訪ねた。
「お~ミウ、ようやく帰ったか。待ち遠しかったぞ~」 とスフレが手を振った。
「黒羽さん、お邪魔してますラ」 と人間の姿をしたスライムは誰よりも礼儀正しい。
みんなでテーブルを囲み、お菓子やジュースで楽しんでいたようだった。
――そんな中。
「あ、あの……初めまして……私、ミーニャって言います」
初めて見る子が深々と三つ指を立てて頭を下げてきた。
茶髪のショートヘアだが、前髪だけは長いので目元が見えない。
半袖のチュニックに、膝よし少し上のスカートをはいていて涼しげな恰好だ。
「初めまして、黒羽美羽です。みうって呼んでくださいね。ミーニャちゃんはコメットさんのお友達ですか?」
「えっと……友達って言うか……新しくこのコミュニティに入れてもらったんです! ミウさんがリーダーなんですよね?」
コミュニティ? リーダー? 美羽の頭は一瞬混乱した。
けれど、これらの情報から考えられるのは一つしかない。
「あ、もしかして魔界の住人ですか?」
「は、はい! よろしくお願い……します……にゃ」
にゃ?
再び美羽は混乱する。魔界の住人は大抵変わった言葉を使ったりする上に、名前を隠そうとしない人ばかりだなと思った。
ちゃんと名前を隠そうとしているのは水野くらいだろう。……苗字だけだが……
「は~い、ミウに問題です! この子の種族はなんでしょ~か!」
コメットが問題を出してきた。
「う~ん……猫っぽいので、猫又とかでしょうか?」
「ブ~!! それって人間界の妖怪じゃない。答えは『ライカンスロープ』でした~」
ライカンスロープ。どこかで聞いた名前だと美羽は思い出そうとした。
「あ! 前にコメットさんと仲直りした時の夜! あの狼男をライカンスロープって言ってましたね」
「正解~。あの時、私達の事を脅かそうとしたオッサンの娘なんだって~。スライムがこの親子の事を知ってて教えてくれたのよ」
「あ、あの……その節は父が多大なるご迷惑をかけてしまい……大変申し訳ございませんでした……」
また土下座をする格好で、ミーニャが頭を下げていた。
ビクビクと震えて声も小さいので、気が弱い少女なのかもしれない。
「いえいえ、あの時は私も攻撃しちゃいましたから、すいませんでした」
なんだか怯える姿が妙に愛らしく、頭を撫でてあげたい気持ちになり、美羽はついついミーニャの頭を撫でていた。
「ふあぁ……すごく優しい手つき……こんな極上のナデナデは初めてです。ミウさんの魔界の住人に対しても思いやる慈しみの心がわかります……にゃ」
「ナデナデでそんな事までわかるんですか?」
「はい……ナデナデは嘘を付きません……私はナデナデで相手の気持ちがわかるんです……にゃ」
すると、スライムの水野が興味深そうに寄ってきた。
「面白そう。私も撫でてあげますラ。ナデナデ~」
「にゃ? こ、これは……すごく普通のナデナデです。それ以上でも、それ以下でもない、ある意味珍しいナデナデです!」
「普通!? それってなんの変哲もない地味キャラって事ですラ!?」
「あ、いえ! ですが、私を歓迎しようという気持ちは伝わりました。嬉しいです……にゃ」
慌てて言い繕うが、水野は割とショックだったようだ……
「じゃあ、私もナデナデしてみるの」 と、ミルティナが挑戦する。
「にゃ!? なんて心に響かないナデナデ……周りがやっているからとりあえず自分も参加しておこうっていう、流れに乗っただけのナデナデです……さらにミウさんに撫でられて羨ましいっていう、嫉妬が混じっています……ガクガク」
「べ、別に嫉妬なんてしてないの……」
そう言いながら、恥ずかしそうに頬を赤く染めていた。
そして、次にコメットが名乗りを上げた。
「次は私の番ね~。ナデナデ~」
「にゃにゃ!? 『この子の血を吸ったらどんな可愛い声で鳴いてくれるかしら、げっへっへ』って考えてます!?」
「あちゃ~バレっちゃったか~♪」
「……完全に心を読んでいるように思えるんですが……あとコメットさんは自分が変態だって自覚して下さい……」
なんだかんだでワイワイと盛り上がる一行とは少し距離を置いて、水野がスフレと会話していた。
「スフレさんはナデナデに参加しないんですラ?」
「うむ、儂はいい。なんか本当に全てを見透かされそうじゃからな……儂はまだ人間界に来て日が浅い。魔界では争ってばかりじゃったから、こうして自分よりもランクが低い者達と和気あいあいと過ごすのに慣れておらん」
「そう……ですか」
「じゃが、決して悪い気分ではない。慣れるのも時間の問題かもしれん」
スフレは自然と笑っていた。
すると、コメットがミーニャの手を引いてみんなの前に立たせた。
美羽は入れ替わるようにして、学校のセーラー服のまま座り、その膝の上に乗ってきたミルティナの頭を撫でていた。
「ではここで、ミーニャの必殺技を披露してもらおうかしら」
お~パチパチと、歓声と拍手が巻き起こる。
「ひ、必殺技!? なんで!?」
「ミーニャ。私達と仲良くなりたいなら、まずは自分の手の内を明かさないとダメよ。そうやって自分をさらけ出して、受け入れてもらおうとする姿勢を見せなきゃいけないの」
「な、なるほど……わかりました! では『転身』という技を見せます! にゃ……」
「転身じゃと!?」
コメットに言いくるめられて、『転身』という言葉を使うのと同時にスフレが驚きの声を上げた。今まで少し距離を置いていた分、みんなの視線が一気にスフレに集まった。
「スフレ、知ってるの?」 とコメットが聞く。
「うむ。だが見た事はない。お前達、そもそもライカンスロープは魔界でどの辺のランクだと思っておる?」
「ん……中位種族だと聞いてるの」
とミルティナが答えた。他のみんなもそう思っていたらしく、うんうんと首を盾に振っていた。
「儂も、ライカンスロープは獣の敏捷性と五感の鋭さから、中位種族だと思っておる。だがな、その『転身』という技を見た者は口をそろえてこう言うんじゃ。『あいつらは間違いなく上位種族だ』とな……」
ゴクリ……と、誰かが喉を鳴らす。
「転身はライカンスロープの最大最後の隠し技……いわば奥の手です。滅多なことでは見せませんし、誰にも教えるなって言われているんです」
「えっと、そんなすごい技を見せてくれるの?」
「はい! 私、みんなと仲良くなりたいです! コメットさんの言う通り、そのためにはまず、自分の事を相手に知ってもらわないと! ですよね?」
「え? うん……そう、ね……」
コメットの目が泳いでいた。恐らく、こんなに凄そうな技が出てくるとは思っていなかったのだろう。ノリと勢いで振ったものの、引っ込みがつかなくなってそのまま押し通すようだ。
「ではやりますね……にゃう……」
握りこぶしを作り、肘を曲げ、少しだけ力むような素振りを見せると……
――ピョコリ!
ミーニャの頭から獣の耳が生えた。さらにスカートからはモフモフの尻尾まで伸びている。
「わぁ。狼みたいな尻尾ですね。ライカンスロープって猫じゃないんですか?」
「ち、違います! 人間界の種族で言うと狼に近いです。……私、猫が気に入ってて、よくおしゃべりするから気を抜くと猫みたいなしゃべり方になっちゃって……うみゅ……変ですよね……」
どうやら猫とおしゃべりができるようだ。
そんなミーニャはしゅんとして、ケモミミと尻尾が垂れていた。
「そんな事ないですよ。ミーニャちゃん可愛いです! しゃべり方も、その姿も!」
美羽がフォローを入れると、コメットが締めにはいった。
「は~い、ミーニャの転身でした~。みなさん拍手~」
わ~パチパチパチ。
周りから拍手が送られる。だが――
「あ、まだです! ライカンスロープは『人型』から『獣人化』、『転身』と、二段階の変身があるんです。本番はこれからですにゃ」
そう言って目を閉じ、大きく息を吸い込んだ。
――『転身!』
力強く、静かにそう言った瞬間にバチンと何かが弾け、空気が一変した。
ミーニャを中心に、何かドロッと粘り気のある空気が広がり、まるで水の中にいるような感覚になる。
次に変わったのはミーニャの姿。顔、腕、足に赤い文様が浮かび上がり、茶髪だった髪は銀色に変わっていた。
正に転身。別の体に変わった言えるその姿に、一同は息を呑んでいた。
「では、ちょっと動いてみますね」
そう言った途端、フッとミーニャの姿が消えた。
「こっちですよ」
消えたと思ったら、すぐに美羽の隣で声がした。
ミーニャはみんなと同じテーブルにちょこんと座っていた。
「ミウさんの分のおやつを出してきました」
見ると、テーブルには今まで無かった美羽の分のお茶とお菓子が並んでいる。
「これ、キッチンに置いてあるお茶を入れてきたって事!?」 コメットが驚愕した。
「それだけじゃないの! 冷蔵庫に入れてあったチョコも用意されてるの!?」 とミルティナが付け加える。
「待って下さい。お花も添えられていますラ! これ、このマンションの外に咲いているお花ですラ! 一体いつの間に!?」 水野も何が起きたのか理解できないでいた。
「ふん。そこのベランダから飛び降りて、花を摘んでから駆け上がってきたのじゃ。一瞬でな。ちゃんと戸も開け閉めしておったわ」 と、スフレには見えていたようだ。
おお~!! と、歓声が沸き起こり、拍手が鳴り響く。
ミーニャは照れ臭そうに転身を解き、元の姿に戻る。しかし戻ると同時にフラリとよろめくと、ガクリと崩れ落ちた。
「ミーニャ!?」
「だ、大丈夫です……ちょっと疲れただけ……ですから……」
コメットが心配そうにミーニャの体を抱き起こした。
「ご、ごめん……私、ミーニャに無茶させちゃって……うぅ」
「いえ、いいんです……私、初めてこんなにたくさんの魔界の住人に会えて、凄く懐かしいんです……みなさんに会えて本当に嬉かったから……」
とてもいい子だ。
感化されたコメットが、ミーニャをギュッと抱きしめていた。
「スフレさんどうですラ? 転身を見た感想は」
また一歩、距離を置いたスフレに水野が話しかけていた。
「……想像以上の能力じゃ。あれは多分、速いだけじゃない。時間という概念すら超越しておるわ。そうでなければ何かを運ぼうとした時に物体が速さについてこれないからのぅ」
床にへたり込んで休むミーニャを見て、スフレは薄く笑っていた。ドラゴニアとしての本能が強敵に反応しているのかもしれない。
とりあえずミーニャの紹介が終わったところで、美羽は疑問を投げかける事にした。
「ところで、みなさんはどうして集まっていたんですか? ミーニャちゃんの紹介ですか?」
「まぁそれもあるんだけど、ポストにこんなチラシが入ってたの」
コメットが美羽にそのチラシを渡した。
チラシを見ると、どうやら近くの保育園で出し物を披露して子供達を喜ばせる企画があり、それに参加するメンバーを募集しているらしい。
「これに参加するんですか? いいじゃないですか。コメットさんって意外と子供が好きだったんですね」
「ううん。私じゃないわよ。これに参加しようって言いだしたのはスフレなの」
美羽は耳を疑った。あのドラゴニアが子供達を喜ばせるだなんて想像もできない。
「これを……スフレさんが……?」
「うむ。儂の提案じゃ」
「あの、レストランと勘違いしてませんか? 食べちゃダメですよ?」
「食べぬわドアホウ! 普通に参加しようと思っただけじゃ!」
「でも、スフレさんってすぐ怒りそうですし……子供ってやんちゃですからね? ブチ切れて皆殺しにしちゃダメですよ?」
「せんわ!! さすがに信用なさすぎて泣きたくなるぞ!?」
どうやら本気のようだ。
今一度、日時を確認するとその日は美羽が学校の日だった。
「心配なので私も参加したいですが、この日は学校ですね……」
「うむ、それも計算のうちじゃ。ミウに内容がバレると絶対に反対されるからの」
「やっぱり何か企んでるんじゃないですか!!」
物凄く嫌な予感がした。いや、何か変なことを考えているのは明白だった……




