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パラノーマル・アクトレス  作者: 御影堂
こくりとエミ
3/3

パラノーマルアクトレス

 喫茶マルシアのハヤシライスは、絶品である。

 シェフが手ずからフォンドヴォーを作り、デミグラスソースに仕立て上げている。使用される野菜類にこだわりがあるらしく、その味が滲み出たルーは甘みが引き立っているのだ。

 オプションでオムハヤシにすることもできる。ここはオムレツも美味というのだから、やってもらわない手はない……と地元の人間は熱く語る。


 こくりとエミによる、マルシアのハヤシライスの素晴らしさが語り終わられたところで、インタビューは再開された。河川敷に残されたガラクタは、今頃、アクトレスをまとめ上げる機構が回収していることだろう。

 それでパラノーマルの何かがわかればよいが、上手くいった試しはない。


「私がパラノーマルアクトレスになった理由な、あの爆発だ」


 なぜ、アクトレスになったのかという問いに、こくりはそう答えた。

「爆発?」と疑問符を浮かべれば、こくりはオムハヤシを頬張りながら頷いた。


「ふぉう……んくっ。その通りさ、愛らしいぬいぐるみが、爆発する様……それに私はこの上なく興奮するのだ」


 今日の戦いを思い出しているのか、こくりは頬を上気させた。


「こくりちゃんは変態ですよね」

「んぐっ……エミにだけは言われたくない」


 こくりはエミを一瞥すると、インタビュアーに向き直る。口についたデミグラスソースを拭い取って、短く吐息を漏らすと、話を続ける。


「私が武器にするのは、もっぱら爆発物だ。ただし、それらはぬいぐるみの中に仕込んでおきたいというのが、私の矜持であり芸術家としての一線だ」


 ぬいぐるみが、大いに爆炎を撒き散らし、四散する。

 あとに残るのは敵の亡骸、残骸、欠片だけ……。


 その光景に至るまでの過程を含めて、彼女は喜びを感じるのだという。エミは変わらず、「美化の神様」という存在について熱く語る。彼女いわく、パラノーマルというゴミを片付け、地球を清浄化しなければならならしい。


 いずれにせよ、この二人の思想を紙面に載せるのははばかられる。


 パラノーマルを滅する存在、パラノーマルアクトレス。


 彼女たち自身もまた、パラノーマルなのである――と締めくくっておけば、それらしいのかもしれない。

今回のパラノーマルアクトレスたち


▼久河こくり

茶髪に緑の目をした17歳の高校生。

高校では生徒会書記を務め、芸術を愛している

リボンとぬいぐるみを常に持ち歩いているが、ぬいぐるみには爆発物が仕込まれている

そのぬいぐるみを投げたり渡したり、自律(!?)させたりして攻撃する

自己中心的な性格であり、さらに腹黒と質が悪い。

わんぱくな面もあるため、自身に有利になるように自由勝手に動く。

チームを組んでもらえることは少ないものの、本人は気にしていない模様。


▼波唄 エミ(エミリー)

青と黒の髪をした青目の16歳の高校生。

高校では美化委員長(美化委員自体が1名)を務め、美化の研究をしている

八重歯がかわいく、ギターケースを常に持ち歩いているが、その中身は戦闘用の杖である。

泣き虫でよくこくりには泣かされているが、楽天家なため何とかなるさとこくりの側にいる感じ。

電波系なところがあり、美化委員長も存在していない委員を勝手に名乗っている状態。

こくりとだけチームを組むのは、彼女が本当は優しい子だと美化の神様に言われたかららしい。


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