プロローグ
見てくれてありがとう
ここに1冊の日記がある。
書いたのは1匹のゴブリン。
では、ページをめくっていこう。
俺はゴブリン。名前はまだ無い。
生まれて3日目に、偶然、人間の冒険者が持っていたこの日記帳を、手に入れた。
そうそう、ゴブリンは成長が早いので、3日たてば充分大人だ。
兄弟達と飯の調達に出て、猪や兎を追いかけていたら、急に人間に襲われた。
兄弟達と人間の戦闘を、木の上から眺めながら、弓矢で攻撃していたら、運良く一本の矢が、ゴリマッチョなおっさんに当たった。
倒した敵の持ち物は、倒したゴブリンの所有物というのが、ゴブリンの掟だ。
デカイ鎧は、仲間にあげた。
剣と、ブーツ、ポーチ、それと日記帳を俺の物にした。
せっかくだから日記を書くことにする。
このゴブリンの群れは、現在50匹ほど。
ゴブリンナイトや、ゴブリンウィザードなどの上位ゴブリンも存在する群れだ。
ちなみに、ゴブリンから、ゴブリンナイトなどに変化する事を、クラスアップといい、強い個体になれば、可能になる。
俺はまだゴブリンだけど。
あと、前世?の記憶がある。
他のゴブリンに聞いてみたけど、バカにされただけに終わった。
他のゴブリンにはないようだ。
いつまで続くか分からないが、頑張って書くことにしよう。
ゆったり更新予定