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冬晴れ

作者: たんぽぽ

キック、キック、トン、トン

キック、トン、トン

キック、キック、キック、キック、トン、トン、トン


ふと私は宮沢賢治の「雪渡り」の一文と、

田舎で暮らした子供の頃を思い出した。


季節は冬。しかし空に雲一つない日だった。

悪い天気が続くこちらの気候では珍しい。


その日はなぜか早い時間に起き、

兄と固まった雪の上を一緒に歩いた。


ただ固まった雪の上を歩くだけだったが、

こんなにも記憶に残っているのはきっと楽しかったからだろう。

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