魔法。
魔法しか存在しない場合の話。
科学もともにある場合を除く。
魔法と言っても実在しないものなので様々な解釈ができる。
が、どのような解釈をすれど、魔法以外の事柄を絡めて考えなければならないと思う。
例えば、勉強すれば誰でも使える設定とか、才能や血筋によって魔法の有無や優劣が決まる設定。
ここで、それを利用した犯罪や犯罪の取り締まり、予防は必須だと思う。
その人物達の職業はどれだけ幅があり、また魔法が使えなくとも関係する仕事なども。
端は戦争から政治に衣食住、果ては虫や微生物、広げれば地球だ宇宙だという事まで考え直せると思う。
魔法という概念を持ってして考え直せば、科学的なものは一切作り直せるだろう。もちろん面倒だから、小説に関わって来る事で十分だろうけど。必要なものは作品によって違うだろうが、犯罪、政治、広くは文明、歴史。まず絶対関わりが出るものではないだろうか。
あんまり深く考えてなさそうな、『便利な魔法』を見るとなんだかなあと感じる。ちょっと枷をつけて満足したようなのは、むしろ見飽きた。
仮にここで、魔法が科学の代わりに発展していたらと考えると、原始時代は何も変化が無い。
まず変わるのは、ここまで人類が歩んできた歴史だ。
想像しやすいのは戦争だろうか。
魔法によって兵器が造られる。
兵士はどういう装備なのか。白兵戦が無くなるわけでも無いだろうし、大して変わらないというのも有り得る。武器は多少変わりそうだが。
もちろんそれ以外にも。
次に主人公等の生活。歴史が変われば変化が当然だ。
例えば、科学技術により造られた洗濯機。
魔法技術で、洗う、を重視して開発をしたらどうなるだろう。
いちいち魔法を使わずとも、装置を造って誰でも手軽に使える商品にするには?
学生なら、学校。
魔法を教える学校が、科学世界の理系の学校だとするならそれは専門学校では?
魔法世界での魔法とは、そもそも、『使う』ものでは無いのでは?
『科学を使う』という表現を私は知らない。
その世界の住人は、
「ああー、こんな時に科学が使えたらなあ」
と、科学の事を科学世界でいう魔法のように便利なものだと思っているのでは?
私はここまで来てやっと、魔法とはなんだろう、と、まさに考えはじめた。
二度目だがこれは仮定の話だ。魔法は実在しない。
便利なだけの魔法をおかしいと感じ指摘しようが、「魔法だから」という言い訳で全てまかり通る。
だが改めて考えてもみてほしい。
魔法とはなにで、その存在は世界観にどういう影響を与えるものなのかを。