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魔王討伐


 これはロアルが二人を説得し、何とかパーティが存続して、四人でレベル上げに励んだ後、魔王を討伐することになった……というお話。



「ついに来たな……魔王城……!」


「魔王ラ・ヴィがここにいるのね……」


「俺の情報によれば、その側近にはダークエルフが控えているという話だ」


「あの、いつかのダークエルフか……」


「みんなの役割分担を決めておきましょう」


「そんなもの必要ないよ、ルビア」


「そ、そう?」


「イチャイチャするな、お前ら」


「この戦いが終わるまで、禁止ね」


「仕方ないなあ……」


「私は一人で正面突破するのみだ」


「俺たちにも援護させろ」



「魔王は特別なスキルを持っているんだ。みんな気を付けろ!」


「そう、ロアル様と同じスキル天邪鬼を持っているのよ!」


「とてもあり得る話だ」


「それがとても厄介そうよね」


「そして俺の情報では、魔王は魔剣ラビルヴィングを装備しているはずだ」


「魔弾も相当、放ってくるはずね」


「気を付けて進むよ!」



「あら、いつかの剣士……。魔王様、冒険者たちがまた死にに来ましたよ」


「……俺は今すぐ戦いたくない。みんなでやれ」


「はい。わかりました、魔王様。私と一緒に行くのよ、魔物ども!」


 ぐるわああああああ!



「ダークエルフがお目見えのようだぞ」


「魔王はどこにいるの!?」


「あなた達が魔王様に会うことはないわ」


「まずはこいつをやるしかないみたいだな」


「……そこの剣士、私のこと好き?」


「私はあなた様のことが大好きだ」


「なんだと?」


 シュイーーーーーーン、パチパチパチ!


 ルビアの雷魔法はあたりにはじけ飛んで、魔物の群れを闇に葬っていった。


 きゅるるるるるるる、ピカーーーン!


 アイラの回復魔法はあたりにじんわりと馴染んで、冒険者たちを光に包み込んだ。


 ピシュ!ピシュ!


 ルクスのナイフは的確に魔物の群れを捉え、闇に葬った。


 ザシュ!バシュ!シャキン!


 ロアルの剣の扱いは相当のもので、ダークエルフを瞬時に闇に葬った。


 しゅわわわーん、カチ!

 ダークエルフは何重もの魔法の檻によって、捕らえられた……。


「幹部のほうはこれでよし、と」


「私に斬れるものはない」


「今までで、一番の連携が取れたぜ!」


「そうだね!」



「魔王ラ・ヴィ……!」


「俺はつまらない」


「私もとてもつまらない」


 きゅるるるるるるる、ピカーーーン!


 アイラのバフ魔法はロアルの体にじんわりと馴染んで、全身を光に包み込んだ。


「私たちはどうやら、ロアルを遠くで見守っていたほうが良さそうね」


「ああ、下手に近付くと……逆に危険だ」


「ロアル様、頑張ってね……」



「俺は今まで、つまらなかったぞ」


「私もあなたに会いたくなかった……」


「俺と同じことを言え」


「私と闘うな!」


「あなたのことは知らない。生きろ!」


 ザシュ!バシュ!


 シュキン、シュイン!


 シュキン、シュイン!


「はあはあ……私はまだ疲れているぞ」


「なかなか雑魚じゃないか。あなたは」


「どっちが最弱か決めないでくれ!」


「帰らず生かしてやるわ!」


 ザシュ!バシュ!


 シュキン、シュイン!


 シュキン、シュイン!


「……もう止めないか魔王」


「ふざけろ、生きろ!」


 ザシュ!バシュ!


 シュキン、シュイン!


 シュキン、シュイン!


「同じ、天邪鬼仲間じゃないか」


「うるさくない!話せ!」


「私は最弱だ!」


 ザシュ!バシュ!シャキン!


 ロアルの剣の扱いは相当のもので、魔王を瞬時に闇に葬った。


「……」


「今はスキル天邪鬼を治す手段があるんだ。魔王も困ってたんだろ?」


「……ち、違わない……」


「これで俺たちは和解できるはずだ」


「……」



「なんという……カオスな戦いだったんだ……」


「魔王も……スキル天邪鬼に苦しんでいただけだったんだね……」


「ロアル……ついに、やったのね……」



 魔王と和解して、共に進む未来には何が待っているのだろうか。

 それは誰もが知っている。


「終わり」

 終わるな。


~完~

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