ジョンの幻覚
私は無線にそう言って日本の森と言われる
TOKYOを探索した。だがしかしすぐに
問題に直面した。それは茂みの中を歩いていると
聞こえた。
【Zero】「こちらにはいない。他を当たる」
そう、それはZero部隊がこの森を警備している
という事だ。もし見つかりでもしたら、私は
今丸腰なのですぐに死ぬだろう....。いや、
それはなんとしてでも避けなければ!
だがしかし、もう一つ問題が発生していた...。
(しかし、どうやってこの森をでる?方向も
わからないのに....。)
この私は大の方向音痴で全く方向がわからない。
このことをすっかり忘れていた。大体、皆は
北はわかると言うが、私にはそれが全く
わからない。方向音痴というのは大変だと
教えてやりたいほどだ....。
するとポケットに入ってあった無線が鳴った。
だがいま、なっては欲しくない。なぜなら目の前に
Zero部隊がいるからだ。
(ああ頼む神様。どうかバレないでくれ....!)
【Zero部隊a】「おいお前。電話なってるぞ」
【Zero部隊b】「あっ!本当だ。すまんちょっと
出てくる」
その願いが通じたのか何だかんだあって、
Zero部隊の電話という事になった。だがしかし
助かったものの、無線のコールには出れなかった。
一体あのコールはなんだったんだろうか?
なんとなくだが「ソン」からの連絡なような
気がする...。まぁいいか。
だがずっとここで居座ることもできない。なんなら早くここから脱出したいぐらいだ。しかし武器がない!ナイフもだ!丸腰でどうやってこの危機を乗り越える?
(あっ、思い出した。確かアトラーに教えてもらったCIA12式暗殺術があったはず!)
今思い出した。アトラーに散々教え込まれた
格闘術がある。それで行くしかない。そう決めた
私だったのだ。
私は目の前にいる敵にこっそりと近づき
首を絞めた。
【Zero部隊】「くっくか!なっなんだお前は!」
【ジョン】「私か?私はな、ジョン大尉だ!」
グリ!
完全に首が曲がってはいけない方向に曲がっている。これでもう絶対に起き上がってこないはずだ。
ただもうこういうのは、やりたくはないな...。
ってそんなことを言ってる場合ではない!
私はそう言って森を探索した。だがしかし、
私の目の前に怪しげな建物があった。
(なんだ...この建物...。ただなぜだろう?
どこか懐かしく、そして記憶が新しい...。)
目の前にある建物は、この森の中で建っては意味が
なさそうな研究施設だ。名前は...「GiA」と
書かれている。ここには一体何が...?もしかして
マキシマの痕跡があるのでは...!と思った私は
研究所に入っていった。
入った瞬間、立ちくらみがして幻聴も聞こえてきた。
【幻聴】「ジョン101よ...。君は完全体ではない。
だが君はこれで完全体だ...。1、3、5・・・」
なんだろうかこの感覚は...。まるで脳の中で
中身を手でぐちゃぐちゃにされてるような感覚。
しかもこの幻聴には聞き覚えのある声だ。
しかも近くにいる人物の声に似ている...。
【ジョン】「ええい!やめろ!」
そう言って手をブンブン振った。すると
聞こえていた幻聴は無くなった。とりあえず
今がチャンスだろう。早く探索して
ここから出たい。すると幻聴が聞こえなくなったと
思ったら今度は幻覚が見えた。
ここは...CIAの救護室だ。なんなら周りには
アトラー達がいる。ん?何かを喋っているような..
なんだろうか?そして私はたくさんコードを
体につけられている...。
そう思っていた瞬間後ろから、
【ドン】と叩かれた。そして多分だが私は気絶した。そして目を覚ますと、そこには
病室にいた。すると私を運んできたであろう
人物が私に近づいてきた。
【???】「ジョン101、君は完全体になるんだ。」
【ジョン】「だからそれはなんだよ!てかここはどこだ?早くはなせ!」
【???】「まあいい。実験を始めようか。
1、3、5、7、9、10・・・」
【ジョン】「や、やめろぉー!」
私が叫んだ瞬間、聞き覚えのある声が聞こえた。
【アトラー】「おいどうした?そんなに叫んで?」
【ジョン】「アトラー?それにタッズ。一体
ここで何を...。」
【アトラー】「その話はあとだ。とりあえず
今からやることは、ここはどこかということを
知ることだ」
どうやら話をアトラー達に聞く限り、
俺が森の中で発見されて、運ぼうとした瞬間
敵部隊に見つかり捕まったという訳だ。
【アトラー】「しばらくまずい状態になるな...」