第六話 冒険者ギルドへ
~レイルside~
「ようこそ、アブソルトへ!」
あれから色々話をしながら街に着いた。ちなみに俺が追放されたという話をしたら、
「その勇者···嫌い···!勇者なら助け合うべきだよ···!」
って言ってたなぁ···本当に優しい子だな。
「わぁ···!やっと街に着いた···!」
目を耀かせてる···尻尾も···王都のほうがここよりも都市が発達してるんだけど···。ここはレイヴァ王国にある街のひとつ、アブソルト。王都からはそこそこ遠い場所にある。
「俺は冒険者ギルドに行くけど···ミアはどうする?」
「一緒に行く···!私も···登録する···!」
尻尾また揺れてるなぁ···。笑顔だし···。
「じゃあ、行こうか!ギルド登録には制限はないから大丈夫だと思うし!」
≪≫
「あのガキ···女連れてるぜ?」
「しかも女の方もまだ子供じゃねぇか」
「ッ···」
気まずそうにしてるな···。
「大丈夫、気にしないで。」
軽く頭を撫でてあげようかな。元気出してほしいし。
「···うん···!ありがとう···!」
元気が出たみたいでよかった!
「依頼を完了したので確認お願いします」
「はい、確認しますね···薬草10個、依頼と同じですね、依頼達成です!お疲れ様でした!」
「あと···ギルド登録したいって人がいて···」
「わかりました、その人は今いますか?」
「この子なんですが···」
「···!?狐猫族···!い、いえ、登録ですね···試験は···」
「いえ、この子と俺でゴブリンを三体倒したので···」
「え?」
「これが証拠です···」
「えぇっ!?」
···やっぱり驚くよね普通···
「おい!不正だろ!?」
「ちゃんと倒した証拠があるけど···。」
「どうせそこの狐猫のガキについてっただけだろ!知ってるぜ?お前、無能スキルで勇者パーティーを追放されたんだろ?」
っ···それは···。
「···レイルをバカにしないで···!」
ミア···
「こんな無能と一緒にいるとお前まで被害に遭うぜ?俺についてきたほうが安全だぞ?」
「いや···!」
「···じゃあ···無能、俺と勝負しようぜ?俺が勝ったらお前はその女を俺に寄越せ。ま、勝負するまでもなく俺についてくると思うがな!···にしても狐猫族なんて···珍しいもんだ···!」
···俺を侮辱したりするだけなら勝負は受けなかった···でも嫌がってるミアがいるんだ···だから···勝つ!たとえ···敵わなくても···!
「ま、選ばせてやろう。技術の体術勝負か、力の腕相撲か···両方やってもいいんだぜ?」
「···腕相撲」
体術だと絶対に勝てない···こっちのほうがまだ希望が···
「へぇ、俺の得意なほうを選びやがったこのガキ!笑えるぜ!」
「···いつでもこい!」
···諦めるな···!テーブルに肘を当て、準備する···全力でやるからな···!
「そう死に急ぐなよ!」
「レイル···勝ってね···!」
相手も準備ができたみたい。
「レディ···ゴー!」
二話投稿!
こちらも脱字等あれば修正等してくれると嬉しいです!
こんなに長く書けるのは自分でも驚きましたw