第五話 想い
～ミアside～
ゴブリン···！まだ追ってきてるの···？逃げないと···！
怖くて涙が止まらなくて···前が見えないのに···！
「ギャギャァ!」
追い付かれちゃう···！
「はぁ···はぁ···」
私も···力が使えたら倒せるのに···！
「あっ！」
あ···足が引っ掛かって···！
「きゃ···！」
今···倒れたら···！
「グキャァ···」
「や···やだ···来ないで···！」
怖いよ···！
「誰か···助けて···」
お願い···誰か···！
「はぁぁぁぁぁぁぁっ！」
「！？」
助けてくれたの···！？で···でも···武器が···
「ここは俺が抑えるから今すぐ逃げて！」
武器もないのに···どうやって···戦うの···？
「で···でも···っ！」
あの人だけだと···危ないよ···！
「いいから！早く！」
でも···でも···！
「ギャアアアアッ！」
ゴブリンが···！
「ガッ···！は···やく···！」
私を守るために···！？
「···ごめんなさい···！」
私を逃がすために···攻撃を···私がいると邪魔になっちゃう···逃げないと···！
≪≫
「はぁ···はぁ···ゴブリンは···来てない···？」
遠くまで来たけど···よかったぁ···あの人がいなかったら···私は···。
···あの人は···どうなるの···？あの人がいなかったら私はここにいない···でも···あの人にはもう武器もないのに···私だけ逃げて···あの人を危険な目に···！
「行かなきゃ···！助けられたから···！」
助けられたのになにもしないなんて···できないよ···！
急いで戻らないと···！
≪≫
あの人は···！ゴブリンが振りかぶって······やだ···！やだ！あの人が死んじゃう···！それだけは絶対にやだ！
「この人に···攻撃しないで！」
助けられたから···私も助ける···！
≪≫
···何で···一撃で倒せたの···？
レイルのおかげ···？···配線って叫んだあと···私に力が沸いてきて···。
私がレイルのことを思ったらレイルも強くなってた···、何でかわからないけど···私の想いがレイルを強くさせたのかな···嬉しいな···！
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