第三話 神聖種
「この人に···攻撃しないで···!」
「ギャァッ!」
体当たりでゴブリン一匹を吹き飛ばした!?って···何で···さっき助けた子が···どうしてここに···!?
体当たりした事でフードつきのマントが取れ、女の子の姿があらわとなった。猫のような耳に···狐のような尻尾···って···まさか···神聖種のひとつの狐猫族···?伝説の存在じゃ···いや今は···関係ない!
「どうして戻ってきた···!今なら···まだ···!」
「やだ···!助けてもらったのに···このまま逃げたくない···!」
「死ぬかも···知れないんだぞ···!」
「あなたも···同じ···!だから···二人で戦う···!」
女の子が近寄ってきて魔法を使うと、俺の体が緑の優しい光に包まれ、体が少し軽くなった。
二つの意味で···強いな···この子は···。
「ははっ···それじゃあ···負けられないな···君のためにも···!」
回復魔法を受けたとはいえ、身体中が痛い。関節が軋む。でも···この子がいるんだ。負けられない!絶対に護る!
「ギャァァ···!」
吹き飛ばされたゴブリンが立ち上がってこちらを睨んでいる。完全に怒ってるな···。でも···。
「行くぞ!」
「うん···!」
俺と女の子が走り出す。
「ギャアアアアアアッ!!!」
「ギャギャアアアア!!!」
ゴブリンたちもこちらに向かって走り出す。
絶対に···二人で···
「生き残る!『配線』!」
俺の体がスキルの発動によって発光する。
「何···これ···?力が沸いてくる···!?」
え?女の子も光ってる?···いや···俺もいつもより力が沸いてくる···!これなら···やれる!
星1でもいいのでよければ押してほしいです!
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