第二話 採集依頼と
「ふぅ~···これで10個目···だいぶ時間がかかったかな···」
依頼を受けてから何時間経ったんだろう···。でも、パーティーにいた時にも薬草は採集してたし···もしもポーションとかが足りなくなったりしたらって考えていたから色々と集めてたけどそのときの知識は多少役に立ったはず。
「···?今何か聞こえたような···」
声?が聞こえた気がするけど···行ってみよう···依頼に制限時間もなかったし···。
《》
「ギャァ!」
「ギャァ!」
「グギャ!」
「!?」
ゴブリン!?何でこんなところに複数も!?バレたらまずい···って···
「や···やだ···来ないで···!」
フードを被っている女の子が襲われてる!まずい!···でも···勝てるわけが···
「誰か···助けて···」
···考えてる暇なんてない!勝つかどうかも関係ない!困っていたり、助けを求める人を助ける!それが俺の理想の冒険者だろ!
「はぁぁぁぁぁっ!」
「ギャ?」
バキン。
ゴブリンの体に当たったナイフから嫌な音がした。
「ッ···ナイフが···君!ここは俺が抑えるから今すぐ逃げて!」
「で···でもっ···!」
「いいから!早く!」
「ギャァァッ!」
!?こん棒が振り下ろされっ···
「ガッ···!···は···やく···!」
「···ごめんなさい···!」
···よし···行ってくれた···。
「···それじゃぁ···やろうか···。」
勝てないのはわかってる。でも、さっきの子が逃げきれたのなら嬉しいなぁ。
「ギャアアアアア!!!」
こん棒が横凪に振られて直撃···まずい···体制が···!
「ゴギャァァァ!!!」
こん棒が顔に叩きつけられる···痛い···
「ッ···!ァ···ガッ···でも···無様に···は···負けられねぇ···!」
攻撃に反応できない。身体中から血が出てる。意識も朦朧として、やばいとしか言えない。でも、あんなことを言ったんだ、あの子には心配させたくない!無理矢理にでも起き上がってやる···!
「アアアアッ!」
せめて、この全力の横薙ぎで一矢報いて···!
「ギャッ!」
よし···一匹はやれた···みたい···だな···。
でも前が見えない···意識が···もう···。
「ギャアアアアアアッ!!!」
ゴブリンがとどめとばかりに両手でこん棒を持って振り下ろしてくる···ごめん···心配かけさせて···
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