第十三話 VS蛇龍
蛇龍族は翼がなく、それでも空を飛び、蛇のような見た目と鱗に頭から尻尾まで続く鬣、鹿のように枝分かれした角、鋭い爪のある手足をもつ龍だ。他にも二本の髭がとても長いのも特徴だ。
雷属性魔法と聖属性の二つをもち、二つを合わせ、威力がかなり強くなる轟雷魔法を使う神聖種···なのに···なんでこんなところに···!
「まぁ、戦うっていっても人の姿でね!あと自己紹介が遅れたわね、私はリミナ。人の姿をとるのは油断でも慢心でもないわよ?」
と聞こえて見てみると、枝分かれした角と蛇龍の長い髭を現したかのような長い薄黄色の白髪、後ろには蛇龍の尻尾が···。
そうだった···蛇龍は人型になれるんだった···。
翼龍も人型にはなれるけど、それにはすくなくても500年以上じゃないといけないのに対して、蛇龍はいつでも人型になれる···って聞いたような···。
「じゃあ···いくわよ!貴方人間にしては強そうだし!」
ッ···!反射で腕を交差させて回し蹴りを防いだけど···運が良かった···とはいえないな···攻撃が速いし重い···。腕が痺れる···。
「レイル···!」
ミアが爪で攻撃してくれたおかげで相手が一旦離れてくれた。回避···ってわけじゃなさそうだけど···ありがたい!
「ありがとう!ミア!」
でもあまり効いてない···俺が何とかしないと···
「二人同時にきてもいいのよ?」
余裕そうだ···
「はぁっ!」
「···ぁ···ッ···」
何か聞こえたような···いや、それよりも···スキルのおかげで体は動く。やるしかない!走って一気に距離を詰めて蹴りを放つ。ミアに迷惑をさせたくないから···すぐに終わらせる!
「ふーん、あくまでも一人でやる気なのね···その油断、叩き潰してあげる!」
片腕で耐えられた!?
「じゃあね!意外と悪くなかったわよ!」
足を捕まれて···ッ···まずい···!轟雷魔法···!避けきれない···!
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