第1話 パーティー追放、ソロ冒険者へ
「レイル、お前はもうこのパーティーには不必要だ。出ていけ。」
「···は?」
何故いきなりこんなことを言われなきゃいけないんだ?
「···バレッド···どうして?」
「そんなのもわからないのかゴミが。お前のスキルは非戦闘系のスキル「配線」。そのスキルのせいで俺達勇者パーティーは何度苦労したことか···。お前のスキルは雑用程度には役立つだろうと期待したが···。そもそも、ゴブリンにすら勝てないお前のような無能を···。」
「そうよ。あんたを守るのももう嫌よ。とっとと消え失せて!」
「···カーナまで···」
「ああ。なんの役にも立たないやつの世話は飽きた。」
「···そうか。」
ドッガーにもそう思われていたのか···。···俺なりには努力したんだけどな···。
「···じゃあな。」
「二度と面を見せるな。無能。」
そうして、俺は勇者パーティーから追放されてしまった。
「···はぁ···どうしようかなぁ···。」
勇者パーティーを追放され、一人になってしまった···。
「···いや、一人でも!」
冒険者になれる!
《》
「冒険者登録ですね。ランクはFランクです。ランクはFからSまであり、現在は一番下のランクになっています。本来なら冒険者になる試験がありますが、過去にパーティーに所属していれば免除になります。」
「今受けれる依頼はありますか?」
「今のランクだと···薬草の採集ですね。薬草10個を採集する依頼があります。」
「じゃあそれで!」
ソロ初の依頼、頑張るぞ!