遮る、
【5】
――――ガシャーン!!
ふいに私の机が蹴り倒される。
その相手の顔を見て、本当にこの人がしたのか…
心から信じたくなかった。
「……………俊哉…?」
そこには見たことのないような表情の彼がいた。
誰が見てもわかる
その表情は[怒り]だった。
「な、何すんねん俊哉!」
冗談キツすぎるわ!
と、必死にフォローしながらも華は、落ちた教科書を拾ってくれる。
その手を俊哉は不意に握る
「ちょっと、どいてろ」
「………俊…?」
華は黙ってその場を離れた
いつもとは違う少し低めの声が、彼女をそうさせた。
「お前、これ、」
「…?………!!」
彼が私に差し出したそれは
正真正銘、私のデジカメ
なぜ?どうして?
それは海晴ちゃんに…
何故、彼の手に?
混乱で頭が回らない
声が出ない
弁解しなければ
口が動いてくれない
きちんと話をさせて
わかってくれるから…
「違…!!」
「なんでだよ…!」
「話を…」
「……なのに…!!」
「俊……!!」
「もう…」
彼はそうさせてくれない
何度も言葉を遮る
その時だった
「近寄らないでよ。」
ふと、廊下側の扉から声が聞こえた。
その姿に目を疑った。
「でしょ?俊哉。」
【next】
さーて来週のキミくれは?
奈乃香です。
いや〜冬休みもすぐおわりましたね。
私はこれからテスト期間に入ります。
皆さんはどんな勉きょ(ry
来週もお楽しみに
ジャンケンポ…(殴ッ
スイマセンでした…orz
すぐ次話投稿します
(^-^ゞ