待ち合わせ、
【41】
「ごめん遅れちゃった!!」
待ち合わせ時間から
五分経っていた
奈乃香は少し息を切らす
他の三人はすでに
待ち合わせ場所に居た
「大丈夫だよ美倉サン」
亮輔はニッコリと笑った
輝と華も奈乃香に気がつき振り向いた
…そこには
いつもとは違う
制服ではない私服で違う雰囲気をだしている
皆の美倉奈乃香
それを見た三人の反応
輝は案の定、頬を染めて
モゴモゴと何を言おうか迷っている。
いつもなら直球で
「可愛い!!」
などと言うのだか
図書館で会った時とはまた違う私服姿でどうしたらいいのか分からないのだ
彼女の親友である華は
…何故か肩を震わせている
おそらく今思った事をそのまま口にだせば
自分が止まらないのを察したのだろう
必死に我慢をしている
そして、亮輔はというと
「そういえば美倉サン」
「なに?」
「今日可愛いね」
「「!?」」
…直球ドストレート
爽やかな笑顔でサラリといい放った
本人はあまり気にしていない様子だったが
華は唖然とし
輝は普段の亮輔から考えられない
という様子だった
そんななか
言われた当人奈乃香は
「あ、ありがとう…」
と、照れたように
頬を染めていた
「………………」
「輝……………」
ショックを隠しきれていない輝
そんな彼の肩を優しく叩き
慰めている華
「輝…?」
「何でもないよ。カノン」
いきなりズンと肩を落とした輝を心配した奈乃香
そっとしゃがみ顔を覗く
その可愛さに
(抱き締めてしまいたい)
そう思ったが
出しかけた右手に力を入れ、しまった
奈乃香が輝に触れようと
右手を伸ばす
…が、輝はそれを静かに拒否をし、視線を反らし立ち上がった
奈乃香は目の前の輝がいなくなり俯く
行き場のなくなったその右手を膝の上に置いた
「………………」
二人の間に何か
異様な空気が流れる
「な、奈乃香。行こか」
「輝、行くぞ」
華と亮輔はその空気を感じとり
それぞれ男同士、女同士で手をひいた
「あぁ…」
「うん…」
初日の初めから
まさかこんな気まずいとは思わなかった奈乃香
これから三日間
どうなるか
それはこれからの
お楽しみということで
【next】
(気にし過ぎ)
(そんなことは自分でも)
(分かっているんだ)
短ッ!!
Σ(゜д゜;)
さぁて
次話投稿はいつかな?
私にもわかりませんよ!!←
Sana
失礼しましたm(__)m