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キミがくれた  作者: 紗渚
39/57

それぞれの、Ⅲ

【39】-亮side-






.


.




「…暇すぎる……」




夏休みに入りもう一週間が過ぎる

初日には見たくない程大量にあった宿題は

もう半分以上終わらせた


いつもは適当に仲間を集めて適当にでかけるけど

今年は塾があるからなどとほとんど駄目だった


長い休みはつまらない

部活に入っている訳でもなければ、

塾の夏期講習があるわけでもない

塾なんて行ってない


いっそ学校にでも行ってみようか

特等席で本でも読むか?


いや、今こんな暑い中外にでる気力などない




「………早く来週になんねぇかな………」




あと一週間たてば暇じゃなくなる


俺の家は世間様から見れば"金持ち"と言うらしい

少し離れた所に別荘がある

海も近いまさにリゾートだ


来週そこに4人で行く

あまり自分としては思いたくないが、

実際、楽しみだ


輝に美倉サン、そして横峯

メンバーはまぁまぁ

俊哉がいないのは残念だが

余計な奴が1人もいない


最高。

なのだが…




「………」




メンバーの中で1人

最近おかしい奴がいる


そりゃ言わせてみれば

全員おかしいが、

美倉サンがおかしいのも

輝がおかしいのも

大体察しがつく


しかしアイツは、横峯は何故おかしいのか分からない


前までは

俺が喧嘩を吹っ掛けたら

煩い位の暴言で返してきたのに最近は


『うん』『へぇ』


などとしか返ってこない


調子が狂う


このまま海に行っても何も楽しくない

何かあったのだろうか


声をかけるべきか?

話を聞くべきか?

どっちにしろ




「めんどくせぇ…」




しかし

このまま楽しくない三日間を送るのは嫌だ

とりあえず電話をかけてみる事にした




「確かこの辺に…」




鞄の中を探り

何かあった時のために美倉サンに教えてもらった

横峯の携帯電話の番号のメモを取り出す


自分の携帯を取り

手早く番号を押していく




「っと…090の…」


『ピルルルルル…』




耳元で電子音が鳴る

何コールかしたあと

聞き覚えのある声がした




『もしもし?』

「………横峯?」



『………』

「あのさ、俺だけど…?」




気が付けば

アイツからの声はなく

一定のリズムを刻む電子音が響いていた




「……………(怒)」




切れた

いや、正確に言うと

切られた


知らない番号→出てみる→俺だとわかる→切る→話したくない




「つまり、そういう事かァ?(怒)」




ムキになった俺は再び電話をかけた

でたら何て言ってやろうか取り敢えず怒鳴ろう

普段怒鳴るタイプではないが、怒鳴ろう


などと考えていたが

一向にでる気配はない

電話を切った

もう一度かけてみようなどとは思わなかった




「なんだよ、アイツ…」




いつも頼んでもないのに

突っ掛かってきて

ガミガミうるさくて

鬱陶しくて

本当ウザくて


でも……


いきなり、

いきなり静かになりやがった

なんでだ?


調子が狂う

取り敢えず俺がいると静かになる


俺?

俺が原因なのかよ


そんなの面倒くさすぎる

面倒なのは嫌いだ




「来週…」




取り敢えず

話しでもしてみっか






.








面倒だけど








.








【next】


(あ、メアドも)

(聞いときゃよかった)



お久しぶりです

また更新忘れてました←



いやー受験が…(泣)

このままニートに…

なんて道も…←


いや、高校は

きちんと行きます


頑張ります




Sana

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