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キミがくれた  作者: 紗渚
38/57

それぞれの、Ⅱ

【38】-華side-







.





「あつー…」



蝉の鳴き声がうるさい。

私は窓をしめ、エアコンをつけてベッドに横たわる


暑い時に暑いと言うと余計暑くなると言うが

そんな事言ったところで

少しでも涼しくなる訳じゃない


ベッドの布に触れている部分が熱を持ち始める


ちらりと横目で机の上を見れば

嫌でも見えてしまう山積みの宿題



「もう…来週かぁ…」



海に行くのは凄く楽しみ

奈乃香と行くのならば最高のイベントだ


なのだが…


もう、見ないと決めた人と三日間も一緒にいるなんて

正直、堪えられない…


まだ決心の鈍い私は

三日間を無事に過ごせるのだろうか



「頑張ろう…」



奈乃香のために…

それに今まで嫌な奴だと思っていた相手だ

意識しなければ大丈夫



『ピルルルルル』

「?」



誰だろうか

名前表示には

番号が表示してあるだけ


イタズラだったら怒鳴りちらしてやろう

そう思い、電話にでた



「もしもし」

『…………横峯?』



その相手は

すぐに誰だかわかった


わかったけれど

すぐに慌てて切った



『あのブチッ…ツー』

「……………あ」



切って…しまった

切った瞬間後悔した

今、この気まずさをつくってどうする?


かけなおしてみようか

いや、何を言えばいいのかわからない


ならどうする?


と、いうか何故アイツは私の番号をしっていた?なんのために電話をかけてきた?


考えてだしたらキリがない


気が付けば、また頭にはアイツのことしかない

それを振り落とそうとして大きく頭を左右に振った



携帯をベッドに落とし

部屋をでた


その後に

また部屋を訪れると

携帯のランプが青く光っている


そこには

見覚えのある番号

着信履歴にはその番号が二つ並んでいる



(なんなんだ…)



意識しないように…

そんなの無理だ、たぶん


また枕に頭を押し付けて

ゆっくりと瞼を閉じる


するとやっぱり見えてしまうのは………








.





【next】


(起きたら取り敢えず)

(番号登録)


(しましょうか)

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