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キミがくれた  作者: 紗渚
36/57

季節、

【36】










.

.

「深井君って別荘持ってたの!?」

「あれ?言ってなかったっけ?」



深井君が別荘を持っていたことに驚いたが

別荘の近くに海があるらしく

深井君に甘えて夏休みはそこに行くことになった


華は少し乗り気じゃなかったようだけど

その後に何を持っていくか盛り上がり

いつもの華に戻っていた


それに私はホッとした




――――――――――

――――――――

―――――


「楽しみだね」

「せやなぁ」



もう明日は夏休みだ

終業式での校長先生の長い話を聞き

成績表を越後先生から渡された


華はいつもと変わらず

なかなかの成績だったみたいだ



『さよーならー』


「お前らアイス食べ過ぎんなよー!!」



====



「美倉サン」

「どうしたの?」



鞄にロッカーに入れっぱなしの教科書や

宿題を入れていた私に

深井君が話しかけてきた



「海さ再来週の日曜日から三日間でいいかな?」

「日曜?それって何日?」



「…えっと…8月10日…かな?」



「…10日…」



と、いうことは

10.11.12

だということ


11日は…そうだあの日だ



「都合、悪い?」

「ん、ううん。大丈夫だよ。10日、ね」



別にあの日に家にいなきゃいけない訳じゃない

それに折角たててくれた計画だから

私の都合で変えるなんて、勝手すぎる



私は深井君に笑顔で返し

華にも伝えておくと言った


すると教室の扉に手をかけた時



「あ、美倉サン」

「ん?」



「アイツ、最近おかしくない?横峯」

「…なんで?」



「いや、…気のせいか」

「…うん。」



深井君が、じゃあねと手を振ってきたので

それに笑顔で返した


少し廊下を進んだ所で

足の向かう向きを逆にして

教室に戻った



「………ん?」



そこには

いつか校舎裏に呼び出された時のように

本を片手に空を見上げている深井君がいた



「どした、忘れ物?」


「え、あの…」



何を言おうとしたか忘れた

けど、一瞬にして思い出したので

本を閉じこちらを見た深井君に言った



「あのね…華は、私の親友なの」

「?…あぁ、知ってるよ」



ふわりと笑った深井君は

まるで兄のような優しさが感じられた


普通、いきなりこんな事を言われたら

誰だって不思議に思う


だけど深井君はいつも優しく返してくれて

そしてわかってくれる



「言われなくてもわかってるよ。美倉サン」


「うん」



今度こそ帰ろうと思ったけれど

ふと不思議に思ったことがあったので訪ねてみた



「深井君、帰らないの?」



もう教室はおろか

校舎にも生徒はほとんどいない


それなのに

1人で窓側、空を見上げて

本を読んでいる

普通にクラスの男子がやっていたら

正直痛い


しかしそれをやっても

なんの違和感もない

むしろ溶け込んでいて


それが深井君なんだ

と思った



「んー…空を見てるとさ、落ち着くんだよね…」

「じゃぁ、今落ち着かないの?」



「落ち着かないっていうか…なんか…ね」

「なんか…わかるかも…」



彼は頭をガシガシとかいて

私と目を合わせずに

また、空を見上げた

それがなにを表しているのかは、

まだよく分からなかった



なんとなくその場の空気で私は教室を立ち去ろうとした、すると



「美倉サン」





.









「また、夏休みにね」









.










「うん…楽しみッ」









.










【next】


(誰もが何かを抱えてる)

(そんな季節)




あ、恋愛フラグでは

ないですよ(・ω・;)


亮輔くんはいつまでも

いい人


そしてギザなアホです(←


紗渚は異常に亮輔くん大好きです




Sana

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