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キミがくれた  作者: 紗渚
27/57

心変わり、



【27】-notside-








―――――次の日



今、この中学校は期末考査一週間前。

何もしていないと焦りだす者もいれば

まだまだ大丈夫だと余裕の者もいる


そんな中、2年2組は既に範囲は全て終わらせ

万全の準備のなか期末考査をまっていた。



「たかが遊園地ごときで」



華は溜め息をもらす

この二組の異様なやる気は全て担任の言葉からだった


他のクラスは遊園地など興味なさそうに勉強を進める



「みんな楽しみなんだよ」


「ガキだねぇ…」



「…ん?」



ふと華と奈乃香以外の声が聞こえた。

そこにいたのは



「あ、おはよう。」

「おはよ、美倉サン」



ニッコリと笑いながら奈乃香に挨拶したのは、

亮輔だった。



「ガキなのはお前やろ…」

「それ、お前だけには言われたくねぇ」



「どういうこっちゃ!」

「だって、それ。」



そう言って、亮輔が指さした先には

華が珍しく数学のテキストを机上に置いていた


それについ、クスリと笑ってしまった奈乃香



「こ、これは…」

「横峯華も必死ですか?」



堪えきれなくなった奈乃香は肩を小刻みに震わせながら笑っていた



「奈乃香!!」

「ご、ごめ…ッ…!」



「美倉サン、危ないよ?」

「え?」



亮輔に声をかけられたあと奈乃香は後ろの人にぶつかった



「あ、ごめんなさい」



振り返りながらそう言うと、ぶつかった相手は



「あ、あぁ……」



俊哉だった


奈乃香はとっさに華の方に向き直し、気まずそうな顔をしていた。



「………」



そんな奈乃香を亮輔は黙って見ていた





―――――昼休み




「深井くん?」



奈乃香は亮輔に呼び出され校舎裏にきていた



「あ、遅かったね」

「ごめん」



亮輔はそこで本を片手に奈乃香をまっていた

話があると聞いていた奈乃香は少しドキドキしていた



「あぁ、告白とかじゃないから安心して」

「そんなことは…」



「分かりやすいもん、美倉サンって」



クスクスと笑いながらそういう亮輔

そして、一息ついたあと今度は少し真面目な顔つきに戻り、



「まだ、俊哉に言ってないの?」

「う…うん」



「やっぱ、俺が言ってあげようか?」



一息おいたあと、奈乃香はまっすぐに亮輔を見て言った。



「それはやめて。自分で言いたいから」



亮輔は溜め息をひとつもらす。



「別にいいけど、早めにしときなよ?」



小さく頷く奈乃香



「じゃぁ、頑張ってね」

「うん、あ」



思い出したかのように奈乃香は亮輔に



「深井君は教室に戻らないの?」


「あぁ、俺はもうちょっといるよ。落ち着くからね、ここ」



そう言って、校舎にもどる奈乃香に小さく手を振る。


そして小さく呟くのだった





「早くしないと俊哉が心変わりしちゃうよ?」






手元の本を開きまた読み出した。心地好い風に吹かれながら










「美倉サンの気持ちもね」











【next】

(また、)

(面白くなりそうだな)



お久し振りです(--;)


やっとテストも終わり

帰って来ました〜…(疲



あー…やだなぁ

高校受験………




しかし!

これからも頑張って書いていこうと思います!!




では、また次回

お会いしましょう!!




Sana

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