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キミがくれた  作者: 紗渚
21/57

沸き上がる、

【21】-華side-







「輝も俊哉も…」


外で缶ジュースを飲んでいた。するといきなり飛び出してきた俊哉。

そしてそれを追いかける様に飛び出してきた輝。



「何があったんやろ?」



空になった缶を屑入れに投げ入れ、親友のもとへ戻る


しかし、先程まで彼女がいた場所には亮輔しかおらず、

亮輔に聞いたところで返事はないと分かっていたから

私は広い図書館の中で奈乃香を探しに行く。



「奈乃香〜?」



ふと、奈乃香の声がきこえた気がした。

その場を覗けば



「やだぁ……ッ」



泣き崩れる親友の姿があった。



「奈乃香ッ!?」



すぐさま駆け寄る

奈乃香は小刻みに震え

何度も何度も、同じこと繰り返し言っていた



「置いて…いかないで…」



ふつふつと、何かが沸き上がる感じがする



「あの二人…何…した」



私は優しく奈乃香に声をかける。傷つけないように



「奈乃香?私、ちょっといってくる。」

「華…イヤ…」


「大丈夫、すぐ帰ってくるから。待ってて。ね?」



そう言うと、奈乃香は小さく頷く。



――――待ってて



拳を握りしめ

あの二人を追いかける。



何をした?


二人は私の大切な子に


泣かせるような


ことをした?


許せる訳がない


誰にも替えられない


大切な私の親友


傷つけるなら近付くな



「なんで………」



何故、奈乃香が傷つかなければならない?


普通に学校生活をおくり

友達をつくって

好きな人をつくって


誰にでも優しく

明るい奈乃香が、



―――――何故?



「神様」



もし、アンタがほんとにいるというのならば、


本気で恨んでやる


もし、アンタがほんとにいるというのならば


何故、彼女を不幸にする












「どうして…」




今は、走ることしかできない。


私は奈乃香にそれくらいしかできないんだ















どうか


私の親友の


幸せを











―――――邪魔しないで










【next】


いつの間に

越後先生はいなくなったんだろうね?

( ´∀`)/~~(←




Sana

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